情報工学科3年 松村拓洋さん。
生活支援ロボットの開発に取り組んでいる金沢工業大学夢考房RoboCup@Homeプロジェクト。今年夏にオランダで開催されたRoboCup世界大会の@Home playgroundで見事準優勝を果たしました。プロジェクトリーダーとしてチームを引っ張ったのは、3年松村拓洋さんです。今回、ロボットがオーナーの荷物を運ぶ「Carry My Luggage」や、ゲストの名前と好みのドリンクを聞き、指定の部屋まで案内する「Receptionist」など4つの競技に挑戦した夢考房チーム。彼らのロボット「Happy mimi」は、画像解析や音声認識など3つのセンサーから得た情報をAIが瞬時に解析していきました。来年に向けてより人間らしいロボットをと、活動を続けている松村さんたち。
プロジェクトメンバーみんなで掴んだ世界第2位を松村さんのインタビューでご紹介します。
建築学科4年 中村こころさん(2024年3月卒業)。
KIT金沢工業大学で建築を学び、この春社会人として一歩を踏み出した中村こころさん。お寺や町家など木造建築が持つ温かみに魅かれ、歴史的建築物の建築技法や保存法を専門とする建築学科の山崎研究室を知りKITに進学を決めました。授業のほかに課外プロジェクトやアルバイトでも建築の知識や技術に触れてきた中村さん。念願の研究室で取り組んだ卒業研究テーマは、金沢市内にある寺院の門の歴史的価値の検証でした。
KITで学んだことに自信を持って成長していきたいと話す中村さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 浦上和也さん(2024年3月修了)。
今春、KIT金沢工業大学大学院を修了し、念願の大手ゼネコンで社会人としてスタートを切った浦上和也さん。大学での学びで自身を変えていきたいと、群馬県からKIT環境土木工学科に進学。土木工学について知識を深めていきました。大学院1年の時には、コーオプ教育プログラムに参加し、3Dプリンティング用コンクリートの材料開発に企業の研究員の一人として従事した浦上さん。企業での4ヶ月間は本当に貴重な経験になったと振り返りました。
KITで成長を実感している浦上さんを学びの集大成の研究とともにご紹介します。
応用バイオ学科4年 杉本悠乃さん。
まもなく社会人として第一歩を踏み出す杉本悠乃さん。KIT金沢工業大学では、課外活動に研究にと積極的な学生生活を送った学生です。1年次から学生主体でラジオ番組の企画から制作、放送に携わるWAVEプロジェクトに参加。企業と学生が共同で食をテーマに新しい価値を創造するフードクリエイションプロジェクトでは、ラーメン店オープンに向けて新メニューの開発に取り組みました。そして野村一樹研究室での卒業研究は、新鮮な色合いや風味を損なわないイチゴジャムの長期保存技術の開発についてです。KITの学びで、食への関心を高くしたという杉本さん。
将来は、ヒット商品を生み出す人材にと話す杉本さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 奥野真希さん。
子どもの頃から乗り物が好きで、その構造にも強く惹かれていたという奥野真希さん。航空機について学べば、乗り物全般の理解がより深まるのではないかと、群馬県からKIT金沢工業大学航空システム工学科に進学を決めました。学部4年次から所属する吉田啓史郎研究室で取り組んでいたのは、CFRP 炭素繊維強化プラスチックについて。中でも繊維束が交互に織り込まれた織物複合材料をテーマに実験や解析を繰り返しました。4月からは、念願の輸送用機器メーカーで第一歩を踏み出します。
将来は海外でも活躍できたらと話す奥野さんをご紹介します。
大学院 バイオ・化学専攻博士前期課程2年 進藤 菖さん。
高校生の時に発酵食品に興味を持ち、岐阜県から金沢工業大学応用バイオ学科に進学を決めた進藤 菖さん。念願の尾関研究室で取り組んだ研究テーマは、甘酒に含まれるレジスタントプロテイン(RP)と呼ばれるタンパク質の一種について。便通改善やコレステロール低減効果が期待できる成分ですが、進藤さんは市販の甘酒の分析から大学院では国産米や外国産米など13種類の原料から甘酒を作製し、原料の違いによりRPの含量などにどんな特徴がみられるかを検討しました。この研究成果が高く評価され、日本醸造協会誌に論文掲載が受理されました。
KITで自身の成長を実感できたと話す進藤さんをご紹介します。
情報工学科3年 市村凌久さん。
金沢工業大学の課外活動プロジェクト「Bus Stopプロジェクト」。大学が立地する野々市市内を走るコミュニティバスやシャトルバスの現在位置がわかるシステムを開発し、実証実験をおこなっています。昨年、情報工学科3年の市村凌久さんたちが中心となってシステムをリニューアル。運行状況のリアルタイム確認や、病院や学校に加えてあらたに飲食店紹介画面を追加するなど利便性が大幅に向上しました。
