大学院情報工学専攻博士前期課程2年 藤田敬悟さん。
高校生のときにVRに興味を持ち、富山県からKIT金沢工業大学情報工学科に進学した藤田敬悟さん。当時は情報技術を学びたいという強い気持ちだけで、まさにゼロからのスタートだったと振り返ります。学部1年次からIT関連のさまざまなプロジェクトに参加して知識や技術を高めていった藤田さん。念願の山本研究室では、メタバース上でのアバターの容姿が、メタバースで行うコミュニケーションの内容に与える影響を分析しています。
将来はAIやVRを使って人々に大きな感動を与えるようなコンテンツを制作したいと話す藤田さんを、本との貴重な出会いとともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 大賀竜平さん。
8月、三重県でジェットエンジン固定翼ドローンの飛行試験が行われました。これは、KIT金沢工業大学大学院の授業の一環として実施され、新型エンジンの飛行特性の取得と、学生が作成したプログラムによる初めての自律飛行試験を目指したものでした。離陸から着陸まで全工程の自律飛行プログラムを作成したのが、大学院2年 大賀竜平さんでした。ドローンに高い関心を持ち、静岡県からKIT航空システム工学科に進学。学部1年次の秋からは、実運用をめざしたドローン研究に取り組む赤坂研究室に通い始めました。今回のテスト飛行では、機体のトラブルで自律飛行の実証までは至りませんでしたが、大賀さんは飛行シミュレーションを重ね、実現に向けた研究を続けています。
飛行試験の様子とともに、ドローンへの思いを話す大賀さんをご紹介します。
機械工学科3年 門倉嘉秀さん。
KIT金沢工業大学弓道部で主将を務める3年、門倉嘉秀さん。今年、弓道部は、男子団体戦で創部以来の記録を塗り替えました。6月に行われた全国大学弓道選抜大会では初のベスト4。そして8月に開催された全日本学生弓道選手権大会(全日本インカレ)では、参加校193大学中ベスト8の快挙を達成しました。
全日本インカレの予選から翌日の決勝トーナメントまでKIT弓道部の緊張の戦いを門倉さんの表情を追いかけながらご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程1年 宮下流星さん。
金沢工業大学大学院1年の宮下流星さん。情報系を学びながらハンドボールを続けていきたいとKIT情報工学科に進学を決めました。ハンドボール部主将としてチームをまとめた昨年度、チームは20年ぶりの全日本インカレ出場。そして自身は、活躍が認められた選手に贈られる「全日本学生ハンドボール連盟優秀選手賞」を受賞するなど、ハンドボール部での活動が大きく評価されました。真の文武両道をめざし大学院では研究活動を一層頑張りたいと励む宮下さん。
ハンドボールや研究それぞれに熱心に取り組む宮下さんをインタビューとともにご紹介します。
機械工学科3年 諸岡永晨さん。
8月、電気自動車の省エネレース「ワールド・エコノ・ムーヴ」が開催され、KIT金沢工業大学夢考房エコランプロジェクトは、自作EVの新車輌で鉛電池部門に出場。クラス4位、優秀賞を受賞しました。大会側から支給される同一バッテリーで2時間の走行距離を競うこの大会。ハンドルを握ったのは、3年、諸岡永晨さんです。高校生のときからCFRP(炭素繊維強化プラスチック)に興味をもっていたという諸岡さん。エコランプロジェクト参加と新車輌製作の時期が重なり、一からCFRP製の車体づくりに関わることができたと話します。チームの目標達成は次回に持ち越されましたが、自分たちで作り上げた車で大会に挑んだ経験は、心に大きく刻まれたに違いありません。電気代およそ3円分のエネルギーでどれだけ走れるか?
