大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 神野翔綺さん。
KIT金沢工業大学大学院2年の神野翔綺さん。神野さんがLEDやレーザの材料となる「光る半導体」の研究を続けている山口研究室で、学びの集大成として取り組んでいるのは、青色LEDの光物性評価について。日本人の研究者たちによって生み出された青色LED。照明での大きな貢献はもちろん、様々な分野で広く応用されています。神野さんはレーザをつくりだしたいと、その材料である窒化物半導体の発光効率向上をめざした研究と向き合っています。憧れていた研究室に所属し、大学院進学後はその研究成果を国内外の学会で積極的に発表してきました。
春、念願の分析・計測機器の総合メーカーで第一歩を踏み出す神野さんをご紹介します。
大学院システム設計工学専攻博士前期課程1年 吉田一博さん。
この春、大学院に進学した吉田一博さん。高校生の時に金沢工業大学のオープンキャンパスに参加し、コンピュータセキュリティが専門のメディア情報学科 千石教授のもとで研究がしたいとKIT入学を決めました。進学後は、授業のほかにも情報系のプロジェクトや天文部など積極的な学生生活を送ってきた吉田さん。4年次には、KITコーオプ教育プログラムに選抜され、4ヶ月間、企業でサイバー攻撃への対策・解析に関する実務に従事しました。
大学院ではさらに情報セキュリティを勉強していきたいと意欲をみせる吉田さんを、ご紹介します。
大学院システム設計工学専攻博士前期課程2年 平澤直哉さん(2022年3月修了)。
先ごろ、KIT金沢工業大学大学院を修了し、社会人として第一歩を踏み出した平澤直哉さん。6年前、長野県からKIT心理情報学科に進学を決めました。人の心の働きだけでなく、それを応用して世の中に貢献することをめざした学びに魅力を感じたといいます。そんな平澤さんが学部4年次から伊丸岡研究室で取り組んでいたのは、体を取り囲む空間のうち、手をいっぱいにのばした中に収まる範囲の身体近傍空間に関する研究テーマです。
前例の少ない研究テーマに懸命に取り組んだ様子を含め平澤さんのKIT生活を振り返ります。
情報工学科4年 小林諒多さん。
今春、社会人として第一歩を踏み出す小林諒多さん。新潟県からKIT情報工学科に進学しました。勉強にあたっては、仲間との協力や学内の施設を積極的に活用したと話します。そんな小林さんが学びの集大成として取り組んできたテーマは、人の好みにもとづいた石川県の日本酒推薦システムの開発です。日本酒産業は県を代表する産業の一つですが、限られた銘柄だけではなくもっと広く知ってもらい、さらなる産業発展に貢献できたらというものです。研究の成果は、先ごろ行われた情報処理学会全国大会で発表。慌ただしい日々が続きました。
小林さんのKITでの学びを放送で振り返ります。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 林 尚央人さん。
まもなく技術者として第一歩を踏み出す林 尚央人さん。東京からKIT金沢工業大学航空システム工学科に進学を決めました。生物の翼の空力特性などについてとても楽しそうに話をする岡本正人教授にも魅かれ、学部4年次から念願の岡本研究室へ。6年間の学びの集大成として取り組んだテーマは、とんぼなど小さな生物の翼が、突風を受けるとどうなるかというもの。その現象を解明し飛行機の安全性向上に応用できないかを探りました。風洞実験装置なども自作で取り組んだ林さん。
エンジニアのエキスパートをめざしたいと話す林さんの学びを振り返ります。
航空システム工学科2年 小玉隆之介さん。
昨年12月の「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」で、KIT金沢工業大学夢考房小型無人飛行機プロジェクトは、一般部門で5位入賞、加えて「ベストクラフト賞」を受賞しました。これは、機体の骨格を構成するバルサ材のかわりに、植物由来の先端素材であるセルロースナノファイバーをKIT革新複合材料研究開発センター(ICC)のサポートを得ながら、初めて複合材として使用。墜落時でも破損しにくい機体製作が評価されました。設計・開発を担当したのは2年小玉隆之介さんです。この次世代材料に早くから注目し、1年かけて製作に取り組んできました。今回の受賞は、次のステップに向けた良いスタートダッシュになったと話します。
航空工学についてさらに学びを進めていく小玉さんの「物語の始まりへ」プロローグです。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 松島佑宜さん。