魅力ある町づくりの実現に向けたプロジェクト活動をはじめ、積極的に学生生活を送る市村さんをご紹介します。
情報工学科4年 井出一輝さん。
春から社会人としてスタートをきる井出一輝さん。高校で学んだ情報技術をさらに深め、成長したいと、長野県からKITに進学。1年次から課外活動にも積極的に参加してきました。そして、4年次の河並研究室所属後は、小学生を対象としたプログラミング教室やドローンのプログラミングコンテストの運営を仲間とともに北陸3県で開催し、より快適で安全な大会をめざした運営システムの改良や開発に取り組みました。
1月に金沢市で開かれたコンテストの様子をご紹介しながら、大学で学んだことを社会でも活かしていきたいと話す井出さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 木村菜摘さん。
香川県からKIT金沢工業大学に進学した木村菜摘さん。6年間の学びの集大成として取り組んでいるのは、バイオミメティクス(生物模倣)の研究です。木村さんが対象としている生物は、狭いところを器用に泳ぐ習性をもつクマノミの一種。胸びれや尾びれのまわりの流れを数値流体力学で解析し、水中ドローンなどへの応用を探っています。観察実験用の水槽は、設計から製作までを自作、研究成果を国内外の学会で積極的に発表してきました。
社会人になっても探求心を持ち続けていきたいと話す木村さんをご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程2年 渡辺 魁さん。
KIT金沢工業大学大学院2年の渡辺 魁さん。情報系をもっと学んでみたいと、新潟県から進学しました。学部1年次からセキュリティなどさまざまなプロジェクトに参加する中でAIに大きな可能性を感じたといいます。所属する中沢研究室で学びの集大成として取り組んでいるテーマは、AIを活用した交差点での交通量調査の自動化について、計測の精度向上をめざしたものです。2023年夏、研究室の仲間や教授との共著論文が、情報処理学会 論文誌ジャーナルの特選論文として表彰されたことは、自身の研究の社会実装化に向け一層の励みになったに違いありません。この春社会人として第一歩を踏み出す渡辺さん。
これからの社会に求められる技術者になりたいと話す渡辺さんをご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程2年 中野勝章さん。
KIT金沢工業大学大学院で情報工学を専攻する中野勝章さん。中野さんが学部時代から取り組んでいる研究テーマは、交差点の交通量をカメラ画像からAIを活用して調査する精度や効率の向上をめざすというものです。研究成果は国内外の学会で積極的に発表、学会受賞や論文掲載など高い評価を得ています。また大学院1年のときには、KITと米国・ロチェスター工科大学、2つの修士号取得をめざすデュアルディグリープログラムに参加、博士課程進学という新たな選択肢ができたとその経験の大きさを振り返りました。
将来は日本に貢献できる人材になりたいと話す中野さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 阿部薫平さん。
学部4年間は、さまざまな学びの基礎を固める時間、大学院では、得た知識や技術をいかしていく期間と振り返る大学院2年の阿部薫平さん。宮城県からKIT航空システム工学科に進学後、夢考房人力飛行機プロジェクトで活動する一方、アジアの学生とチームでイノベーション創出に取り組むラーニングエクスプレスなどさまざまなプログラムにチャレンジしていきました。そして超音速旅客機開発に役立つ流体解析についての研究に取り組み、大学院進学後は国内外の学会でその成果を積極的に発表してきました。春、航空機関係のビジネス拡大をめざして、ものづくりにおけるシミュレーション技術とコミュニケーション力をいかした技術コンサルタントとして第一歩を踏み出す阿部さん。
KITでの挑戦の連続をご紹介します。
建築学科4年 大屋咲歩さん。
大学の進路を考えたとき、故郷の林業を守りたいと、和歌山県からKIT金沢工業大学建築学科に進学を決めた大屋咲歩さん。コロナ禍での大学生活スタートでしたが、授業以外にも積極的に建築系プロジェクトに参加。その中で環境や設備への関心を強くしたといいます。垂水研究室で卒業研究として取り組んでいるのは、ZEB(Net Zero Energy Building)と呼ばれる省エネと創エネによりエネルギー消費量を正味(ネット)ゼロにしたビルオフィスを対象とした自然換気システムについてです。
より広い世界での環境保全をと、春からはスーパーゼネコンで社会人として一歩を踏み出す大屋さんをご紹介します。