心理科学科4年 西沢晴世さん(2025年3月卒業)。
心理学の学びを通して、人を知り、人に寄り添い、そして社会に応用できたらとKIT金沢工業大学心理科学科に進学した西沢晴世さん。4年間の学びの集大成として選んだテーマは、過去や未来にとらわれることなく「今、ここ」に目を向けることの大切さを認識してもらおうというもの。それが、多くの人が抱える生きづらさの解消につながるのではと考えました。アニメと仏教哲学からヒントを得て学習プログラムを組み立てた西沢さん。学習者にとっても「今、ここ」を深める貴重な機会となったようです。
生まれ育った地域に貢献したいと地元石川で社会人として第一歩を踏み出している西沢さんをご紹介します。
機械工学科2年 池田健到さん。
昨年秋にオーストラリア大陸3000kmを縦断したKIT夢考房ソーラーカープロジェクト。今年8月、4年ぶりに「ソーラーカーレース鈴鹿」に出場しました。国際レーシングコースを5時間走行し、その周回数を競うこのレース。KITチームは、大会リーダー池田健到さんを中心に、最大高低差52m、コーナーも多い鈴鹿のコースに合わせた車輌改良を進めてきました。
レース当日、残り1時間、大きなトラブルが彼らを襲いました・・・。必死で修理に取り組んだメンバーたち。彼らの鈴鹿大会を追いかけます。
ロボティクス学科3年 原田知樹さん。
8月、今年も神戸で「レスキューロボットコンテスト」が開催されました。これは、大地震で倒壊した市街地を模擬した6分の1スケールのフィールドで、遠隔操作のロボットを使って要救助者を救助する競技です。
これまでもレスキュー工学大賞や消防庁長官賞など様々な賞を受賞しているKIT夢考房メカニカルサポートプロジェクト。原田知樹さんをチームリーダーとする今回は、大規模災害や事故現場でレスキュー活動に携わった人が受ける強い精神的ストレス、惨事ストレスの軽減をコンセプトにシステムの開発に取り組みました。そして、実際の災害現場に即したシステム開発が評価され、2度目の竸基弘奨励賞を受賞。
この活動経験を実用機の運用に活かしていきたいと話します。
今年のチームの取り組みを原田さんのインタビューとともにご紹介します。
ロボティクス学科3年 永谷智貴さん。
「NHK学生ロボコン2016」で、優勝こそ逃したものの大会最速タイムを記録した夢考房ロボットプロジェクト。エコ、ハイブリッド2台の完全自動ロボットの高い開発力が評価され、技術賞と特別賞のダブル受賞を果たしました。
風力を使い直接触ることなくプロペラを載せたエコロボットを動かすハイブリッドロボットは、常にエコロボットの位置と自己位置を認識し、自動追尾しているのだといいます。
2台の調整バランスがレースを大きく左右する高度な戦いに挑んだKITチーム。
NHK学生ロボコンPART2。制御を担当した永谷智貴さんのインタビューを中心に、彼らが作りあげたロボットをご紹介します。
ロボティクス学科3年 伊藤総介さん。
7月、東京でNHK学生ロボコンが開催されました。今年のテーマは、エネルギー。1台のロボットが、風力や磁力などを使い直接触れることなくもう1台のロボットを動かし、ポールの頂上にプロペラを取り付けるというものです。
過去3度の優勝、2013年には世界一にも輝いたKIT夢考房ロボットプロジェクト。今年こそ再び頂点へと、伊藤総介さんをチームリーダーに日々活動を続けてきました。
順調な仕上がりに自信をもって迎えた当日、予選では大会最速タイムも記録、一層頂点に近づいたかに見えた準決勝で・・・。想定外のトラブルに今年も涙。
伊藤さんの選手宣誓で始まった学生ロボコン2016。KITチームの戦いをご紹介します。
経営情報学科4年 安部優太さん。
広い視野に立って学びたいと、高知県からKIT経営情報学科に進学した安部優太さん。地域活動に興味をもち、1年次から地域に対する奉仕活動の企画立案・運営を担う学生地域活動推進委員会に所属。保育施設など公共施設の清掃や防犯パトロールなど積極的な活動を続けています。また3年次からは、大学が立地する野々市市の総合計画審議会に、初の学生委員として名を連ねています。そんな彼が選んだ学びの集大成は、地域の課題の見える化についてです。
地域の発展につながる研究に取り組み始めている安部さんを、精力的な課外活動の様子とともにご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 小林由佳さん。
KITの生活環境研究所で溶媒抽出法をテーマに研究している小林由佳さん。
