メディア情報学科4年 小松崎 直さん。
KIT金沢工業大学の学生たちが「あかりオブジェ」と「メディアテクノロジーの融合」によって金沢の街なかを幻想的に彩る金澤月見光路が昨秋開催され、多くの人たちで賑わいました。メディア情報学科出原研究室の学生たちは、プロジェクションマッピングやVR空間体験などで最先端の技術を展開。小松崎 直さんは、UI/UXデザイン手法を考慮したWebページやポスターデザインを担当しました。課外活動プロジェクトでも企業のロゴやコンセプト動画制作の経験がある小松崎さんですが、秋の金沢の風物詩として定着している月見光路では、利用者の視点に立ち良い体験を生み出すデザインをと試行錯誤しながら作りあげていきました。
多くの人たちを魅了した金澤月見光路、小松崎さんの取り組みをご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 安藤祐貴さん(2014年3月修了)。
この春から、地元である長野県の建築設計事務所で第一歩を踏み出した安藤さん。彼が6年間の学びの集大成として選んだ研究テーマは、シンプリシティデザインに関するもの。建築空間そのものを「成長する家具」として捉え、間伐材などを活用し、素材の本質を引き出した機能的で飾らないデザインを提案。住む人が自分なりの空間に成長させていけるというものです。学びの一方で自転車競技にも参加。自然との対峙は、建築を考える上でのアイデアも育ててくれたに違いありません。
住む人の笑顔が見らえるような建築家をめざしたいと話す安藤さんを、修士研究の発表会の様子などとともにご紹介します。
応用バイオ学科4年 佐々木佳純さん。
生物の遺伝について関心を持ち、大学で学んでみたいと秋田県からKIT応用バイオ学科に進学した佐々木さん。学びとともに熱中したのがバスケット部での活動です。昨年、キャプテンとしてのぞんだ北信越春季リーグ戦で優勝、2部リーグ昇格を決め、女子バスケット部の新たな一歩に大きく貢献しました。そして視覚情報処理の仕組みを解明する吉澤研究室では、人間が動いている時の空間構造の知覚について取り組んだ佐々木さん、まさに文武両道を貫いた頑張り屋です。
まもなく新社会人としての生活がスタートする佐々木さんをインタビューと映像でご紹介します。
建築学科4年 松内裕樹さん。
昨年12月、KIT地域防災環境科学研究所で、宮城県気仙沼湾で起きた津波火災を再現した実験が行われました。大型造波水槽に、気仙沼湾沿岸の縮尺地形を学生たちが作りあげ、造波装置をつかって津波を発生させて、津波とがれきの挙動や遡上を再現するというものです。この津波火災のメカニズム解明にむけた研究に取り組んでいたのが、松内さんです。福岡県から進学、学びの中で都市の構造やまちづくりへの関心が高まり、増田研究室で防災・減災につながるテーマを学生生活の集大成としました。
新しいスタートを前に、将来、災害に強いまちづくりをめざした仕事をしていきたいと話す松内さんをご紹介します。
航空システム工学科4年 松田拓翔さん。
TVドラマがきっかけで航空の世界に興味を持ったという松田さん。大学選びも航空工学が学べるところと、KIT航空システム工学科に進学しました。空力や構造など新しいことを学ぶことが楽しくて仕方なかったという授業に加え、彼を夢中にさせたのは、1年次から参加した夢考房人力飛行機プロジェクト活動です。先尾翼機を復活させた昨年は、主任設計者として機体設計に関わり、従来の強度を保ちながら前年度の機体重量から4kgの軽量化を実現。また所属する赤坂研究室ではプロペラに着目した研究に取り組むなど、飛行機についてさまざま知識を得た4年間でした。
KITでの学びを胸にIHIで社会人としてスタートを切る松田さんをご紹介します。
情報経営学科4年 渡邉有さん。
高校時代のリーマンショックがきっかけで、本格的に金融や経済について学び、将来もその分野で活躍できたらとKITに進学した渡邉さん。思いがかない、春からは三井住友海上火災保険が新しい舞台です。KITでは学業に力を注ぐ一方、水泳部のマネージャーとして部活動に参加、選手たちを支えてきました。強い気持ちを持って充実した学生生活を送ってきたこと想像させる渡邉さん。
卒業研究の公開発表審査会の様子などさまざまな彼女の表情をご紹介します。
機械工学科4年 渋谷航平さん。
今春、あこがれの本田技研工業で、社会人としてのスタートを切る渋谷航平さん。学生主体の夢考房活動に関心をもち、群馬県からKITに進学。1年次からエコランプロジェクトに参加し、究極の自作省エネカーづくりに没頭する毎日を送りました。プロジェクトリーダーとして出場した2012年の広島大会では、学生歴代最高の2546km/lを記録。茂木大会でも学生クラス2連覇に大きく貢献しました。今の自分があるのは、エコランのお蔭と振り返ります。
