大学院情報工学専攻博士前期課程2年 藤田敬悟さん。
高校生のときにVRに興味を持ち、富山県からKIT金沢工業大学情報工学科に進学した藤田敬悟さん。当時は情報技術を学びたいという強い気持ちだけで、まさにゼロからのスタートだったと振り返ります。学部1年次からIT関連のさまざまなプロジェクトに参加して知識や技術を高めていった藤田さん。念願の山本研究室では、メタバース上でのアバターの容姿が、メタバースで行うコミュニケーションの内容に与える影響を分析しています。
将来はAIやVRを使って人々に大きな感動を与えるようなコンテンツを制作したいと話す藤田さんを、本との貴重な出会いとともにご紹介します。
電気電子工学科4年 湯原万葉さん。
KITには、学生ステーションという学生が自由な発想でイベントを企画・運営できる場所があります。この夏、4年次の湯原万葉さんが企画した「リーダーシップ力アップ講座」が開かれました。湯原さんは、チームで問題発見から解決する力を養うKITオリジナルの科目「プロジェクトデザイン教育」の経験から、リーダーにとって必要な資質や力などをもっと学んでみたいと企画。KITの先生たちに直接交渉し、脳科学や心理学などそれぞれの専門をいかした視点で講義が進められました。
講座開催への思いを話す湯原さんを、電気電子工学科での学びの集大成に取り組む姿とともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 小山修史さん。
ものづくりがしたくて岐阜県からKITに進学を決めた小山修史さん。入学後、活動風景に魅せられて夢考房ロボットプロジェクトに参加。そしてその夏、先輩たちはABUロボコンで優勝。世界一の瞬間を間近で見た感動は、小山さんの人生観を大きく変えたと振り返ります。仲間とともにロボット製作に打ち込んだ小山さんがもっと学んでみたいと関心を強くしたのが、制御工学について。現在、鈴木研究室で手術支援ロボットの遠隔制御に関するテーマに取り組んでいます。
KITで大好きなものづくりに熱中し、研究でも意欲的な日々を送る様子をご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 西川輝さん。
KIT大学院で画期的な3Dプリンタの開発に取り組んでいる学生がいます。機械工学を専攻する西川輝さんです。彼の研究テーマは、樹脂積層型3Dプリンタの高速・高精度化。従来の3軸構成を5軸にすることで、複雑な形状の製作にも大幅なコスト削減と時間短縮が期待できるというものです。世界にまだないものをつくろうをモットーとしている森本研究室で、日々研究に打ち込んでいる西川さん。
研究を一気に加速させるきっかけとなった恩師の一言とともにご紹介します。
ロボティクス学科3年 石塚朱音さん。
NHK学生ロボコンで、優勝3回、準優勝4回の実績をもつ金沢工業大学夢考房ロボットプロジェクト。今年も書類、ビデオ審査を通過し19回目の出場を果たしました。3名の大会チームメンバーの一人に選ばれたのは、石塚朱音さん。女子学生がチームメンバーとして出場したのは、KITロボットプロジェクト史上初めてのことでした。毎年ルールが変わるNHKロボコン。大会に向けたプロジェクト内でのプレゼンで彼女の設計案が採用され、チームメンバーに抜擢されたのです。大きなプレッシャーと喜びを感じながら、仲間とともに本番にむけて活動を続けていた石塚さん。しかし初めての大舞台に笑顔はありませんでした・・・。
この悔しい経験を伝えることこそ自分の役割と、後輩たちに次を託す石塚さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 加藤了俊さん。
KIT大学院で、北陸地方にみられる高速道路の老朽化対策の研究に取り組んでいる学生がいます。環境土木工学を専攻する加藤了俊さんです。加藤さんは4年次から企業と共同で、コンクリート構造物の塩害や中性化による複合劣化の抑制について取り組み、特別な技術がなくても簡単に安全に補修ができる画期的な工法を確立しました。その成果を今春、土木学会で発表、優秀研究発表賞を受賞しました。
技術者の仕事は多くの命を預かっているという言葉が、学ぶ意識を大きく変えたと話す加藤さんをご紹介します。
航空システム工学科2年 内山佳惟さん。
先ごろ、日本では初めてとなった工学教育の世界標準「CDIO国際会議」がKITで開催されました。その一環でおこなわれた「CDIOアカデミー」では、欧州やアジアなど10ヶ国から集まった学生たちが、KITの学生とともに未来のドローン開発に取り組みました。技術スタッフ兼ドローンのパイロットとして運営をサポートしたのが、2年内山佳惟さんです。愛知県出身の内山さん、航空について学びたいとKITに進学。夢考房小型無人飛行機プロジェクトのメンバーとして、今春、米国での競技会に参加するなど積極的な日々を送っています。