2月、金沢工業大学の大学院生たちが6年間の学びの集大成を発表する修士公聴会が開かれました。長野県出身、建築学を専攻する松島佑宜さんが取り組んだ研究テーマは、「他者と共に空間を綴ること」。他者を介在させることにより従来とは全く異なった建築が生み出されるのではないかという仮説をもとにした斬新な設計手法の提案です。長野県から進学した松島さん。友人たちからも大いに刺激を受け、授業の課題をはじめコンペ出品など積極的に建築の学びに向き合ってきました。春からは組織設計事務所で第一歩を踏み出します。
修士公聴会での様子をはじめ、松島さんのKIT生活をインタビューとともに振り返ります。
電気電子工学科4年 清水俊里さん。
春から地元新潟県で、念願の教員として第一歩を踏み出す清水俊里さん。KIT進学後は電気電子の勉強はもちろん、教職課程に取り組み、教員免許状の取得、そして採用試験合格に向け日々励んできました。教員志望の学生のサポート施設である教職支援室には、模擬授業や面接の練習などでとても熱心に通ったといいます。生徒一人一人に寄り添えるような先生にと思いを馳せる清水さん。
電気自動車用の新構造モータに関する卒業研究に取り組む姿や模擬授業の練習風景など、清水さんの4年間をインタビューとともにご紹介します。
情報工学科4年 小島弘道さん。
情報について深く学びたいと新潟県から進学した小島弘道さん。アルバイトも組込みソフト技術が学べ活かせるIT企業で行ってきました。4年次の卒業研究として長田研究室で企業と共同で取り組んでいるのは、深層学習に基づくコンクリートの締固め判定システムについて。熟練技術者の経験によって行われている判定方法の代わりとなりうる提案で、品質を確保しながらの省人・省力化に向け、小島さんはさらなる精度向上をめざして研究を続けてきました。満足度の高い学生生活を送ることができたと話す小島さん。
AI技術の活用で、より便利な世の中をつくることができたらという小島さんをご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程2年 山﨑晃平さん。
KIT金沢工業大学大学院で情報工学を専攻する山﨑晃平さん。6年間の学びの集大成は、高齢者の健康寿命をのばすことを目的としたスマートシューズ関連の研究です。日常の動作である歩行に着目し、インソール(中敷き)型の歩容センサーを開発、運動能力や下肢機能などの歩行パターンの評価を行うことをめざしています。自身の研究だけではなく後輩のサポートや学外での活動など積極的な毎日を送る山﨑さん。春からは、国内外でアミューズメント事業などを展開する企業で第一歩を踏み出します。
これからもさらに多くの人たちの喜びにつながるものづくりに関わっていく山﨑さんをご紹介します。
情報工学科4年 岡田海都さん。
情報についてより深く学んでみたいと静岡県からKIT金沢工業大学に進学した岡田海都さん。KITでは勉強はもちろん、水泳部での課外活動にも力を注いできました。金道敏樹教授のもとで取り組む卒業研究テーマは、「車間距離と心拍数を組み合わせたHMIの開発」(*HMIはヒューマンマシンインターフェースのこと)。企業の自動運転技術と組み合わせることで、手軽にストレスなくドライバーを安全運転へと導くことをめざしたものです。今春、念願の自動車メーカーで技術者として第一歩を踏み出す岡田さん。
安全で人にやさしい車の開発をめざしたいと話す岡田さんをご紹介します。
航空システム工学科3年 犬丸春希さん。
全日本学生室内飛行ロボットコンテストが、昨年12月に開かれました。これは、救援物資の投下や宙返りなど各ミッションを時間内に行って機体や操縦装置の性能を評価し総合得点を競う大会です。KIT金沢工業大学夢考房小型無人飛行機プロジェクトは、一般と自動操縦の2部門に出場してともに総合5位に入賞しました。自動操縦部門機「Eclipse」は、今回、機体を傾けるのに使う補助翼エルロンを初めて搭載、飛行制御が大きく向上しました。パイロットで機体開発を担当した、犬丸春希さん。トラブルにも見舞われ残念な思いも残りますが、夢考房活動を通して新たな研究への思いも生まれてきたと話します。
KITチームの飛行シーンを犬丸さんのインタビューとともにご紹介します。
情報工学科4年 稲葉勇人さん。
情報系を学んでみたいと静岡県からKIT金沢工業大学に進学した稲葉勇人さん。専門的な学びは一からのスタートでしたが、課外活動では1年次から夢考房組込みソフトウェアプロジェクトに参加して、知識や技術を身につけていきました。2年次には、ETロボコンチャンピオンシップ大会出場も果たしました。河並研究室所属後は、産学連携で教育用ドローンの開発に取り組み、金沢市が主催するプログラミングスクールなどでも教材として実際に使用されています。
春からはシステムエンジニアとして第一歩を踏み出す稲葉さんのKIT生活を振り返ります。