メディア情報学科4年 小松崎 直さん。
KIT金沢工業大学の学生たちが「あかりオブジェ」と「メディアテクノロジーの融合」によって金沢の街なかを幻想的に彩る金澤月見光路が昨秋開催され、多くの人たちで賑わいました。メディア情報学科出原研究室の学生たちは、プロジェクションマッピングやVR空間体験などで最先端の技術を展開。小松崎 直さんは、UI/UXデザイン手法を考慮したWebページやポスターデザインを担当しました。課外活動プロジェクトでも企業のロゴやコンセプト動画制作の経験がある小松崎さんですが、秋の金沢の風物詩として定着している月見光路では、利用者の視点に立ち良い体験を生み出すデザインをと試行錯誤しながら作りあげていきました。
多くの人たちを魅了した金澤月見光路、小松崎さんの取り組みをご紹介します。
機械工学科4年 中島章裕さん。
今春、念願のスズキで社会人として第一歩を踏み出す中島さん。KITでの生活は、まさに車輌開発にどっぷり浸かった日々でした。将来は車関係の仕事につけたらと思っていましたが、1年次から参加した夢考房フォーミュラカープロジェクトで、ますますその魅力の虜に。身につけた数学を応用して製作したパーツが組み込まれ、車が走る。この感動は忘れられないと話します。全日本学生フォーミュラ大会にはドライバーとしても出場した中島さん。
仲間とともに過ごした夢考房でのものづくりと失敗の数が、自身の大きな成長につながったという中島さんを映像とインタビューでご紹介します。
電気電子工学科4年 赤松祐季さん。
神戸ルミナリエで人々を魅了する光に感動し、電気について学びたいとKITに進学した赤松さん。4年間の学びの集大成として取り組んでいるのは、植物が発する微弱な電気信号を読み取って、植物に適した栽培技術を確立しようというものです。平間研究室に設置されているハイテク技術搭載の植物工場を使い、植物との会話!を通して植物工場の生産効率向上を狙った研究を続ける赤松さん。1年次から参加する夢考房フォーミュラカープロジェクトでも、広報担当として熱心に活動してきました。
学業と夢考房活動に取り組み、東芝に内定した赤松さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 白石宗一郎さん。
10月、国土地理院主催の「Geoアクティビティフェスタ」が東京で開催されました。これは、地理空間情報に関する画期的な技術や独創的なアイデアなどについて展示・発表するものです。大学院2年の白石さんは、金沢工業大学で行われた準天頂衛星初号機「みちびき」を使った民間実証実験の研究成果を、K.I.T.空間情報プロジェクトのメンバーを代表して発表しました。2018年に本格運用が予定されている「みちびき」と現在使われているGPS衛星を組み合わせることで、測位誤差がわずか数センチに縮まり、より安全で快適な社会をもたらすというものです。
最新の空間情報技術の研究を続け、測量事業大手に内定を決めた白石さん。研究を通じて地域貢献などにも積極的に活動している様子をご紹介します。
電気電子工学科2年 中村昌寛さん。
11月。人々が生活している実際の環境の中で、人間と共存し、自律的に働くロボットの技術開発をめざして行われている「つくばチャレンジ」が、茨城県つくば市で開催されました。2年ぶりの出場となったKIT夢考房自律走行車プロジェクトが目指したのは、プログラムのシンプル化。GPSやセンサなどを用いてロボットが自分の位置を把握したり、障害物を回避して移動する機能に特化したロボットです。チームリーダーの中村さん。本格的なものづくりは初めてでしたが、先輩のサポートを受けながら懸命にロボット製作に取り組んできました。
市民が行き交うつくば市内の遊歩道や公園をコースに行われた自律移動ロボットの技術会。これに初めて挑んだ中村さんをご紹介します。
メディア情報学科2年 加藤大久さん。
この夏、米国ワシントンD.C.で開催されたマイクロソフトスペシャリスト(MOS)の世界学生大会で、KITメディア情報学科2年の加藤さんが、ワード2010部門世界5位の成績を収めました。MOSとは、ワードやエクセルなどのマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明できる資格で、加藤さんは国内大会で3位に入賞。日本代表としてワード部門の世界大会に挑み、5位になったものです。次は別の部門にもチャレンジしたいと勉強を続けている加藤さん。
世界で延べ65万人が参加した大会での快挙とともに、写真部に所属し課外活動でも積極的に取り組む加藤さんの姿をご紹介します。
メディア情報学科4年 前田祐太朗さん。
