大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 加藤達貴さん。
岐阜県からKIT金沢工業大学応用バイオ学科に進学した加藤達貴さん。もともとは遺伝子組み換えなどに興味を持っていましたが、KITの学びの中で健康食品や機能性食品への関心が強くなりました。尾関研究室で取り組んだ集大成のテーマは、腸活や角質水分量を高める効果があるたんぱく質の一種、レジスタントプロテイン(RP)を多く含んだ甘酒製法の開発についてです。鍵としたのは、甘酒の製造時間短縮化。加藤さんは日本酒の醸造過程からヒントを得て短時間での製造を可能にし、結果、RPの含有量が多い甘酒の開発に成功しました。
人々の生活に役立つような仕事をしていきたいと抱負を語る加藤さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 前川 浩輝さん。
中学生のときに車のエンジンに憧れ、将来、自動車メーカーで働きたいという思いを実現させた学生がいます。
前川さんは、エンジン研究を専門とする加藤(聰)・小橋研究室に魅かれて愛知県からKITに進学。同研究室所属後は、常に自身に目標を課しながら研究に打ち込み、米国や日本の自動車技術会に成果を残してきました。
来春、富士重工業で技術者としての第一歩を踏み出す前川さん。集大成の研究や仲間たちとの出会いなどをインタビューと映像でご紹介します。
建築学科4年 藤崎 航佑さん。
2012年11月、活気に満ちていた昭和30年代の金沢市中心街が、精密模型で見事によみがえりました。これは、空洞化が進む街中のにぎわいを再現しようと、金沢工業大学をはじめとする石川県内4つの大学の学生たちが、50分の1から100分の1の縮尺でジオラマを製作したものです。製作メンバーの一人、藤崎さん。最初は、製作の意味を探していたと言いますが、完成が近づくにつれ、建築に対する気持ちにも変化が生じていきました。
活気に満ちた昭和の金沢を、学生たちがジオラマで再現! 金沢市内でお披露目された様子を、藤崎さんのインタビューや製作風景とともにご紹介します。
建築学科4年 外山 久人さん。
KIT建築学科で学ぶ学生たちが近くの小学校を訪れ、劇を通した防災授業を行いました。これは、地震・地盤工学を専門とする山岸研究室に所属している外山さんたちが、子供たちに防災意識を高めてもらいたいと小学2年生を対象に行ったものです。
地震発生時の対応として、教育現場でも「自助」や「共助」を育む防災教育が求められており、特に小学校低学年からの意識向上が重要だとされていますが、専門家不足が指摘されているのが現状です。
自身も中越沖地震の体験者で、東日本大震災をきっかけに防災教育に関心をもったという外山さん。工夫を凝らした授業の様子などをインタビューとともにご紹介します。
心理情報学科4年 斎藤 悟さん。
KITで熱心に部活動を続けながら、文武両道を信条に頑張る学生がいます。斎藤さんです。
彼は、中学生の時に柔道に出会い、高校時代はインターハイにも出場。しかし自身の将来の可能性を探りたいと新潟県からKITに進学しました。心理情報学科で学び、現在、集大成として取り組んでいるテーマは、運動と脳の活動の関係性についてです。将来は、スポーツに関するものづくりで、競技者たちを支える人材になりたいと話す斎藤さん。
学生生活を締めくくる最後の大舞台、全日本学生柔道・体重別団体優勝大会の様子を交えながら、柔道も卒業研究も真摯に取り組む姿をご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 中井 雄輝さん。
小学生のとき電力会社を見学し、電気の不思議やすごさに大きな興味をもったという中井さん。大学ではその電気について学びたいと、香川県からKITに進学。一から学んできました。学部時代に一旦は就職活動をしたものの、面接での苦い経験をバネに大学院進学を決意。学会での発表も5度経験し、現在は、所属する大澤研究室で研究室が発見した世界初の大気圧タウンゼント放電のメカニズム解明に取り組む毎日です。
来春、日立製作所で念願の技術者としての第1歩を踏み出す中井さんをご紹介します。
航空システム工学科2年 水島 祥平さん。
10月、航空工学を学ぶ学生たちが出場する「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」が開かれました。KIT夢考房小型無人飛行機プロジェクトからは2チームが出場、それぞれ性能や操縦能力が高く評価されました。このうち水島さんが機体設計を担当した「イーグル5」は、長時間滑空が大きな特長。コンセプト通り今大会一番の滑空を記録するなどの機体設計が評価され「ベストデザイン賞」を受賞しました。
