情報工学科4年 鈴木晃輝さん。
KIT金沢工業大学には、英語を生かした課外活動や様々な留学プログラムなど語学を通して世界を大きく広げるための環境があります。情報工学科で学ぶ鈴木晃輝さんもコロナ禍が落ち着きを見せて来た2年次中頃から留学生との交流イベントなどに積極的に参加してきました。中でも東南アジアの学生たちと協力しながら、課題発見、解決にとりくんだ「さくらサイエンスプログラム」は、貴重な経験になったと話します。また今年の夏は、日本で学ぶ世界各国の留学生が石川県に集い文化交流を行う「JAPAN TENT」で、リーダーとして学生ボランティアを率いました。
国際交流を通じて自身の成長を実感している鈴木さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 松原尚範さん。
電気自動車などに使われているリチウムイオン電池。高性能化が求められる中、より安全で効率的な使用をめざした電池制御技術の確立に取り組んでいる学生がいます。KIT金沢工業大学大学院2年の松原尚範さんです。松原さんはEV車両の急加速時など高い負荷がかかるときの電池の挙動を学術的に明らかにしようと、独自の電池づくりから測定、解析までを行っています。学部時代は、夢考房ソーラーカープロジェクトに参加。夢考房活動で電池への関心が高まったといいます。
ここでしかできないテーマに誇りを持って日々研究を続けている松原さんの姿をご紹介します。
ロボティクス学科3年 山崎大輝さん。
6月に行われた「NHK学生ロボコン2024」。全国から書類やビデオ審査を通過した18チームが参加。毎年ルールが変更し、今年は棚田をモチーフに田植えや収穫をイメージとした2台のロボットで競いました。11年連続出場となったKIT金沢工業大学夢考房ロボットプロジェクトチームのリーダーを務めたのは、和歌山県出身の山崎大輝さんです。初めてのまとめ役に戸惑いながらも憧れのロボコンの大舞台に立ちました。ロボットの制御も担当、大会では思うような動きが出来ず悔しい結果となりましたが、この経験を来年への大きな一歩にしようと先を見つめます。
今年も学生ロボコンに挑んだ夢考房チームを、山崎さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院高信頼ものづくり専攻博士前期課程2年 天坂恒太さん。
5月、米国カリフォルニア州で開催されたCFRP(炭素繊維強化プラスチック)ブリッジの国際大会「SAMPE学生ブリッジコンテスト」で、KIT金沢工業大学大学院チームが見事優勝を果たしました。これは、CFRPブリッジの作製を通してものづくりの経験と設計能力を培うことを目的に行われているものです。KITチームのリーダーを務めた大学院2年の天坂恒太さん。KITの学びの中で複合材料に関心を持ち、研究を続けながらコンテストに挑戦してきました。天坂さんたち4人は、優勝した昨年末の国内大会からさらに軽量化と強度を高める工夫を施し、今回、日本代表としては2校目となる栄誉を手にしました。
嬉しいブリッジコンテスト優勝を手にしたKITチームを天坂さんのインタビューでご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 光内雅己さん。
北海道からKIT金沢工業大学電気電子工学科に進学した光内雅己さん。入学した当時は自己肯定感があまり高くなかったと振り返りますが、友人の言葉をきっかけに学びに対して前向きな姿勢に変わっていきました。手始めはTOIECの勉強。そして横谷研究室所属後は、学会発表はもちろん、KITコーオプ教育プログラムへの参加や科学技術振興機構(JST)のプロジェクト活動を通した他大学の教員や学生との交流など、その活動範囲は大きく広がっています。
様々な経験が自身の大きな成長につながり、めざす道も見つけた光内さんをご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 山村 凜さん。
産業に不可欠な金属資源の自給化をめざした研究に取り組んでいる学生がいます。KIT金沢工業大学大学院2年の山村凜さんです。ターゲットは、脱炭素社会実現の切り札となるリチウム。これをより簡単に効率よく選択的に得るための特殊な分子の開発を続けています。化粧品開発に興味をもち、化学系を学びたいとKIT応用化学科に進学。学びの中で有機合成や分析化学への関心が強くなっていきました。昨年、研究成果を発表した学会でも高い評価を得た山村さん。
将来は品質管理職について、新しい分析方法を開発したいと話す山村さんをご紹介します。
建築学科3年 長谷川航洋さん。
