情報工学科4年 鈴木晃輝さん。
KIT金沢工業大学には、英語を生かした課外活動や様々な留学プログラムなど語学を通して世界を大きく広げるための環境があります。情報工学科で学ぶ鈴木晃輝さんもコロナ禍が落ち着きを見せて来た2年次中頃から留学生との交流イベントなどに積極的に参加してきました。中でも東南アジアの学生たちと協力しながら、課題発見、解決にとりくんだ「さくらサイエンスプログラム」は、貴重な経験になったと話します。また今年の夏は、日本で学ぶ世界各国の留学生が石川県に集い文化交流を行う「JAPAN TENT」で、リーダーとして学生ボランティアを率いました。
国際交流を通じて自身の成長を実感している鈴木さんをご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程2年 中野勝章さん。
KIT金沢工業大学大学院で情報工学を専攻する中野勝章さん。中野さんが学部時代から取り組んでいる研究テーマは、交差点の交通量をカメラ画像からAIを活用して調査する精度や効率の向上をめざすというものです。研究成果は国内外の学会で積極的に発表、学会受賞や論文掲載など高い評価を得ています。また大学院1年のときには、KITと米国・ロチェスター工科大学、2つの修士号取得をめざすデュアルディグリープログラムに参加、博士課程進学という新たな選択肢ができたとその経験の大きさを振り返りました。
将来は日本に貢献できる人材になりたいと話す中野さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 阿部薫平さん。
学部4年間は、さまざまな学びの基礎を固める時間、大学院では、得た知識や技術をいかしていく期間と振り返る大学院2年の阿部薫平さん。宮城県からKIT航空システム工学科に進学後、夢考房人力飛行機プロジェクトで活動する一方、アジアの学生とチームでイノベーション創出に取り組むラーニングエクスプレスなどさまざまなプログラムにチャレンジしていきました。そして超音速旅客機開発に役立つ流体解析についての研究に取り組み、大学院進学後は国内外の学会でその成果を積極的に発表してきました。春、航空機関係のビジネス拡大をめざして、ものづくりにおけるシミュレーション技術とコミュニケーション力をいかした技術コンサルタントとして第一歩を踏み出す阿部さん。
KITでの挑戦の連続をご紹介します。
建築学科4年 大屋咲歩さん。
大学の進路を考えたとき、故郷の林業を守りたいと、和歌山県からKIT金沢工業大学建築学科に進学を決めた大屋咲歩さん。コロナ禍での大学生活スタートでしたが、授業以外にも積極的に建築系プロジェクトに参加。その中で環境や設備への関心を強くしたといいます。垂水研究室で卒業研究として取り組んでいるのは、ZEB(Net Zero Energy Building)と呼ばれる省エネと創エネによりエネルギー消費量を正味(ネット)ゼロにしたビルオフィスを対象とした自然換気システムについてです。
より広い世界での環境保全をと、春からはスーパーゼネコンで社会人として一歩を踏み出す大屋さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 高田康伸さん。
子どもの頃からラジコンやロボットに興味をもち、KIT金沢工業大学ロボティクス学科に進学した高田康伸さん。KITコーオプ教育プログラムに魅かれ、学部4年次の後半から大学院1年のうちのほぼ1年にわたりプログラムに参加。工場で働く従業員の幸福度向上について社員の一員として活動しました。一方、河合研究室で学びの集大成として取り組んでいる研究は、脳卒中患者などの効果的なリハビリ手法である機能的電気刺激について。特に、重心移動を考慮したしゃがみこみ状態からの立ち上がり動作を補助するシステムを提案し、その有用性を検証しました。
コーオプ教育プログラムと研究に熱心に取り組む高田さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 関戸大聖さん。
大学では好きな物理の考え方をいかすような学びがしたいと、KIT金沢工業大学電気電子工学科に進学した関戸大聖さん。学部2年次の終わりからコロナ禍となり、思うような学びがなかなかできない中、資格の勉強をスタートさせました。4年次に電験3種、大学院1年で電験2種に合格しました。現在、6年間の学びの集大成として取り組んでいる研究テーマは、地球環境に優しい、空気を用いた高電圧絶縁法の開発です。国内外の学会にも積極的に参加した関戸さん。春には、エネルギーソリューション事業を担う企業で第一歩を踏み出します。
いつの時代であっても社会が求めることに応えられる技術者を目指したいと話す関戸さんをご紹介します。
経営情報学科3年 岩渕旭陽さん。
