大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 和田 佳純さん。
大学選びは、小学生のころから興味があった化粧品に関する研究ができるところと、KIT金沢工業大学に進学を決めた和田佳純さん。念願の応用化学科 大澤・谷田研究室に所属して取り組んでいるのは、ユーグレナ(ミドリムシ)に含まれる独自成分、パラミロンについて。免疫力向上や体内の有害毒物を排出させるデトックス効果など、肌に嬉しい作用が期待できるパラミロンのナノファイバー化やオイルゲル化剤の開発で、化粧品にとどまらず広い分野への用途拡大を視野にいれた研究を続けています。
チャレンジできる研究環境が大きな発見につながった和田さんを、ご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻 博士前期課程1年 永井佑果さん。
子供のころから生き物が大好きだという永井佑果さん。永井さんは学部1年次からバイオ・化学部の研究室体験プログラムに参加して、研究室活動に参加してきました。
現在、応用バイオ学科 長尾研究室で取り組んでいるのは、コオロギが餌を食べる際にみせる行動について。脳の構造が簡単なコオロギを探ることで、人間の行動のメカニズム解明につなげたいとしています。4年次には米国の提携校に留学し、貴重な経験を積みました。
人間と生き物が折り合いのつく世界に貢献できる研究をしていきたいと話す永井さんをご紹介します。
ロボティクス学科4年 水原普賢さん。
社会に役立つロボットを自分で生み出してみたい。そんな目標を持って、KITで学んでいる学生がいます。水原普賢さんです。兵庫県から進学後、1年次から夢考房メカニカルサポートプロジェクトに参加して、レスキューロボットの開発に取り組んでいます。また所属する土居研究室では、4本脚の多脚ロボットをテーマとし、いろいろな環境を自由に移動でき、広い用途が可能なロボットの研究にあたる毎日です。
大学院進学も決め、人間とロボットの共存をめざした研究に取り組む水原さんをご紹介します。
心理情報学科4年 宮坂彰さん。
や脳の働きを数値化して、商品開発やマーケティングに活用していくことを学ぶKIT心理情報学科。この心理情報学科の学生を中心とする課外活動にサイコロジェクトがあります。ここでは、身につけた心理学の知識を応用して企業との共同研究など様々な活動を行っています。
プロジェクト発足時から活動に参加している宮坂彰さんが仲間と取り組んでいたのは、ヴァーチャルリアリティ(VR)コンテンツが与える心理効果について。企業が提案するVRと静止画コンテンツを比較し、人間の脳に与える効果の違いを実験を通して検証し、研究成果は学会などでも発表しました。
プロジェクト活動で、自分たちの学びが実社会で活かされる喜びを味わったという宮坂さんをご紹介します。
情報工学科4年 髙倉正道さん。
もともと数学の教師をめざしKIT情報工学科に進学した髙倉正道さん。入学後もう一度自身を見つめ直し、専門分野でとことん頑張ろうと決意。それからは、アプリ制作やネットワークを学ぶプロジェクトなど積極的な活動で知識や技術を磨いてきました。
モノのインターネットを活用し、テクノロジーの力で楽しいことをモットーにと活動を続けるKIESプロジェクトや、地域のバス停を活用した市民サポートなど、髙倉さんは学年の枠を超えた取り組みの中心として、充実した日々を過ごしています。秋には国際学会での発表も控える髙倉さん。
将来は、より多くの人たちに利用してもらえる仕事に挑戦していきたいと話す髙倉さんをご紹介します。
ロボティクス学科3年 坂下文彦さん。
「NHK学生ロボコン」。今年の課題は、バドミントンのダブルスをモチーフにしたもの。2台のロボットが互いに協力し、どのようにシャトルを打ち合うかが見所とされました。これまで3度の優勝を誇るKIT夢考房ロボットプロジェクト。今回、KITチームは、最速で0.06秒ごとにシャトルの位置をとらえ、弾道を予測して自動でシャトルを打ち返すロボットを製作。今年こそと、2年越しの夢に挑んだ大会リーダー 坂下文彦さんも確かな手ごたえを感じていました。しかし、競技会場での自動認識率が予想外に悪く、本番では、急遽手動操作に変更。準々決勝へ進んだものの、あまりにもあっけない結末が待っていました。
坂下さんのインタビューで、KITチームのロボコンを振り返ります。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 森松詩織さん。