自身がこだわった滑空が大きく評価されて嬉しいと話す水島さん。大会映像とともに水島さんの飛行機への熱い思いをご紹介します。
メディア情報学科4年 赤野 裕喜さん。
金沢を代表する伝統工芸のひとつ加賀友禅の良さを若い人たちにも知ってもらいたいと、KITの学生たちが活動しています。
「かけはしプロジェクト」と呼ばれるこの活動は、メディア情報学科の出原研究室が友禅作家や職人と協力して取り組んでいるもので、今年の金澤月見光路では、彩色工程をバーチャル体験できるシステムがお披露目されました。
コンテンツ開発担当の赤野さんは、学生の目線で加賀友禅に新しい風を送りたいと、仲間と工夫を凝らしたシステムを作り上げました。
春には、Amebaで有名なサイバーエージェントに内定している赤野さん。最新のメディア技術を使って、伝統工芸の魅力を紹介する赤野さんたちの活動をご紹介します。
情報工学科3年 八田 和馬さん。
組込みソフトウェア開発の知識や技術の習得を目標に活動を続けている夢考房組込みソフトウェアプロジェクト。今年も、2年連続の全国大会進出をめざして「ETロボコン北陸地区大会」に出場しました。Dream考房チームを引っ張る八田さんですが、KITに進学後、好きな数学や物理を活かしたものづくりができるこのプロジェクトに出会い、熱心に活動、プログラミング技術を向上させてきました。
日々の学生生活の中で、自身が学びたい分野や将来の方向性がみえてきたという八田さん。
惜しくも全国大会出場を逃し、悔しさを隠せない八田さんをインタビューと映像でご紹介します。
建築学科4年 脇坂 一希さん。
金沢の中心市街地をおよそ2000個のあかりで演出する「金澤月見光路」が今年も開催されました。これは金沢工業大学の学生たちと地域住民が連携して行っているもので、今年のテーマは「街中の居場所」。
建築系の学生たちが花や星などをイメージして制作したオブジェが優しい光でゆったりとした空間を創りだしていました。
川﨑研究室の脇坂さんは、初めての参加ながら積極的に活動。大変なことも多かった分、達成感や充実感は何物にもかえがたい経験だったと振り返ります。
情報系の学生たちとのコラボレーションから生まれた新しい作品など毎回、訪れる人々を魅了する月見光路を、インタビューと美しい映像でご紹介します。
機械工学科3年 渋谷 航平さん。
9月、ガソリン1リットルでどれだけ走れるかを競う「Hondaエコマイレッジチャレンジ全国大会」が栃木県のツインリンクもてぎで開催され、夢考房エコランプロジェクトは2連覇を達成しました。練習走行日は大会初の雨。加えてエンジントラブルも重なり、満足な走行ができないままに迎えた本番。それでもリッター2000kmを超える記録で見事優勝を果たした夢考房チームですが、チームリーダー渋谷さんをはじめとするメンバーたちは、嬉しい反面、悔しい思いもあったといいます。
先輩たちが打ち立てた大記録に挑み続ける夢考房チームをご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程2年 上坂 誠さん。
従来、精密なバーチャル3D空間を提供するには、複雑で大掛かりな装置が必要とされていましたが、それを覆す画期的なシステムの開発に取り組んでいる学生がいます。上坂さんです。彼の研究は、ノートパソコンなど身近にある機器を使用して、高い臨場感の創出を可能にするというもので、実用化されれば、簡単しかも低コストの環境で映像や音空間を楽しむ事ができます。
KITに進学後、情報系の資格試験やTOEICに積極的に挑戦することで、自分自身を着実に成長させてきた上坂さん。
学びの集大成として取り組んでいる視聴覚ディスプレイの研究などをインタビューとともにご紹介します。
大学院システム設計工学専攻博士前期課程1年 丹羽 花子さん。
9月、神奈川県、葉山のリゾート地で行われた実際の結婚式で、感動の度合いを高める方法を探るというユニークな実験が行われました。これは、金沢工業大学が結婚式場などを運営する企業と共同で行ったものです。出席者に心電図の測定器をつけてもらい、ときめき度を科学的に分析することで、より大きな感動を生み出すサービスを調べようという取り組みを担当したのは、丹羽さん。華やかな宴の雰囲気を他所に、やり直しのきかない実験に緊張感で一杯だったといいます。
この貴重な経験をいかし、人の心の働きをいかしたものづくりにこれからも取り組んでいきたいと話す丹羽さんを、幸せ一杯の披露宴シーンとともにご紹介します。