建築学科4年 皆川真里奈さん。
10月、あかりのオブジェやメディアテクノロジーの融合によって秋の夜を幻想的に彩る「金澤月見光路」が今年も開催されました。これは、金沢の中心市街地活性化をめざしてKIT金沢工業大学の学生たちが学科や学年をこえて取り組んでいるものです。建築学科川﨑研究室では、これまでにない作品に挑戦したいと球体や曲面をキーワードにしたオブジェを新たに制作しました。4年皆川真里奈さんは、月をモチーフにしたデザインを提案。障子紙を7層重ねた直径2メートルの作品は、まさに月が地上に降りたようでした。
今年も多くの人を魅了した金澤月見光路を、皆川さんたちのオブジェを中心にご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 竹林 文夫さん。
これまで国内外の学会で多くの発表を行い、優秀ポスター賞など5回もの賞を受けている学生です。取り組んでいる研究は、放射線の検出に使用する新しい蛍光体材料の開発。放射線照射によって蛍光特性が材料中にみられるラジオフォトルミネッセンス(RPL)現象をもつ物質を追い求めています。材料が光る様子に魅かれたのが、この研究テーマに没頭するきっかけとなった竹林さん。新規材料の開発という地道な作業の積み重ねで思い通りにならないことも多い中、ほぼ2ヶ月に1回の学会発表は、研究を進める上で良いモチベーションになったと言います。
将来も人の役に立つ材料の開発で社会に貢献できたらと話す竹林さんをご紹介します。
メディア情報学科4年 宮澤 愛さん。
能登半島地震で被災したのとじま水族館を応援しようと、KIT金沢工業大学メディア情報学科出原研究室の学生たちがバーチャル水族館を開催しました。これは、能登の海洋生物をMR(複合現実)やAR(拡張現実)技術を使って立体的に再現し、さかなたちと実際に触れ合っているかのような体験ができるというものです。制作メンバーの宮澤愛さん。CGやアニメーションなど幅広く学べるメディア情報学科に魅かれて、長野県から進学しました。今回、参加していた子供たちの楽しそうな声が聞けてとても嬉しかったと話します。秋には水族館に加え、動物園の飼育体験の制作も予定しているといいます。
学生たちが自分たちの学びで、能登を応援。バーチャル水族館の様子を宮澤さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 棟長光太朗さん。
子どもの頃から興味を持っていた宇宙について学べたらと、KIT金沢工業大学航空システム工学科に進学を決めた棟長光太朗さん。念願の森合研究室で学生生活の集大成として取り組んでいる研究は、ロケットエンジンのノズルの高性能化について。棟長さんが注目しているのは、高度に関係なく高性能を発揮できるエアロスパイクノズルです。研究の成果は国内外の学会で積極的に発表している棟長さん。
次世代のロケット工学として注目されている研究に取り組む様子をインタビューと映像でご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 中村紳吾さん。
まさに充実した大学生活を送る学生がいます。KIT金沢工業大学大学院2年の中村紳吾さんです。大学では勉強を頑張りたいと福井県からKIT電気電子工学科に進学。勉強の傍らさまざまな課外活動への参加や資格試験の挑戦など時間をフルに活用してきました。通信の広い可能性にも魅かれ野口啓介教授の下で、現在取り組んでいる研究テーマは、次世代の小形アンテナの設計と評価です。今秋、学会発表も予定している中村さん。
まだまだ挑戦を止めない中村さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 松原尚範さん。
電気自動車などに使われているリチウムイオン電池。高性能化が求められる中、より安全で効率的な使用をめざした電池制御技術の確立に取り組んでいる学生がいます。KIT金沢工業大学大学院2年の松原尚範さんです。松原さんはEV車両の急加速時など高い負荷がかかるときの電池の挙動を学術的に明らかにしようと、独自の電池づくりから測定、解析までを行っています。学部時代は、夢考房ソーラーカープロジェクトに参加。夢考房活動で電池への関心が高まったといいます。
ここでしかできないテーマに誇りを持って日々研究を続けている松原さんの姿をご紹介します。
ロボティクス学科3年 山崎大輝さん。
6月に行われた「NHK学生ロボコン2024」。全国から書類やビデオ審査を通過した18チームが参加。毎年ルールが変更し、今年は棚田をモチーフに田植えや収穫をイメージとした2台のロボットで競いました。11年連続出場となったKIT金沢工業大学夢考房ロボットプロジェクトチームのリーダーを務めたのは、和歌山県出身の山崎大輝さんです。初めてのまとめ役に戸惑いながらも憧れのロボコンの大舞台に立ちました。ロボットの制御も担当、大会では思うような動きが出来ず悔しい結果となりましたが、この経験を来年への大きな一歩にしようと先を見つめます。
