大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 加藤達貴さん。
岐阜県からKIT金沢工業大学応用バイオ学科に進学した加藤達貴さん。もともとは遺伝子組み換えなどに興味を持っていましたが、KITの学びの中で健康食品や機能性食品への関心が強くなりました。尾関研究室で取り組んだ集大成のテーマは、腸活や角質水分量を高める効果があるたんぱく質の一種、レジスタントプロテイン(RP)を多く含んだ甘酒製法の開発についてです。鍵としたのは、甘酒の製造時間短縮化。加藤さんは日本酒の醸造過程からヒントを得て短時間での製造を可能にし、結果、RPの含有量が多い甘酒の開発に成功しました。
人々の生活に役立つような仕事をしていきたいと抱負を語る加藤さんをご紹介します。
機械工学科3年 山﨑 恭一さん。
学生自らが、レーシングカーの企画、設計、製作に取り組み、その性能やデザイン性などものづくりをトータルで競う全日本学生フォーミュラ大会が静岡県で開かれました。今年こそすべての競技の完走をめざす!と、大会に臨んだKIT夢考房フォーミュラカープロジェクト。山﨑さんをリーダーとして、車輌のコンパクト化、旋回性能向上を重要コンセプトに1年かけて改良を重ねてきました。昨年同様車検をはじめ順調に審査が進み、残すは約20kmの耐久競技「エンデュランス」。しかし、またしてもそこに魔物が棲んでいました・・・。
この悔しさを次へのステップに。夢考房フォーミュラカープロジェクト、今年の挑戦をご紹介します。
機械工学科1年 窪田 実沙樹さん。
8月、KIT夢考房エコランプロジェクトは、広島県で開かれた自作の省エネカーによる燃費競技会で2546km/Lを記録。自身がもつ国内学生最高記録を更新しました。
前日の練習走行で異変がみつかり、メンバーたちの必死の作業で見事復活した車両に乗り込んだのは、窪田さん。入学後に見たエコランカーに魅かれて活動に参加。ドライビング技術も何もかもが0からのスタートでしたが、先輩や仲間たちに後押しされ、この日を迎えました。
「スーパーマイレッジカーチャレンジ広島」でうちたてたエコランプロジェクトの快挙を、それを支えた一人、初の女性ドライバー窪田さんのインタビューなどと併せてご紹介します。
ロボティクス学科2年 嶌田 庸平さん。
8月、今年も神戸で「レスキューロボットコンテスト」が開催されました。これは、災害地を模擬したフィールド内で遠隔操作のロボットを使い、要救助者にみたてた3体の人形を制限時間内に救助する競技です。毎回、強い信念をもってコンテストに臨んでいる夢考房メカニカルサポートプロジェクト。あくまでも災害現場で実用可能なレスキューロボットの開発を目標としている彼らにとって、コンテストは活動の評価の場。今年は「要救助者の負担をさらに軽減する救助活動」をテーマにロボット4機を製作しました。
がれき撤去・探査ロボットの設計、製作に関わり、コンテストではオペレーターをつとめた嶌田さんのインタビューを交えながら、今年も見せた夢考房チームのこだわりをご紹介します。
機械工学科2年 末常大希さん。
「できるものはすべて自分たちの手でつくる!」そんなKITの夢考房活動に魅力を感じ三重県から進学した夢考房ソーラーカープロジェクトリーダー末常さん。この夏、鈴鹿で開催された世界最高峰のソーラーカーレースに出場。自らもドライバーという重責を務めました。5時間に及ぶ耐久レースを走り切り、ソーラーカーの実用化をめざす「オリンピアクラス」で念願の表彰台に立った末常さん。
新型車両2年目の朗報。レースでみせた巧みなエネルギーマネジメントやそれに応えた末常さんたちの走りなどチームの活躍をご紹介します。
情報経営学科4年 山下知香さん。
8月、夏休み初日、クラブ活動に参加する1年生を中心とした学生約500人が、大学周辺の保育園や児童館10数ヶ所で奉仕活動を行いました。これは、奉仕活動を通じて学生たちに周辺地域との交流を深めてもらいたいと、学生全員が所属する学友会が中心となって毎年行われているものです。この日の統括責任者は、学友会学生地域活動推進委員会委員長 山下さん。地域の人たちと触れ合う機会を持ちたいと、1年次から学友会活動に参加し、河川敷の清掃や町おこしイベントなどに積極的に関わってきました。
ペンキ塗りや窓拭きなどに汗を流す学生たちの様子をご紹介するとともに、リーダーとして奔走する山下さんを追いかけます。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 森山貴幸さん。