海外からの学生たちのアイデア創出からものづくりまでを実践した「CDIOアカデミー」での内山さんの様子をご紹介します。
デザイン学科3年 堀岡美維さん。
世界の約40か国が加盟する工学教育の世界標準「CDIO」の世界大会が、金沢工業大学で開催されました。これは、サイエンスとテクノロジーのバランスを重視した質の高い教育をめざすための国際会議です。その一環として開催された「CDIOアカデミー」にはアイデアの創出からものづくりまでCDIOの理念を実践するもので、欧州やアジアなどから参加した学生たちがチームを組み、未来のドローンに関してのアイデアを生みだしていきました。このアカデミーのコーディネーターを務めた堀岡美維さん。堀岡さんは昨年のカナダ大会での経験も活かしながら1年をかけて準備を進めてきました。多くの人と関わっていくことの大切さを実感したという堀岡さん。
日本では初めての開催となったCDIO国際会議を支えた学生スタッフの一人、堀岡さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 小松宏行さん。
ものづくりに興味があり広島県からKITに進学した小松宏行さん。入学して間もなく参加したのは、医工連携プロジェクト。工学の力で医療への貢献を探る活動です。新谷研究室所属後は、工業分野で主に使われている材料、窒化ケイ素系セラミックスに注目し、インプラントとして提案。大学院進学後は、KITのゲノム生物工学研究所にも通って抗菌評価に取り組み、新しい使途に向けた研究を続けています。KITで一貫して医工連携の研究にあたる小松さん。
めざすは、2歩3歩先を見据えたものづくりができる技術者と話す小松宏行さんをご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程2年 坂本昌輝さん。
KIT大学院で情報工学を専攻する坂本昌輝さん。ソフトウェアに興味をもち、岐阜県から進学しました。プログラミングなど本格的な学びは初めてでしたが、学部時代はゲーム制作プロジェクトにも参加し、技術を高めていきました。VRやAR体験を誰もが手軽に高臨場感で実現できるシステムづくりをめざす山本研究室で現在取り組んでいるのは、市販のモバイル端末を用いた安価な3次元視聴覚ディスプレイシステム。たとえば部屋にいながら自分の大切な思い出の場所を立体的に視聴できるというものです。介護分野での活用を視野に入れ、日々研究にあたる坂本さん。
将来は自分の作ったシステムで人々を幸せにしたいと話す坂本さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 笹原弘道さん。
リモートセンシング技術を地球環境や植生モニタリングなど様々な分野にいかす研究に取り組むKIT環境土木工学科徳永研究室。ここで、稲作にドローンを活用した研究にあたっているのが、大学院2年の笹原弘道さんです。彼は、近赤外線カメラを搭載したドローンで水田を撮影。平面だけのデータ解析にとどまらず。画像をもとに稲の3Dモデルを作成。生育状況の把握や収穫時期の選定を立体的に分析し、農業が抱える人材不足の課題解決につながればととりくんでいます。KITでの学びは、土木工学のイメージを大きく一新するものだったと話す笹原さん。
将来は大学での学びをいかし、社会や職場に大きく貢献したいと話す笹原さんをご紹介します。
ロボティクス学科3年 園田和樹さん。
自律移動型ロボットによる競技会「ロボカップジャパンオープン」で、KIT夢考房ロボカッププロジェクトが、ヒューマノイドリーグで優勝しました。これは、2050年までにサッカーのワールドチャンピオンチームに勝てるロボット開発を目標に行われているものです。チームリーダーは、3年園田和樹さん。昨年、新しい夢考房がオープンし、大会と同じ広さを持つ専用コートでロボット開発に取り組んできました。仲間と試行錯誤しながらのものづくりは、夢考房活動で得られるとても貴重な経験だと話します。
さらに進化したロボットをめざし開発の手を止める事のない園田さんたちを彼らのロボットが魅せるシュートシーンとともにご紹介します。
大学院高信頼ものづくり専攻博士前期課程1年 大橋成規さん。
骨腫瘍や事故による骨の欠損に対する治療法のひとつとして、生体になじみやすい金属材料などを用いた人工骨の使用が挙げられますが、KIT大学院1年の大橋成規さんが取り組んでいるのは、骨の組織そのものを人工的につくってしまおうというもの。骨の主成分であるコラーゲン線維とハイドロキシアパタイトに注目、複合材料の最適化をめざし日々研究にあたっています。
工学の分野から再生医療に貢献したいと新材料の創製に向けチャレンジを続けている大橋さんをご紹介します。