金沢工業大学夢考房建築デザインプロジェクト。建築模型製作やコンペティション活動を通じてデザイン力や表現力、プレゼンテーション能力の習得を目標に活動している課外プロジェクトです。5月に開催されたオープンキャンパスでは、40人余りのメンバーで作り上げた新石川県立図書館の50分の1模型が展示され、大きな注目を集めました。リーダーとして指揮をとった長谷川航洋さん。製作は無謀と言われた中メンバー全員で完成させ、多くの人たちに見てもらえたことにこれ以上の嬉しさはないと話しました。
3Dプリンタやレーザ加工機の活用で、よりリアリティのある作品となった彼らの模型をインタビューとともにご紹介します。
情報工学科4年 中屋飛人さん。
情報セキュリティについて学びたいとKIT金沢工業大学情報工学科に進学した中屋飛人さん。授業での学びはもちろん、1年次から情報セキュリティスキルアッププロジェクトをはじめ複数の課外活動に参加して、知識や技術、学科を超えた交流を行っています。そして彼の挑戦は学外へも広がり、セキュリティイノベーター育成をめざしたハッカソンやコンテスト出場などとどまることを知りません。興味を持ったことに楽しみながらチャレンジしていると話す中屋さん。
中屋さんが取り組む様々な活動をインタビューとともにご紹介します。
電気電子工学科3年 熱田夕波さん。
およそ3円分の電気エネルギーで車がどれだけ走れるかを競う「ワールド・エコノ・ムーヴ」が秋田県大潟村で開催され、今年もKIT金沢工業大学夢考房エコランプロジェクトが出場しました。大会側から支給される同一バッテリーで2時間の走行距離を競う省エネカーレース。新車輛での参加2年目の今年は車輛などに大幅な改良を加え、電装班リーダーで大会エネルギーマネジメントを担当した熱田夕波さんを中心に挑みました。しかし初日の公式練習は想定外の気温上昇によるカウルの結露、翌日の本選では前輪にトラブルが発生。チームは対処に追われました・・・。
今大会での悔しい経験は、秋に茂木で行われるガソリンエンジンの省エネカーレース全国大会で必ずいかしたいと話す熱田さんを、大会映像とともにご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 和田 祐人さん。
KIT金沢工業大学では、分野を超えた学生や教員が鹿島建設の技術者とともにセメント系3Dプリンターの技術開発に取り組んでおり、製造過程で二酸化炭素の排出量をゼロ以下にする画期的なコンクリートを使ったベンチを製作しました。このプロジェクトに学部時代から参加している和田祐人さん。和田さんは、友禅流しをモチーフにした複雑な形状をもつベンチを構造的視点から検証しています。昨年、この成果を日本建築学会で発表し若手優秀発表賞を受賞。今年3月には金沢市内の公園に設置され、嬉しさもひとしおだったに違いありません。
研究の様子をはじめ、和田さんの建築への思いをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 山﨑 楓さん。
KIT金沢工業大学大学院2年の山﨑楓さん。新潟県からKITロボティクス学科に進学しました。念願の土居研究室で学部4年次から取り組んでいるのは、枯れ葉を食べて動く自給型ロボットシステムについてです。実環境の中で、AIが枯れ葉を認識しエネルギー源として回収、それらを燃焼させエネルギーに変換して継続的に動くというもので、バイオマスを使ったカーボンニュートラルで画期的なロボットです。いつかロボットが生態系に組み込まれるような環境をつくっていけたらと話す山﨑さん。
枯れ葉を食べるロボットの様子を山﨑さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 中島 あおいさん。
KIT金沢工業大学大学院2年の中島あおいさんは、昨年度、2度の学会受賞を手にしました。そのうち地盤工学分野で最大の発表会である「第58回地盤工学研究発表会」では、月に関する研究で優秀発表者賞を受賞しました。自然や環境に興味をもって神奈川県からKIT環境土木工学科に進学した中島さん。学びの中で宇宙に関わる企業への関心がうまれ、研究でも宇宙に関して取り組んでみたいと、テーマ探しやJAXAからのデータ提供交渉など主体的に研究を進めました。周囲のサポートも大きな力となったと話す中島さん。
6年間の学びの集大成として一層熱心に取り組んでいる様子を、中島さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 小枝 瞭介さん。
KIT金沢工業大学には、学部学科の枠をこえた学生たちが集まり研究開発を行っているクラスター研究室があります。大学院1年の小枝瞭介さんは、ここで季節や場所にとらわれることなく幅広く楽しめるVR型チェアスキーシミュレータの開発にとりくんでいます。設計製作担当の小枝さん、脚部分に曲げパイプを採用し操作性を高めることで、実際のスキーのターンを行う感覚により近いものを再現し、2月の成果報告会で発表、公開されました。大学院でもさらに研究を進めていきたいと話す小枝さん。
仲間と一緒に熱心に活動を続ける様子などをご紹介します。