今年も学生ロボコンに挑んだ夢考房チームを、山崎さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院高信頼ものづくり専攻博士前期課程2年 天坂恒太さん。
5月、米国カリフォルニア州で開催されたCFRP(炭素繊維強化プラスチック)ブリッジの国際大会「SAMPE学生ブリッジコンテスト」で、KIT金沢工業大学大学院チームが見事優勝を果たしました。これは、CFRPブリッジの作製を通してものづくりの経験と設計能力を培うことを目的に行われているものです。KITチームのリーダーを務めた大学院2年の天坂恒太さん。KITの学びの中で複合材料に関心を持ち、研究を続けながらコンテストに挑戦してきました。天坂さんたち4人は、優勝した昨年末の国内大会からさらに軽量化と強度を高める工夫を施し、今回、日本代表としては2校目となる栄誉を手にしました。
嬉しいブリッジコンテスト優勝を手にしたKITチームを天坂さんのインタビューでご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 光内雅己さん。
北海道からKIT金沢工業大学電気電子工学科に進学した光内雅己さん。入学した当時は自己肯定感があまり高くなかったと振り返りますが、友人の言葉をきっかけに学びに対して前向きな姿勢に変わっていきました。手始めはTOIECの勉強。そして横谷研究室所属後は、学会発表はもちろん、KITコーオプ教育プログラムへの参加や科学技術振興機構(JST)のプロジェクト活動を通した他大学の教員や学生との交流など、その活動範囲は大きく広がっています。
様々な経験が自身の大きな成長につながり、めざす道も見つけた光内さんをご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 山村 凜さん。
産業に不可欠な金属資源の自給化をめざした研究に取り組んでいる学生がいます。KIT金沢工業大学大学院2年の山村凜さんです。ターゲットは、脱炭素社会実現の切り札となるリチウム。これをより簡単に効率よく選択的に得るための特殊な分子の開発を続けています。化粧品開発に興味をもち、化学系を学びたいとKIT応用化学科に進学。学びの中で有機合成や分析化学への関心が強くなっていきました。昨年、研究成果を発表した学会でも高い評価を得た山村さん。
将来は品質管理職について、新しい分析方法を開発したいと話す山村さんをご紹介します。
建築学科3年 長谷川航洋さん。
金沢工業大学夢考房建築デザインプロジェクト。建築模型製作やコンペティション活動を通じてデザイン力や表現力、プレゼンテーション能力の習得を目標に活動している課外プロジェクトです。5月に開催されたオープンキャンパスでは、40人余りのメンバーで作り上げた新石川県立図書館の50分の1模型が展示され、大きな注目を集めました。リーダーとして指揮をとった長谷川航洋さん。製作は無謀と言われた中メンバー全員で完成させ、多くの人たちに見てもらえたことにこれ以上の嬉しさはないと話しました。
3Dプリンタやレーザ加工機の活用で、よりリアリティのある作品となった彼らの模型をインタビューとともにご紹介します。
情報工学科4年 中屋飛人さん。
情報セキュリティについて学びたいとKIT金沢工業大学情報工学科に進学した中屋飛人さん。授業での学びはもちろん、1年次から情報セキュリティスキルアッププロジェクトをはじめ複数の課外活動に参加して、知識や技術、学科を超えた交流を行っています。そして彼の挑戦は学外へも広がり、セキュリティイノベーター育成をめざしたハッカソンやコンテスト出場などとどまることを知りません。興味を持ったことに楽しみながらチャレンジしていると話す中屋さん。
中屋さんが取り組む様々な活動をインタビューとともにご紹介します。
電気電子工学科3年 熱田夕波さん。
およそ3円分の電気エネルギーで車がどれだけ走れるかを競う「ワールド・エコノ・ムーヴ」が秋田県大潟村で開催され、今年もKIT金沢工業大学夢考房エコランプロジェクトが出場しました。大会側から支給される同一バッテリーで2時間の走行距離を競う省エネカーレース。新車輛での参加2年目の今年は車輛などに大幅な改良を加え、電装班リーダーで大会エネルギーマネジメントを担当した熱田夕波さんを中心に挑みました。しかし初日の公式練習は想定外の気温上昇によるカウルの結露、翌日の本選では前輪にトラブルが発生。チームは対処に追われました・・・。
今大会での悔しい経験は、秋に茂木で行われるガソリンエンジンの省エネカーレース全国大会で必ずいかしたいと話す熱田さんを、大会映像とともにご紹介します。