メディア情報学科4年 小松崎 直さん。
KIT金沢工業大学の学生たちが「あかりオブジェ」と「メディアテクノロジーの融合」によって金沢の街なかを幻想的に彩る金澤月見光路が昨秋開催され、多くの人たちで賑わいました。メディア情報学科出原研究室の学生たちは、プロジェクションマッピングやVR空間体験などで最先端の技術を展開。小松崎 直さんは、UI/UXデザイン手法を考慮したWebページやポスターデザインを担当しました。課外活動プロジェクトでも企業のロゴやコンセプト動画制作の経験がある小松崎さんですが、秋の金沢の風物詩として定着している月見光路では、利用者の視点に立ち良い体験を生み出すデザインをと試行錯誤しながら作りあげていきました。
多くの人たちを魅了した金澤月見光路、小松崎さんの取り組みをご紹介します。
心理情報学科3年 中村理紗子さん。
KITの学生たちが多国籍チームを組み、イノベーション創出に取り組む「ラーニングエクスプレス」。これは、国籍や文化、専門の異なる学生たちが協働してアジアの農村に滞在。ユーザーの視点に立って何が求められているかを考える「デザインシンキング」を活用し、現地産業などの問題発見から実現・維持可能な解決策を、村の人たちと共に導き出すことを目標としています。昨年秋と今春の2度に渡って参加した中村理紗子さん。今回は豆腐製造をテーマに取り組み、さらに貴重な経験を重ねたようです。
一方で、外国人が行政サービスを受けやすく、より住みやすい街になるようなプロジェクト活動にも参加、仲間たちと英語版冊子を作成しました。
デザインシンキングの手法を学びながら、英語を使った活動に積極的に取り組んでいる中村さんをご紹介します。
ロボティクス学科4年 宮地遼さん。
高校生の時に見た巨大ロボットのモニュメントがきっかけで、ものづくりへの強い思いが生まれたという宮地遼さん。愛知県からKITに進学し、1年次から夢考房プロジェクトや学生スタッフで活動するなど、課外でもものづくりに必要な知識・技術を習得していきました。そして3年次のある日、外骨格機構を備えたパワードスーツの開発に取り組み始めたのです。アルミ廃材なども活用し、モータなどを使わず人の力だけで動作が可能なこのパワードスーツ、今年3月に開かれた日本機械学会主催のコンテストでは、創造性やパフォーマンスが評価されました。
ものづくりが楽しくてたまらないという表情をみせる宮地さんの登場です。
建築学科4年 梅村亮馬さん(2016年3月卒業)。
この春、KIT建築学科を卒業し、日本郵政に就職した梅村亮馬さん。郵便局を始め、公共性の高い建物の設計、建築に関わる施設部で新しいスタートを切っています。
建築を学びたいと滋賀県から進学。建築に触れる機会をつくりたいと、1年次から夢考房や月見光路プロジェクトで活動し、3年次には北陸の気候にあったエコハウスの研究に取り組むなど、積極的に課外活動にも参加しました。
伝統を守りながら時代に合った建築をデザインしていきたいと夢を話す梅村さんを、卒業研究発表の様子などをまじえてご紹介します。
大学院システム設計工学専攻博士前期課程2年 太田智也さん(2016年3月修了)。
中学生の頃から心理学に興味をもち、心理学とものづくりを学びたいとKIT心理情報学科に進学した太田智也さん。学部4年次から配属された神宮研究室では、電機メーカーやIT系などさまざまな企業との共同研究に関わり、貴重な経験を積み重ねていきました。
新商品の開発に向けて実験に取り組んだ酒造メーカーの大関で、社会人としてスタートを切っている太田さん。
KITでの6年間の学びをいかして、日本酒の普及に大きく貢献したいと夢を話す太田さんをご紹介します。
経営情報学科4年 那須恒亮さん(2016年3月卒業)。
KITを卒業し、念願の野村證券で第一歩を踏み出した那須恒亮さん。高校生の頃から株式に関心をもち、独自で勉強していたといいます。
滋賀県から進学して2年目、証券会社出身の熊井教授との出会いは、彼に大きな影響を与えました。一から学びたいと研究室を訪ねるようになった那須さん。資格取得やインターンシップにも積極的に参加して、証券業界への思いを一層強くしていきました。
夢に向かって歩み始めている那須さんを、ともに過ごしたかけがえのない人たちとの映像を交えてご紹介します。
大学院 建築学専攻博士前期課程2年 平山英幸さん(2016年3月修了)。
日建設計コンストラクションマネジメントで、社会人生活をスタートさせた京都府出身の平山英幸さん。彼の6年間は、とどまることなく常に何かに取り組む日々でした。授業や研究室での課題はもちろん、自ら建築系の課外プロジェクトを立ち上げ、店舗改装や公共施設でのイベント展開、さらには、多くの出会いを通して学外活動にも積極的に行ってきました。