福岡県からKITに進学した森松詩織さん。入学後、夢考房フォーミュラカープロジェクトを見学して本格的なものづくりの世界に圧倒。ものづくりへの期待が大きく膨らんでプロジェクト活動に参加しました。出場した大会では、悔しい思いも度々ありましたが、学生だけで車を作り上げる喜びを仲間とともに味わうことができたと振り返ります。4年次から所属する山部研究室では、車を対象とした複合材料の成形技術を中心テーマに取り組んでいる森松さん。6月に続き秋にも学会発表を予定しており、実験などにあたる毎日です。
これからもいろいろなことに挑戦し、ものづくりに携わっていきたいと話す森松さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻 博士後期課程1年 畑中達郎さん。
鉄道の安全を守る仕事をしていたという祖父に憧れ、自身もその世界に進みたいと大阪からKIT環境土木工学科に進学した畑中達郎さん。学部4年次から所属する宮里研究室では、一貫してコンクリートの鉄筋腐食に関するテーマに取り組んでいます。企業との共同研究など、常に複数のテーマを掛け持ちしての忙しい毎日を送っていますが、研究への大きな意欲が、彼に博士後期課程への進学を決断させました。
子供の頃からの夢実現に向けて、長寿命化や環境に優しいコンクリートを目指した研究を続ける畑中さんをご紹介します。
建築学科4年 内田翔さん。
今年2月、北陸の気候にあったエコハウスの研究に取り組んできた学生プロジェクトの成果発表が行われました。建築学科3年生が主体となって活動してきた「エコハウス創造提案活動プロジェクト」で、当時リーダーを務めたのは、内田翔さんでした。
内田さんたちは、夏・冬の温熱環境実測などを行い、学生たちが考える北陸のエコハウスを具体的に提案。日本建築学会会長からは大学院生レベルの内容と高く評価されました。KIT入学後から夢考房建築デザインプロジェクトにも参加し、知識や技術を磨いてきた内田さん。インターンシップも経験し、将来のなりたい自分が見えてきたといいます。
貴重な出会いを通して建築への思いを確かなものとした内田さんをご紹介します。
建築学科4年 神保歩未さん。
金沢工業大学の学生が、アジアの学生達と多国籍チームを組み、アジアの村でのイノベーション創出に取り組むグローバル人材育成プログラム「KIT・KTCラーニングエクスプレス」。今年3月、4年神保歩未さんは、プログラム初の女子学生の一人として参加。シンガポールやインドネシアの学生たちと共にインドネシアの村に滞在し、現地の生活を肌で感じながらキャッサバ(芋)の加工改善に取り組みました。将来は、海外で働きたいという目標を持っている神保さん。
大きな刺激を受け、自分にとって一歩前進になったと話す神保さんを現地の様子などとともにご紹介します。
建築デザイン学科3年 高橋国広さん。
KIT夢考房建築デザインプロジェクト。コンペ参加や模型制作を通して、建築を学ぶ上で必要な力を身につけるための活動を続けています。昨年、1、2年生を中心としたメンバーが富山県砺波市にある出町子供歌舞伎曳山会館の50分の1の模型を制作し、4月、市に寄贈しました。中心メンバーの高橋国広さんは、難しいことも多かったが、設計者の思いをより感じられる貴重な経験と振り返ります
学生たちが作りあげた精巧な模型を高橋さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 川﨑邦将さん。
5月、福井県で開催されたロボカップジャパンオープンで、中型ロボットリーグに出場した夢考房ロボカッププロジェクトチームが、日本ロボット学会賞を受賞しました。これは実機リーグを対象に贈られるもので、ロボットが人間の目に近いかたちでボールなどの色を識別できるKITチームの技術が評価されました。これによって、試合前やハーフタイムのロボット調整時間がぐっと短縮されたといいます。
これからも人工知能をもっと学び、想像を超えるような成長するロボットをつくってみたいと話す大会リーダー川﨑邦将さんを、彼らのロボットとともにご紹介します。
航空システム工学科3年 大野雄太さん。
4月米国ロサンゼルスで、航空工学を学ぶ学生たちによる屋外用小型無人飛行機の競技会「SAE Aero Design West」が開催されました。これは、デザイン、英語でのプレゼンテーション、フライトスコアの総合得点で競われるもので、日本のチームとしては初めて、KIT夢考房小型無人飛行機プロジェクトSAEチームが参加しました。チームリーダーの大野雄太さんは、めぐり合わせに感謝しながらも自分たちの実力を知る貴重な機会になったと振り返ります。
プロジェクト発足11年目、念願の大会出場を果たしたSAEチームを大野さんのインタビューとともにご紹介します。