KIT金沢工業大学の学生と企業が協同で、食をテーマに新しい価値の提案を目指して活動している「フードクリエイションプロジェクト」。昨年秋に発足し、学生たちは店舗の内装デザインやメニューの開発、集客のためのサービスなどについて企業の担当者と一緒に議論を重ねています。この11月、社会実装の場として、学生たちのアイデアがいかされたラーメン店が、大学の近くについにオープン。プロジェクトリーダーの岩渕旭陽さんをはじめメンバーたちにとってはとても大きな経験となりました。
ボリューム満点の新メニューやカウンター席のレイアウトなど学生たちの声が反映された数々を、岩渕さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 山本健介さん。
工学系を広く学びたいと、千葉県からKIT金沢工業大学ロボティクス学科に進学した山本健介さん。入学後は、夢考房ロボットプロジェクトの「Team_RID」に参加して、アニマルセラピー用のロボット開発をめざした活動に取り組みました。太田研究室所属後は、老朽化の進んだ水路管内の変形などをAIを活用しながら発見するシステム開発の研究を続けています。来春からは社会人として第一歩を踏み出す山本さん。
人々のくらしに貢献できる技術者になりたいと話す山本さんをご紹介します。
メディア情報学科4年 今村駿介さん。
10月、金沢の秋の風物詩「金澤月見光路」が今年も開催されました。今年のテーマは、『あかりのオブジェとメディアテクノロジー』の融合。金沢工業大学建築学科とメディア情報学科の学生たちおよそ100名が、あかりのオブジェやプロジェクションマッピングなどで、しいのき迎賓館と周辺広場を美しく彩りました。メディア情報学科、出原研究室に所属する今村駿介さんたち7名が取り組んだのは、「Connect Kanazawa2」と題したリアルとヴァーチャルをつなぐデジタル体験。ピアノ演奏に連動したプロジェクションマッピングを投影したり、AR体験やヴァーチャルで楽しめる月見光路などメディアテクノロジーを活用した世界を創り上げました。
今村さんたちが創り上げた今年の月見光路をインタビューとともにご紹介します。
航空システム工学科3年 橋本雄介さん。
今秋、全日本学生室内飛行ロボットコンテストが開催され、KIT金沢工業大学夢考房小型無人飛行機プロジェクトが自動操縦部門で4年ぶりの優勝を果たしました。大会WEBサイトでは「最も自動離着陸達成に近い優勝候補」と紹介された夢考房チーム。東京大学や東京農工大学チームを抑えての優勝でしたが、大会会場でのテストフライトではノーコントロールに陥るなど不安を抱えながらの本番でした。それでも大会リーダー橋本雄介さんをはじめチーム一丸となって危機を回避。予選、決勝での見事な飛行で観客を魅了しました。
問題が起きても自分たちで解決できたことが大きな喜びと話す橋本さんのインタビューで今年の機体「RI270」で掴んだ嬉しい結果をご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 森 星太さん。
中学生のときに興味をもった筋電義手について深く学んでみたいと、長野県からKIT金沢工業大学に進学した森 星太さん。学部1年次から課外活動の夢考房義手研究開発プロジェクトに参加して仲間とともに知識や技術を習得。授業の理解にも役立ち良かったと話します。3年次からは筋電義手や支援ロボット開発などが専門の竹井研究室に所属。生成AIを活用して筋電義手の効果的な訓練につながる研究テーマに取り組んでいます。
興味あることを課外でも正課でも一生懸命な森さんを、ご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程1年 針生智也さん。
10月初旬、石川県輪島市の道の駅「千枚田ポケットパーク」に、アーチ状の構造にベンチを配した屏風型のアート作品が設置されました。これは国民文化祭に合わせたプロジェクトの一環として行われたもので、作品を企画、制作したのは、KIT金沢工業大学大学院で建築学を専攻する学生たちです。『千枚田図屏風』と名付けた作品は、国指定の名勝「白米千枚田」の絶景を屏風の図柄に見立て、見る角度によっても様々な表情や景色を生み出します。設計にも携わった針生智也さん。アート作品の制作はもちろん、作品が多くの人の目に触れ、使ってもらえるという嬉しさを経験し、建築への思いを一層強くしたようです。
学生たちが作り上げたアートを針生さんのインタビューとともにご紹介します。
建築学科4年 橋口海斗さん。
10月、秋の金沢の夜を幻想的に演出する「金澤月見光路」が開催されました。今年はKIT金沢工業大学建築学部と情報フロンティア学部の学生およそ100名が参加、あかりのオブジェやプロジェクションマッピング、あかり制作のワークショップなど街なかが美しく彩られました。建築学科、川﨑研究室で新作オブジェのデザインを担当した橋口海斗さん。観賞だけでなく人の動きが生まれるオブジェを作りたいと取り組んできました。期待した以上に来場者の楽しむ様子を見ることができたと振り返った橋口さん。
学生たちが作り上げた金澤月見光路Part1。橋口さんたちのあかりのオブジェを中心にご紹介します。