彼女は昨年、KITと連携大学院を結んでいるオーストラリアのメルボルン大学に留学。研究員として1年間、環境に優しい有機溶媒を使って、医薬品に使われているアルカロイドの抽出に取り組みました。
もともと留学への思いが強かった小林さんですが、初めての海外に加え、長期の研究活動は、大変な事も多かったと振り返ります。しかしこの経験で世界が近くなったと話す小林さん。
いろいろなことにチャレンジし、自分の可能性を広げていきたいという小林さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻 博士前期課程2年 村上昇啓さん。
日本を代表する伝統工芸品の一つである日本刀。日本刀の美しさである機能美や感性美を科学的に検証する研究に取り組んでいる学生がいます。大学院2年 村上昇啓さんです。
村上さんは、時代性や刃文など7項目から美しさの指数をデータ化。刀匠たちと一般の人が持つ美意識の違いを読み取り、伝統工芸品としての更なる魅力につなげられたらと研究を続けています。
工学的、心理学的アプローチで、匠の技に迫る村上さんをご紹介します。
大学院建築学専攻・博士前期課程1年 佐々木亮さん。
KITの海外交流や語学プログラムに積極的に参加している学生がいます。大学院1年 佐々木亮さんです。佐々木さんは、学部1年次から学内にある基礎英語教育センターに通って英会話に親しみ、休暇を利用した留学プログラムや英語漬けのイベントなどに参加して語学を磨いてきました。学部4年次には、アメリカの提携校であるローズハルマン工科大学へ留学。学生たちの勉強に取り組む姿勢に大いに刺激を受けたといいます。世界中に友人をつくり、将来は、建築の世界でグローバルに働きたいと話す佐々木さん。
来日中の留学生たちと金沢の街を散策する様子やさまざまな交流の様子をご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程1年 古田貴大さん。
ポルトガルで開催された電波を利用して発電する無線電力伝送に関する国際学会で、学生論文賞、第3位を受賞した古田貴大さん。地上デジタル放送用電波を効率よく直流電流に変える回路を開発し、微弱電波を使って世界トップレベルの発電効率を実現。
東京スカイツリーから25km離れた地点での発電を確認し、東京23区内での電源供給の可能性を示し注目を浴びました。ものづくりに興味を持ってKITに進学。将来は車関係に進み、学んでいる無線電力伝送技術を活かすことができたらと話します。
注目の研究分野に取り組む古田さん、受賞の喜びに隠れた本音もご紹介します。
大学院機械工学専攻 博士前期課程2年 久島康嘉さん。
脳卒中や交通事故などで脊髄を損傷した患者さんのリハビリ支援システムの開発に取り組んでいる学生がいます。大学院2年、久島康嘉さんです。久島さんは、失われた生体機能を機能的電気刺激で改善に結びつけようと、学部4年次から研究を続けています。金沢市内の病院で、実際の患者さんから協力を得ながら進めているこの研究、将来、必ずや人の役に立つはずと話します。
大きなやりがいをもって日々研究を続ける久島さんを実験風景をまじえながらご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程1年 七尾圭香さん。
納豆づくりに利用されてきた自然界のどこにでもいる納豆菌。しかしまだまだ解明されていないことが多いといいます。大学院1年の七尾圭香さんは、袴田研究室で納豆菌の新たな可能性を探るテーマに産学連携で取り組んでいます。
バイオ系により関心をもってKIT応用バイオ学科に進学。
入学後は、学部独自のプログラムに参加して、1年次から3つの研究室で研究活動を体験しました。これは、自身の目標を見つけるのに大変貴重だったと話します。
研究者という夢に向かって、熱心に研究を続けている七尾さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 小松﨑友介さん。
小型の無人航空機、ドローン。近年さまざまな機会での活用が期待されています。
北海道からKITに進学した小松﨑友介さんは、とりわけドローンの着地に関するテーマに興味をもち、多脚ロボットの研究を進める土居研究室に所属。学部4年次から脚機構を搭載した、着陸地点を選ばないドローンについて研究しています。
現在取り組んでいるのは、ドローン自体が地形の状況を判断し、安定した着陸が可能になるよう段差に応じて脚の長さを変化させるというものです。
将来、ヘリコプターなどに活用され、山間地や被災地などでの救助活動に役立てられたらと研究に励む小松﨑さんをご紹介します。