ロボティクス学科4年 田中悠太さん。
未来のコンビニエンスストア実現を目的に、昨年11月に開催された自律移動ロボットによる競技会「WRS Future Convenience Store Challenge2024 」。商品の陳列や廃棄品の回収作業を自動化する競技で、KIT金沢工業大学ロボティクス学科 出村研究室のチームが、圧倒的な成績で見事優勝を果たしました。ロボットの設計開発、陳列タスクの制御、回路を担当した田中悠太さん。壊れにくく、修理しやすいロボットをめざし製作した1か月半でした。この経験は、技術者として一歩を踏み出す工作機械メーカーでも必ず活かせるはずと話します。
チームHappy Robotの活躍を田中さんのインタビューとともにご紹介します。
ロボティクス学科4年 宮本琢磨さん。
2012年にKIT初の人工衛星開発・運用を大きな目標に発足した夢考房人工衛星開発プロジェクト。人工衛星開発に必要な制御や機構技術の習得をめざして日々活動していますが、今年3月、その評価の場となる「種子島ロケットコンテスト」に挑みました。大会リーダー宮本さんらが出場したのは、製作したCanSat(小型模擬衛星)を上空から投下し、その後、自律動作でいかにゴール地点近くに到着できるかを競うというもの。初出場ながら練習ではかなり良い感触を持っていたメンバーたち。しかし大会当日、種子島は雨交じりの強風でした・・・。
種子島ロケットコンテストに初挑戦、人工衛星開発プロジェクトをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 森 貴之さん(2014年3月修了)。
KITの併設校である金沢高専時代に電子デバイスへの関心を強くし、もっと学びたいとKIT電気電子工学科に編入。その後大学院へ進み、一貫して半導体の研究に取り組んだ森さん。学生生活の集大成となったテーマは、極低消費電力で動くLSIについて。より快適なセンサーネットワーク社会実現に向けた研究です。大学院2年の秋には、研究成果を米国と英国で開かれた学会で発表するなど充実した日々を過ごした森さん。春からは念願の東芝で新しいスタートを切っています。
学生時代に好きなことを見つけ、とことん研究に没頭。今、エンジニアとしての第一歩を踏み出した森さんをご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 武石和真さん(2014年3月修了)。
春から東京の大手設計事務所、山下設計で建築家としての第一歩を踏み出している武石さん。武石さんが6年間の学びの集大成として選んだ修士設計のテーマは、2020年、東京五輪後の臨海副都心について。五輪後もアジアを牽引していく都市であるための提案を建築の視点で行いました。大都市に憧れを持っていたという武石さんですが、KITでは先生や仲間に恵まれ、学生アパートのリノベーションや名古屋市科学館でKITが開催した「世界を変えた書物展」の空間デザインを担当するなど、とても貴重な経験を積むことができたといいます。
KITの学びの中で、建築への確かな思いを自覚して社会に踏み出した武石さんをご紹介します。
機械工学科4年 小澤泉樹さん(2014年3月卒業)。
金沢工業大学は、金沢医科大学と共同で革新的で人に優しい技術開発を研究しています。この医工連携プロジェクトに学部2年次から参加していた小澤さん。彼が取りくんでいたのは、ドレーン排液色調監視システムの開発です。手術後にドレーンチューブを用いて体内にたまった不要な体液を排出しますが、それら排液の色調から患者の状態が判断されています。しかしその判断基準は、看護師の力量に依存するところが大きく、小澤さんは工学的に判断材料となるシステムづくりをめざしてきました。KITで、学ぶ楽しさを知ったと話す小澤さん。
医療分野に貢献できるものづくりの夢を持って、新しいスタートを切った小澤さんをご紹介します。
ロボティクス学科4年 杉本星也さん(2014年3月卒業)。
この春、KITを卒業し、社会人としてスタートを切った杉本さん。ロボットづくりに憧れて静岡県から進学。3年次までは夢考房プロジェクトで、ロボコン優勝をめざし日夜仲間と活動してきました。大会終了後、杉本さんの次なる目標となったのは、佐藤研究室がNECと共同で取り組んでいる水中探査ロボットです。海洋資源の調査などを目的にした無人水中航走体と呼ばれるものですが、杉本さんは設計から関わり、これまでより操縦性能が優れたロボットの製作に成功しました。大学生活に後悔はないと話す杉本さん。
杉本さんの充実ぶりを映像とインタビューでご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 安藤祐貴さん(2014年3月修了)。
