大学院情報工学専攻博士前期課程2年 藤田敬悟さん。
高校生のときにVRに興味を持ち、富山県からKIT金沢工業大学情報工学科に進学した藤田敬悟さん。当時は情報技術を学びたいという強い気持ちだけで、まさにゼロからのスタートだったと振り返ります。学部1年次からIT関連のさまざまなプロジェクトに参加して知識や技術を高めていった藤田さん。念願の山本研究室では、メタバース上でのアバターの容姿が、メタバースで行うコミュニケーションの内容に与える影響を分析しています。
将来はAIやVRを使って人々に大きな感動を与えるようなコンテンツを制作したいと話す藤田さんを、本との貴重な出会いとともにご紹介します。
メディア情報学科4年 武田悠さん。
高校時代のボランティア活動などがきっかけとなり、ITを使ってより多くの人たちの笑顔につながることがしたいと、山形県からKITに進学を決めた武田悠さん。メディア情報学科で学びながら、1年次からアプリ開発に、またファイナンスにも興味を持ち、AIと株価の値動きを予測する卒業研究テーマに取り組むなど幅広い活動を進めています。
金沢市内のファッションストリートで開催されたナイトイベントでのデジタルアート制作やファンションショーでのネット配信など積極的な日々を送る武田さんの様子をご紹介します。
建築デザイン学科4年 嶋千菜美さん。
金沢工業大学には、全国から寄贈されたアナログレコードなど24万枚以上を所蔵するPMCポピュラー・ミュージック・コレクションがあります。この秋、PMCが持つジャズのレコードジャケットと、写真家 中平穂積氏が撮影したジャズミュージシャンの写真とのコラボ展が開催されました。会場の展示プランを考えたのは、4年 嶋 千菜美さんです。ジャズ初のレコード発売から100年の時が流れる今、若い感性が創りあげた空間とは?
また、オリジナル文房具を開発する産学連携のプロジェクトで、自身のアイデアが採用となり商品化されるなど、積極的な学生生活を送る嶋さんをご紹介します。
メディア情報学科4年 井藤拓海さん。
JR金沢駅の鼓門を美しいプロジェクションマッピングで彩った「金澤月見ゲート」。KITメディア情報学科 出原研究室の学生たちが制作したものです。自動生成型、鑑賞型、参加型と今年も工夫を凝らした作品を発表した学生たち。来場者と一緒につくりあげる参加型プロジェクションマッピングは、タブレット端末を使って、リアルタイムで来場者が鼓門に映しだされる映像と音楽をつくっていくというものです。制作には大変なこともあったという井藤拓海さんですが、社会にでてもお客さんが喜ぶものづくりをめざしたいとの気持ちを新たにしたようです。
金沢の夜のにぎわいを見事に演出した学生たちのプロジェクションマッピングPart2をご紹介します。
メディア情報学科4年 池村治那さん。
10月、JR金沢駅の鼓門が、学生たちが制作したプロジェクションマッピングで美しく彩られました。KITメディア情報学科 出原研究室と金沢市の連携事業「金澤月見ゲート」です。6年目を迎えた今年は、構築・未来・共創の3つのテーマで構成。このうち池村治那さんたちが担当した鑑賞型プロジェクションマッピングは、金沢の更なる発展を祈念して、現在から近未来の様子を3DCGも使いながら表現しました。またVR(VirtualReality)技術を活用した制作も進化し、形状が複雑な鼓門への投影も一層精度が向上したといいます。金沢の玄関口を色とりどりの鮮やかな映像でおもてなし。
今年も多くの人たちを魅了したプロジェクションマッピングを池村さんたちのインタビューとともにご紹介します。
建築学科4年 若松雅大さん。
都市の気温が周囲よりも高くなるヒートアイランド現象。いまや大都市に限らず全国的にみられる現象です。この現象緩和につながる研究に取り組んでいるのが、KIT建築学科 円井研究室の若松雅大さんです。卯辰山を背後にもつ金沢は、中心市街地に夜間、冷気流が発生することが確認されています。夜間に発生する冷気流をヒートアイランド現象の緩和につなげられないか。若松さんたちは、冷気流の到達範囲拡大を狙った実測調査に取り組みました。東京五輪・パラリンピック開催に向けた猛暑対策の報道が、この研究にとりくむきっかけと話す若松さん。
真夜中の実測調査の様子をインタビューとともにご紹介します。
航空システム工学科3年 市邉星香さん。
9月上旬、航空に関する科学技術の発展と国際交流の促進を目的とした大規模な国際会議がブラジルで開催されました。この学会で、KIT夢考房小型無人飛行機プロジェクトの市邉星香さんが、日本の学生を代表して発表しました。彼女は、昨年の「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」でリーダーとしてチームを率い、KITチームの2連覇に貢献、学会では、大学での学びを課外活動でいかし、飛行ロボコン優勝へとつながった取り組みについて発表したものです。国際学会の経験が大きな刺激になったと話す市邉さん。