石川という土地が建築を学ぶ学生に貴重な経験をさせてくれたと話す平山さん。
日本で一番おもしろい学生生活を送ったと自負する平山さんのKIT生活を映像とインタビューでご紹介します。
大学院環境土木工学専攻 博士前期課程2年 岩井雅紀さん(2016年3月修了)。
高校生のとき、通学途中で目にしていた道路工事がきっかけで、土木構造物のメンテナンスに興味をもったという岩井雅紀さん。KIT環境土木工学科に進学し、土木の知識を学んでいきました。
4年次から所属した宮里研究室では、企業との共同でコンクリート構造物の劣化に関する複数のテーマに取り組んだ岩井さん。学会発表も積極的に行い、2015年の秋には、土木学会全国大会で優秀講演者に表彰されました。
国家公務員として新たなスタートを切っている岩井さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 藤井由香さん(2016年3月修了)。
パナソニックで社会人生活のスタートを切った藤井由香さん。
藤井さんが学部4年次から取り組んでいた研究テーマは、宇宙空間で利用するリフレクトアレーアンテナの開発です。平面構造であるため、従来、主に使用されてきたパラボラアンテナに比べてトラブルが少なく、低コストが大きな利点です。藤井さんはさらなる高性能化をめざし、研究にあたってきました。
国際学会での発表や企業へのインターンシップなどで、研究に対する意欲を高めていった藤井さん。
興味をもったことに突き進んできた6年間だったと話す藤井さんを大切な出会いとなった恩師とともにご紹介します。
大学院 機械工学専攻 博士前期課程2年 森田佳暁さん。
子供の頃からアニメなどのロボットが好きだったという森田佳暁さん。ロボットについて一から学べる環境があるとKITに進学を決めました。
入学後は夢考房ロボットプロジェクトに参加して、知識や技術を習得。自分のつくったものが動いたときの感動は忘れられないと振り返ります。
3年次からは学業に専念、学びの集大成として取り組んだテーマは、利用者が姿勢を大きく変更しなくても使用可能な収納システムについてです。研究成果は、計測自動制御学会でも評価され、技術者としての第一歩を前に、嬉しい知らせとなりました。
KITで学んだことを社会でも活かしていきたいと抱負を語る森田さんをご紹介します。
情報工学科4年 古田昂志さん。
数学の教師になりたいという目標をもってKITに進学を決めた古田昂志さん。入学後、夢考房エコランプロジェクトに参加。当時、メンバーの中で情報工学科は一人だけでしたが、負けず嫌いが功を奏して?!知識や技術をどんどん吸収していきました。3年次には、「Hondaエコマイレッジチャレンジ全国大会」大学・高専クラスで優勝。燃費2416kmの大会記録に大きく貢献しました。
袖研究室所属後は、ICT技術を用いた農業支援システムやバス停を活用した市民サポートの研究など、複数のテーマに積極的に取り組みました。
KITで仲間と一緒にものをつくる楽しさを知った古田さん。 技術者としての道を選んだ古田さんをご紹介します。
機械工学科4年 白砂滉介さん。
大好きなソフトテニスを続けながら大学で学び、将来進む世界を見つけられたらと新潟県から進学した白砂滉介さん。
講義の中で出会ったのが、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)。航空機や自動車などにも用途が拡大している軽くて強い注目の先端材料です。白砂さんはCFRPがスポーツ用品にも関係の深いことを知り、自分がめざす道が明確になったといいます。中田研究室で、CFRPの耐久性評価手法の確立を目指す卒業研究テーマに取り組んだ白砂さん。
念願かなって、スポーツ用品メーカーのヨネックスで第一歩を踏み出します。
充実した4年間でしたと話す白砂さんをご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 吉村史也さん。
念願の工作機械メーカーで技術者としてスタートを切る大学院2年 吉村史也さん。KITに進学した理由は、「誰でも自由にものづくりができる夢考房があったから」と振り返ります。
入学後は夢考房ソーラーカープロジェクトに参加し、大好きな工作機械を駆使しながら、作れるものは全て学生たちの手で車輌を作り上げました。4年次にはオーストラリア大陸3,000kmの縦断レースに参加。ドライバーの一人としてゴールをめざしました。
そして学びの集大成として取り組んだ研究は、世界初の高速動作が可能なCNC旋盤の開発です。
使い手が喜ぶものづくりをしていきたいと話す吉村さんをご紹介します。