夢考房チームの挑戦を諸岡さんのインタビューとともにご紹介します。
情報工学科3年 片岡勇央汰さん。
6月に開催された「NHK学生ロボコン2023」。KIT金沢工業大学夢考房ロボットプロジェクトはベスト8で敗退したものの、優勝した豊橋技術科学大学との熱戦が高く評価され、技術賞を受賞しました。毎年ルールが変わり、新しいロボット製作が求められるこの大会。KIT夢考房チームのメンバーで制御班リーダーを務めた片岡勇央汰さんは、次につながる結果は残せたと戦いを振り返りました。
優勝チームを相手に見事な戦いぶりで会場を沸かせた夢考房チームを片岡さんのインタビューでご紹介します。
ロボティクス学科4年 大西真気さん。
7月、フランスで開催された世界最大のロボット・人工知能競技会「RoboCup2023」で、KIT金沢工業大学ロボティクス学科 出村研究室のチームが準優勝しました。世界45ヶ国からおよそ2500人が参加したこの大会。チームHappy Robotは、家庭で人間の生活をサポートする生活支援ロボットの技術開発を目的としている@Home Educationリーグに出場しました。ソフトウェアを担当した大西真気さん。世界大会の貴重な経験は、これからの研究意欲を大きくしたに違いありません。
愛らしい姿はもちろん、今話題の生成AIシステムを4基搭載するなど大西さんたちのロボットの活躍をご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 地黄純人さん。
脱炭素化社会の実現に向けて産業分野で発生する未利用エネルギーの再利用や、その回収技術の確立をめざした研究テーマに取り組んでいる学生がいます。KIT金沢工業大学大学院1年の地黄純人さんです。地黄さんは、200℃未満の比較的低温度域における熱エネルギーをなんとか利用できるものにしたいと日々、研究しています。幅広い学びがしたいとKIT機械工学科に入学した地黄さん。自作エンジンという言葉に魅かれて、学部1年次から夢考房エコランプロジェクトに参加、燃費2000kmをめざす省エネカーの製作に仲間たちと励みました。
課外も研究も人と環境に優しいエネルギーについて取り組む地黄さんのKIT生活をご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 廣瀬裕也さん。
KIT金沢工業大学伊東研究室で、ワイヤレス電力伝送の研究に取り組む大学院電気電子工学専攻2年の廣瀬裕也さん。昨年、マイクロ波から直流への電力変換で世界最高の変換効率を達成して、国際学会でStudent Awardを受賞しました。廣瀬さんは、スマートフォンやドローンの充電に十分な大電力の整流回路を設計。世界記録に達成感を感じながらもさらに改良を重ねて、より効率のいい整流器をつくりたいと先を見つめます。世界トップの研究を学んでみたいと国際高専からKITに編入を決めた廣瀬さん。
無線電力伝送の社会実装をめざし、日々熱心に研究活動を続けている様子をご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 山本 繁さん。
岐阜県からKIT金沢工業大学 応用化学科に進学した山本 繁さん。もともと電池に興味を持ち、4年次からは、念願の露本研究室でリチウムイオン電池の正極材料をテーマに取り組んでいます。資源的に豊富な元素を用いるため電気自動車(EV)用などに有望視されており、容量の向上や長寿命化実現を目指して日々、研究にあたっています。学部時代は、学友会で献血推進活動や工大祭のサポートなどにも積極的に取り組んでいた山本さん。
将来は次世代のEV普及に貢献したいと話す山本さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程1年 伊藤大翔さん。
土木構造物に興味をもち、KIT金沢工業大学環境土木工学科に進学した伊藤大翔さん。防災工学やコンクリートの実験授業が楽しく、また授業のサポートをする先輩たちの姿に憧れ、4年次から宮里研究室に所属。卒業研究として取り組んだテーマは、二酸化炭素を吸い込む次世代のコンクリートと、鉄筋に代わる耐食性に優れたFRP(繊維強化プラスチック)ロッドの付着性についてです。FRPロッドに注目した成果を土木学会で発表。初めて参加した学会で優秀講演者賞を受賞しました。
大学院に進学し、秋の学会発表に向けて一層熱心に取り組む伊藤さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 野崎拓海さん。
6月、米国ニュージャージー州で開かれた国際会議に参加したKIT金沢工業大学大学院1年の野崎拓海さん。力不足を感じながらも一つやり遂げたという経験は、今、さらなる研究への意欲につながっています。そんな野崎さんが取り組んでいるのは、5軸ロボット加工機にデジタルツイン技術を構築し、生産性の向上やコスト削減を図ろうというテーマです。子どもの頃からものづくりが好きで、中でもマザーマシンと呼ばれる工作機械への関心がとても高い野崎さん。複雑な機構で難しいことは多いものの充実した研究生活がうかがえます。
いつか新しい機構を備えた工作機械を生み出せたらと話す野崎さんを、国際会議やMEX金沢での様子を交えてご紹介します。
ロボティクス学科3年 前濵桂太さん。
6月、「NHK学生ロボコン~ABUアジア・太平洋ロボコン代表選考会」が開催されました。昨年準優勝のKIT金沢工業大学夢考房ロボットプロジェクト「Team_Robocon」は、今年こそ優勝して世界大会へと、活動に励んできました。毎年新しいルールで行われる学生ロボコン、今年は、世界大会の開催地であるカンボジアの世界遺産、アンコールワットをフィールドに見立て、2台のロボットを操作する輪投げで競います。大会リーダーをつとめたのは、栃木県出身の前濵桂太さん。前日はトラブルに見舞われ、思うような動きが出来ないまま大会当日を迎えたとのことでしたが、予選から見事な戦いぶりをみせ会場を沸かせました。それでも……。
結果は惜しくもベスト8。しかし優勝チームとの熱戦など高い技術力が評価され、特別賞として技術賞を受賞したKITチームを、前濵さんのインタビューで振り返ります。