これからの研究にも意欲を燃やす市邉さんを今年のコンテストの様子も交えてご紹介します。
航空システム工学科3年 篠原諒さん。
9月、日本航空宇宙学会が主催する「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」が開催されました。自動操縦部門で3連覇をめざしたKIT夢考房小型無人飛行機プロジェクトチームは、今年こそ全てのミッション達成を目標に、軽量化や無線通信の導入などさらに進化した機体で大会に臨みました。しかし予選飛行中に主翼が大きく破損するという思わぬアクシデントが・・。それでもプロジェクトリーダーの篠原諒さんをはじめチーム一丸となって修復した機体「八咫烏」は、決勝で見事復活。来年への課題は残したものの、できる事はすべて自分たちの手で!という夢考房での活動が大会会場で発揮できた証しでした。
自動操縦部門に出場したKITチームの様子を、篠原さんのインタビューを中心にご紹介します。
機械工学科3年 中村一貴さん。
8月、広島県でガソリン1リットルでどれだけ長く走れるかを競う「スーパーマイレッジカーチャレンジ2018」が開催されました。KIT夢考房エコランプロジェクトは、今年も世界大会を見据えて開発したオリジナルエンジン搭載車輌「Welt」で出場。大会リーダーの3年 中村一貴さんを中心に、電装系など出来る限りの改良を加え、燃費2000kmめざして大会に臨みました。学生たちが自ら作りあげてきたエコランカーで究極の燃費競技に挑む。
車輌の可能性を信じ、エネルギーマネジメントの重責を担った中村さんのインタビューとともに、今年のエコラン広島大会を振り返ります。
機械工学科3年 髙畠茂樹さん。
自動車技術会が主催し、国内外の学生がフォーミュラスタイルの小型レーシングカーの設計、製作を通してものづくりの総合力を競う「全日本学生フォーミュラ大会」が、今年も開催されました。3年 髙畠茂樹さんがリーダーを務めるKIT夢考房フォーミュラカープロジェクト。運動性能の向上をめざした改良や軽量化などを進め、今年こそ走行性能、耐久性を競うエンデュランス完走と、総合順位アップを目標に活動を続けてきました。車検から静的審査、そして動的審査と進み、残す種目は、エンデュランス。またしても魔物が潜んでいました・・・。ものづくりの難しさを実感しながらも次に向かって歩み始めている夢考房チーム。
今年の大会の様子を髙畠さんのインタビューとともにご紹介します。
建築デザイン学科4年 前川萌香さん。
上野の森美術館で今月24日まで開催されている[世界を変えた書物]展。これは、KIT金沢工業大学が蒐集するコペルニクスやアインシュタインなど偉人たちの科学史上の大きな発見・発明などを記した初版本およそ130冊を展示しているものです。展示プランを担当したのは、KIT建築学科宮下研究室の学生たち。圧倒的なスケールの書物が並ぶ「知の壁」からメイン空間の「知の森」、そして「知の繋がり」へと人々を叡智の旅へと誘います。メイン空間を担当した前川萌香さん。過去の先輩たちが作りあげたコンセプトに、自分たちの思いを加え、書物と書物のつながりがわかりやすく辿れるような展示を表現しました。
学生がつくりあげた[世界を変えた書物]展、準備から初日の様子まで、前川さんのインタビューを交えてご紹介します。
情報工学科2年 吹山大雅さん。
超小型模擬人工衛星とも呼ばれる、缶サットの製作を通じ、衛星開発に必要な知識や技術を身につけるべく活動しているKIT夢考房人工衛星開発プロジェクト。今年も秋田県で開催された競技会に参加しました。これは、缶サットを上空60mから投下し、パラシュートを使って軟着陸させた後、自律走行でゴールまでの距離を競うというものです。大会チームリーダーは、2年 吹山大雅さん。吹山さんたちは、昨年の反省をもとに風に流されにくいパラシュートの開発をはじめGPSや画像処理のためのカメラなど工夫を凝らした缶サットで競技にのぞみました。着陸は無事成功。しかし想定外の荒れたフィールドが思わぬ結果をまねきました。
大会での様々な経験が次への成長につながると話す吹山さんたちの夏をご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程1年 松井勇介さん。
金沢工業大学が所蔵するおよそ2000点のコレクション「工学の曙文庫」。その中心となるのは、コペルニクス、ガリレオ、ニュートンなど世界の科学者たちの重要な発見、発明を記した初版本です。それらから選りすぐったおよそ130冊が[世界を変えた書物]展と題し、今月、東京・上野の森美術館で開催されます。この展覧会を一般の人たちにも広く親しんでもらいたいと、KITで建築を学ぶ学生たちが展示プランを担当。大学院1年 松井勇介さんがリーダーを務めるのは、人類の叡智を辿る旅の終盤、知の伝承法をインスタレーションで表現する「知の繋がり」です。いろいろなことがゼロからのスタートだったと話す松井さん。
金沢、名古屋、大阪を経て開催される東京展を前にした学生たちの様子を松井さんのインタビューとともにご紹介します。