「自分を高められる環境がここにある」と、山口県からKITに進学を決めた森山さん。高校時代までバスケットボールに注いできたエネルギーを、大学での学業にシフトし、一から勉強に取り組んできました。もっと知識や技術を深めたいと大学院に進学。リニアモータ駆動を用いて従来にない加工スピードを可能にする工作機械の研究開発で、今年、念願の国際学会の舞台にも立ちました。インターンシップの経験が、将来の世界を決めるきっかけになった森山さん。
革新的な技術を生み出せるエンジニアになりたいと夢を話す森山さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 末冨貴之さん。
ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)。これが環境に与える影響を改善できたらと、KITに進学を決めた末冨さん。学部4年次からは大澤(直)研究室で、触媒とバリア放電を併用したNOx除去の研究に取り組んでいます。必要な実験装置や触媒なども自分たちで設計・製作。大学院1年の昨年は、国際学会に初参加し、研究に対する自信を深めていきました。部活動では陸上部に所属して、フルマラソンにも挑戦するなど文武両道をいく末冨さん。
陸上も学業も粘り強く取り組む末冨さんをご紹介します。
ロボティクス学科3年 葛和佳倫さん。
毎年、神戸で開催されている災害救助をテーマにしたロボコン「レスキューロボットコンテスト」。期間中はコンテストのほか、講演会や試作機の展示・操縦体験などを通じて、よりレスキューロボットへの関心を高めてもらう催しが行われますが、今回、KIT夢考房メカニカルサポートプロジェクトが開発したロボットも展示されることになりました。競技会はあくまでも自分たちが作り上げたロボットの検証の場であると、常に実際の災害現場を想定したロボット製作で注目を集めてきた夢考房チーム。彼らが作り上げた遠隔操作可能な探査ロボットの初披露です。
特別な思いでロボット製作に取り組んでいる実用機開発班リーダー葛和さんをロボットとともにご紹介します。
機械工学科3年 原田貴章さん。
KIT金沢工業大学天文部。観望会や宇宙科学教室などを通じ、地域の人たちに星や宇宙の魅力をもっと知ってもらいたいと、約60名の部員たちが活動を続けています。金環日食など珍しい天文現象が続く今年は、天体ショーにちなんださまざまな催しも多く、部員たちは大忙し。それでも部長の原田さんは、子供たちの驚きや喜ぶ様子が、自分たちの大きな意欲につながると話します。
精力的に活動する県内の大学で唯一の天文部を、原田さんのインタビューでご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程1年 小林浩さん。
金沢工業大学には、22万枚のアナログレコードを所蔵する「PMCポピュラー・ミュージック・コレクション」があり、学生や一般にも広く公開しています。この豊富なコレクションの中から、現在、英国のロックにスポットをあてた展示会が開催されています。ビートルズやローリング・ストーンズなど英国のミュージシャンたちの偉大な功績とその影響を年表とレコードジャケットで探るもので、展示プランを企画したのが、小林さんたちです。普段はPMCの学生スタッフとしてレコードに触れている小林さんですが、あらためて学ぶことが多く、いろいろな人たちに興味をもってもらう展示にと工夫を凝らしました。
700枚の貴重なレコードジャケットが語る「ブリティッシュロックの歴史」を小林さんのインタビューでご紹介します。
ロボティクス学科3年 市川智章さん。
今年のNHK大学ロボコンで準優勝に輝いた、KIT夢考房ロボットプロジェクト。
大会リーダーとしてチームを率いたのは、市川さんです。小学生の時にテレビで見たロボコンに感動。いつか自分も同じ舞台に立ちたいと、KITの特別奨学生制度を活用して進学を決めました。プロジェクト参加後は、憧れの先輩たちに少しでも近づくため知識や技術の習得に努力を重ねた市川さん。来年こそは頂点をめざしたいと気持ちを新たにしています。
夢実現のためKITに進学し、充実した日々を送る市川さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 敷村達也さん。
従来とは違った新しい加工法で、切削加工技術の高性能化に取り組んでいる学生がいます。敷村さんは、エンジンカムなどに使われている焼き入れされた耐久・耐摩耗性が高い金属材料の仕上げ加工に、材料を送りながら連続加工が可能な手法を採用。これまでの実験で、工具の欠損が起きにくいことや能率性の向上などを明らかとしました。
高校時代に工作機械や切削加工に興味をもち、KITに進学。加藤(秀)研究室で、ものづくりの根底を支える技術のさらなる進化を追究しています。
工作機械の開発に関わりたいという夢に向かって着実に進んでいる敷村さんを、インタビューと映像でご紹介します。