10月、JR金沢駅東口広場にある鼓門を最新技術を使った光のアートで彩る「プロジェクションマッピング」が行われました。これは、2015年春の北陸新幹線金沢開業記念イベントとして、KITメディア情報学科出原研究室の学生たちが制作したものです。金沢市からの依頼でスタートしたこの企画、前田さんたちメンバーにとっては1から勉強することばかり、加えて、鼓門という複雑な形状に映像を映し出すことは大変な苦労だったといいます。未来に向けた新しい金沢を学生たちが映像と音楽で表現。渾身の作品を前田さんたちのインタビューでご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程1年 小田啓太郎さん。
秋の金沢の夜を200個の光のオブジェで幻想的に照らし出す『金澤月見光路』が今年も開催されました。これは金沢市の中心市街地の活性化につなげたいと金沢工業大学の学生と地元商店街が連携して行っているライトアップイベントです。白山連峰をイメージしたというオブジェ「あかり山」を担当したのは、建築デザイン学科川﨑研究室の学生達。リーダーを任されたのは小田さんです。オブジェの美しさはもちろん、空間全体の演出に気を遣ったと話しますが、小田さんにとって、将来を考える大きな経験になったようです。
学系をこえた180名の学生達による美しい光の演出。10年目を迎えた月見光路をご紹介します。
航空システム工学科2年 山崎拓人さん。
航空工学を学ぶ学生たちが、自作の小型ラジコン飛行機で性能を競う「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」が開催され、夢考房小型無人飛行機プロジェクトは、手動制御部門で2位、合わせてベストデザイン賞を受賞しました。災害時での活用が期待される飛行ロボットの実用化をめさしたこの大会、決められた地点への物資投下や指定のゲートを通過するなどのミッションをこなし、その性能と操縦技術が競われます。設計を担当した山崎さん、長時間滑空と低速飛行を可能にした機体が高い評価を受け、嬉しさもひとしおでした。
メンバーたちの智恵と技術がつまった機体「イーグル7」をご紹介します。
情報工学科2年 古田昂志さん。
ガソリン1リットルでどれだけ走れるかを競う「本田宗一郎杯 Hondaエコマイレッジ チャレンジ全国大会」で、燃費2416.344km/リットルを記録。学生クラスで3連覇を果たしたKIT夢考房エコランプロジェクト。実は、決勝前日、エンジンが全く始動しないという大きなトラブルがチームを襲いました。電装系担当の古田さんら2年生中心のメンバーは必死に原因を探り、ようやく特定するも、練習走行は時間切れ。ドライバーは、雨の中でまさにぶっつけ本番での走行となりました。
チーム一丸となってトラブルを乗り越え手にした快挙を古田さんたちのインタビューで振り返ります。
機械工学科3年 山路貴明さん。
10月に開かれた自作省エネカーの全国大会で、KIT夢考房エコランプロジェクトチームが、自身の持つ学生クラス記録を大幅に更新する燃費2416.344km/lを記録し、見事大会3連覇を達成しました。1、2年生主体のチームを率いた山路さん。走行中に襲いかかった激しい雨や予期せぬトラブルにもあきらめることなく、仲間を信じて指揮を執りました。滋賀県から進学した山路さん。念願のエコランプロジェクトでものづくりを一から学び、知識や技術を習得していく楽しさを実感しているといいます。メンバーとの強い信頼で勝ち取った新記録での優勝。
「Hondaエコマイレッジチャレンジ全国大会」での夢考房チームの快挙を、山路さんのインタビューでご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 白水達也さん。
9月、名古屋市科学館で「世界を変えた書物」展が開催されました。これは、金沢工業大学が所蔵するコペルニクス、ニュートン、アインシュタインなど世界を一変させた科学的な発見や技術的発明に関する初版本を展示したものです。会場の空間デザインを担当したのは、KITで建築を学ぶ学生達。広く一般の人たちにも興味を持ってもらえるようにと、随所に工夫を凝らしたプランを作り上げました。
中心メンバーの大学院2年白水さんらのインタビューを交えながら、期間中1万4千人を人類の知性を辿る旅へと誘った書物展をご紹介します。
航空システム工学科4年 北川 敬太さん。
今年の夏、KIT夢考房人力飛行機プロジェクトの学生達が作りあげた人力飛行機が、5年ぶりに琵琶湖の大空を飛びました。今年度の機体名は「Revive」。プロジェクトオリジナルの先尾翼機を復活させ、炭素繊維強化プラスチックで骨組みを製作するなど軽量化と安定飛行実現のため、随所にさまざまな工夫を施しました。50人をこえるメンバーを率いた北川さん、夢考房活動最後の今年、念願の大会出場を果たしました。
再び独創的な機体設計、製作に挑んだ学生達の活動を、北川さんのインタビューとともにご紹介します。