金沢工業大学夢考房ソーラーカープロジェクト(メンバー:学生29名。以下「夢考房チーム」)が2013年10月6日(日)から開催されるソーラーカーによるオーストラリア大陸縦断3000kmのレース「World Solar Challenge 2013」に参戦します。
「World Solar Challenge」はオーストラリア大陸3000kmを縦断する世界最大規模のソーラーカーレースとして知られ、北部のダーウィン(Darwin)から南部のアデレード(Adelaide)まで一般車両も走行する公道を走行しタイムを競います。
夢考房チームは同大会で過去1999年に初出場し総合5位(日本勢1位)、2001年は総合9位(日本勢2位)という成績を収めています。今回は12年ぶりの3度目の参戦となります。
夢考房チームは、「つくれるものはすべて自分たちでつくる」をポリシーに活動しています。
昨年鈴鹿で行なわれた国際自動車連盟(FIA)公認の世界最高峰のソーラーカーレース「ソーラーカーレース鈴鹿2012」で「KIT Golden Eagle 5」がソーラーカーの実用化を目指す4輪ソーラーカーの国際規格「オリンピアクラス」で準優勝しています。
夢考房チームは、その「KIT Golden Eagle 5」を「World Solar Challenge 2013」参戦に向けて、全面的に作り直しました。
製作は1年生から4年生の学部生が主体となり行なわれました。
「World Solar Challenge」はソーラーカーによるオーストラリア大陸縦断レースで1987年に始まり、1999年から隔年毎に開催されています。
オーストラリア北部のダーウィン(Darwin)を出発し、大陸の中央を縦断する幹線道路であるスチュアート・ハイウエイを南下して南部のアデレード(Adelaide)まで向います。
スチュアート・ハイウエイはそのほとんどが砂漠地帯を通り、またトレーラーを複数連結したロードトレインと呼ばれるオーストラリア特有の長大なトラックも行き来しています。
レース中は朝8時から夕方5時まで1日9時間走行し、夕方5時になるとそこでソーラーカーを止め、道路から10m以上離れた場所で野営します。
「World Solar Challenge 2013」は10月6日(日)朝8時30分(現地時間。日本時間朝8時00分)にダーウィンのState Squareをスタートし、ゴール地点であるアデレード(Adelaide)のHindmarsh Squareまでの3000kmを走行します。
夢考房チームは平均時速62km/h,6日間での完走を目指しています。
「World Solar Challenge 2013」には26カ国から47チームが参加を予定しています。
「World Solar Challenge 2013」は下記の3つのクラスで行なわれます。
@Challenger Class(チャレンジャークラス)
快適さや実用性よりも、効率を第一に考えた4輪車両を設計し3000kmの完走タイムを競います。(チャレンジャークラスは今大会から4輪が義務化されました。)
夢考房チームほか国内外の有力チームはこのチャレンジャークラスで出場する予定です。
AMICHELIN Cruiser Class(クルーザークラス)
2013年大会新設クラス。
実用化が念頭に置かれた二人乗り車両のクラスです。
BGOPRO Adventure Class(アドベンチャークラス)
初心者向けのクラスです。
このうち夢考房チームが出場する「Challenger Class」には20カ国から28チームが参加する予定です。