この春から、地元である長野県の建築設計事務所で第一歩を踏み出した安藤さん。彼が6年間の学びの集大成として選んだ研究テーマは、シンプリシティデザインに関するもの。建築空間そのものを「成長する家具」として捉え、間伐材などを活用し、素材の本質を引き出した機能的で飾らないデザインを提案。住む人が自分なりの空間に成長させていけるというものです。学びの一方で自転車競技にも参加。自然との対峙は、建築を考える上でのアイデアも育ててくれたに違いありません。
住む人の笑顔が見らえるような建築家をめざしたいと話す安藤さんを、修士研究の発表会の様子などとともにご紹介します。
応用バイオ学科4年 佐々木佳純さん。
生物の遺伝について関心を持ち、大学で学んでみたいと秋田県からKIT応用バイオ学科に進学した佐々木さん。学びとともに熱中したのがバスケット部での活動です。昨年、キャプテンとしてのぞんだ北信越春季リーグ戦で優勝、2部リーグ昇格を決め、女子バスケット部の新たな一歩に大きく貢献しました。そして視覚情報処理の仕組みを解明する吉澤研究室では、人間が動いている時の空間構造の知覚について取り組んだ佐々木さん、まさに文武両道を貫いた頑張り屋です。
まもなく新社会人としての生活がスタートする佐々木さんをインタビューと映像でご紹介します。
建築学科4年 松内裕樹さん。
昨年12月、KIT地域防災環境科学研究所で、宮城県気仙沼湾で起きた津波火災を再現した実験が行われました。大型造波水槽に、気仙沼湾沿岸の縮尺地形を学生たちが作りあげ、造波装置をつかって津波を発生させて、津波とがれきの挙動や遡上を再現するというものです。この津波火災のメカニズム解明にむけた研究に取り組んでいたのが、松内さんです。福岡県から進学、学びの中で都市の構造やまちづくりへの関心が高まり、増田研究室で防災・減災につながるテーマを学生生活の集大成としました。
新しいスタートを前に、将来、災害に強いまちづくりをめざした仕事をしていきたいと話す松内さんをご紹介します。
航空システム工学科4年 松田拓翔さん。
TVドラマがきっかけで航空の世界に興味を持ったという松田さん。大学選びも航空工学が学べるところと、KIT航空システム工学科に進学しました。空力や構造など新しいことを学ぶことが楽しくて仕方なかったという授業に加え、彼を夢中にさせたのは、1年次から参加した夢考房人力飛行機プロジェクト活動です。先尾翼機を復活させた昨年は、主任設計者として機体設計に関わり、従来の強度を保ちながら前年度の機体重量から4kgの軽量化を実現。また所属する赤坂研究室ではプロペラに着目した研究に取り組むなど、飛行機についてさまざま知識を得た4年間でした。
KITでの学びを胸にIHIで社会人としてスタートを切る松田さんをご紹介します。
情報経営学科4年 渡邉有さん。
高校時代のリーマンショックがきっかけで、本格的に金融や経済について学び、将来もその分野で活躍できたらとKITに進学した渡邉さん。思いがかない、春からは三井住友海上火災保険が新しい舞台です。KITでは学業に力を注ぐ一方、水泳部のマネージャーとして部活動に参加、選手たちを支えてきました。強い気持ちを持って充実した学生生活を送ってきたこと想像させる渡邉さん。
卒業研究の公開発表審査会の様子などさまざまな彼女の表情をご紹介します。
機械工学科4年 渋谷航平さん。
今春、あこがれの本田技研工業で、社会人としてのスタートを切る渋谷航平さん。学生主体の夢考房活動に関心をもち、群馬県からKITに進学。1年次からエコランプロジェクトに参加し、究極の自作省エネカーづくりに没頭する毎日を送りました。プロジェクトリーダーとして出場した2012年の広島大会では、学生歴代最高の2546km/lを記録。茂木大会でも学生クラス2連覇に大きく貢献しました。今の自分があるのは、エコランのお蔭と振り返ります。
仲間ともに無我夢中で取り組んだものづくりの経験を糧に、更なる夢に向かって歩き出す渋谷さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 山田知徳さん。
昨年、オーストラリア大陸を縦断するソーラーカーレースに参加したKIT夢考房ソーラーカープロジェクト。車輌に搭載されていた自作モータは、エネルギー変換効率98%という市販の高性能モータをも超えるものでした。
開発したのは、大学院2年 山田さんです。彼は、KITの併設校である金沢高専時代からソーラーカープロジェクトに参加。KIT編入後も含め9年間、ものづくりに没頭し、モータの知識と技術を磨いてきました。
学部4年次と大学院の2年間、深見研究室で環境にやさしい新構造のモータに取り組んできた山田さん。次なるステージは、三菱電機です。
春、大きな夢の実現に向かってスタートを切る山田さんのものづくりに注いだ学生生活をご紹介します。