仲間ともに無我夢中で取り組んだものづくりの経験を糧に、更なる夢に向かって歩き出す渋谷さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 山田知徳さん。
昨年、オーストラリア大陸を縦断するソーラーカーレースに参加したKIT夢考房ソーラーカープロジェクト。車輌に搭載されていた自作モータは、エネルギー変換効率98%という市販の高性能モータをも超えるものでした。
開発したのは、大学院2年 山田さんです。彼は、KITの併設校である金沢高専時代からソーラーカープロジェクトに参加。KIT編入後も含め9年間、ものづくりに没頭し、モータの知識と技術を磨いてきました。
学部4年次と大学院の2年間、深見研究室で環境にやさしい新構造のモータに取り組んできた山田さん。次なるステージは、三菱電機です。
春、大きな夢の実現に向かってスタートを切る山田さんのものづくりに注いだ学生生活をご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 中川知也さん。
子供の頃から飛行機に大きな関心をもち続け、奈良県からKIT航空システム工学科に進学した中川さん。学びの中で、将来は、構造系で活躍できる人材になりたいと夢を描くようになったと言います。所属する廣瀬研究室では、炭素繊維強化プラスチックの特長を活かし、より軽くて強い構造体として発泡コアサンドイッチパネルに注目。日本版スペースシャトルへの可能性を探っています。
JAXAや経済産業省からの委託研究という貴重な経験を積み重ね、春からは、念願の川崎重工業で第一歩を踏み出す中川さんをご紹介します。
建築都市デザイン学科3年 浦口昻久さん。
昨年12月、金沢工業大学建築系の学生たちが制作したアート作品が、冬の金沢を彩りました。これは、北陸最大級のファッションストリートがある金沢市竪町商店街振興組合の青年部とのコラボレーションによるアートイベントです。3回目となる今回はクリスマスツリーやプレゼントをモチーフにしたオブジェが街路樹や広場に展示されました。形あるものをデザインしてみたいと三重県から進学した浦口さん。リーダーとしてデザインから制作まで積極的に活動しました。多くの人たちとの出会いや授業だけでは学べない貴重な経験を通じて、建築への思いをさらに強くしたようです。
浦口さんたちが作りあげた幻想的な空間をご紹介します。
航空システム工学科4年 宮原匠さん。
小学生の時に見た航空ショーの驚きと感動が、航空を学ぶきっかけになったという宮原さん。長野県からKIT航空システム工学科に進学し、夢考房小型無人飛行機プロジェクトに参加するなど知識と技術を深めていきました。そして今、卒業研究として取り組んでいるのは、ヘリコプターについて。ホバリング時の吹きおろしの風によって発生する渦のしくみを、従来あまり行われてこなかった精密模型を使った風洞実験から解明しようとしています。吹きおろしの風によって起こりうるアクシデントの回避や安全性の向上に結び付く機体設計につながる研究に取り組む宮原さん。
春からは、熱い思いを抱いてJR東日本に就職します。
4年間の学びの集大成に熱心に取り組む様子をご紹介します。
情報工学科4年 藤尾綾一さん。
中学生の頃からシステムエンジニアに憧れ、KITで本格的に情報工学を学んだ藤尾さん。春からはamebaで知られる念願のサイバーエージェントで第一歩を踏み出します。
入学直後から学内のIT系プロジェクトに参加、2年次からは金沢市主催のスマホアプリコンテストに応募し2年連続で受賞するなど、知識と技術を磨いていきました。インターンシップなどの経験も積み、自分の進むべき将来の道を明確にしていった藤尾さん。
KITで大きな成長を実感しているという藤尾さんのデジタル版ものづくりの活動と成果をご紹介します。
航空システム工学科4年 上田卓さん。
航空について学びたいと新潟県から進学した上田さん。入学後、ヨットが飛行機と同じ原理で進むことを知って、ヨット部に所属。授業で学んだことが部活動で体験でき、航空への知識をより深めることができたと振り返ります。学びの集大成の研究テーマは、安定飛行が可能なコガネムシに注目し、火星探査用飛行機の開発に応用できないかというものです。内定しているIHIでもエンジンに関わり、夢のある計画に将来参加できたらと話す上田さん。
充実した4年間を実感している上田さんを、卒業研究の様子などとともにご紹介します。