電気電子工学科4年 宮腰昂希さん。
電気系最難関国家資格である第一種電気主任技術者試験(電験一種)に、学部3年次で合格した学生がいます。KIT金沢工業大学電気電子工学科の宮腰昂希さん。KITでは41年ぶりの学部生合格者です。工業高校時代から様々な資格を取得してきた宮腰さんですが、本格的な電験の勉強からおよそ2年での快挙に、最初は半信半疑だったと振り返ります。
資格は努力の可視化であり、これからもいろいろな勉強を続けていきたいと話す宮腰さんを、卒業研究の様子も交えてご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年(2013年3月修了) 山本 亜紀子さん。
四季を感じられる場所で建築を学びたいと、北海道から金沢工業大学に進学した山本さん。充実した6年間で多くのことを学んだと振り返ります。KITが蒐集する科学史上の偉大な発見や発明に関する稀覯本を展示公開した「世界を変えた書物展」では、建築を学ぶ学生たちが1年をかけて展示プランを担当。山本さんは、「知の壁」を設計し、来場者を知を辿る旅へと誘いました。また、コンペに入賞した作品は北海道をテーマにしたもので、彼女の故郷に対する思いが伝わってきます。
KITで建築とまっすぐに向き合い、新たなスタートをきった山本さんをご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年(2013年3月修了) 吉田 知剛さん。
羽田国際線旅客ターミナルなど数々のビッグプロジェクトを手掛ける設計事務所に就職した吉田さん。
吉田さんは、新潟県の芸術系大学在学中に建築への関心が高まり、学びをもっと深めたいと、KIT大学院に進学を決めました。それには、金沢という現在と歴史が溶け込んだまちの魅力も大きかったと話します。その金沢の町家を題材にした作品で、「日本建築学会設計競技」に応募。KITで出会い、大いに刺激を受けた友人との共同作品は、全国審査で最優秀賞を受賞しました。
世界で建築に携わっていきたいと話す吉田さん。KIT大学院での2年間をインタビューと作品でご紹介します。
大学院 電気電子工学専攻博士前期課程2年(2013年3月修了)宮腰 和宏さん。
この春、大学院を修了した宮腰和宏さん。働く父親の背中が目標となり、電気系を志望。高校生の時に参加したオープンキャンパスで、学生による手作りの3Dディスプレイ装置に魅せられ、KIT進学を決意しました。4年次からは念願の坂本研究室で、LEDを用いた3Dディスプレイの研究・開発に取り組み、試行錯誤を繰り返しながら従来よりも高精細な画像表示システムを実現。その成果を国際学会で発表するなど充実した6年間を送ってきました。穏やかな表情の中に芯の強さが感じられる宮腰さん。
故郷に貢献できる人間になりたいと、新潟県の機械メーカーで技術者としての第一歩を踏み出している宮腰さんをご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年(2013年3月修了)服部 崇将さん。
結晶系太陽電池の高性能化や生産効率向上の実現にむけて、大きな研究成果を出した服部さん。
独創性と将来性が評価され、砥粒加工学会の権威ある賞、熊谷賞を受賞しました。没頭してきた研究が認められてうれしいと、喜びを語る服部さん。彼の学ぶ意識を大きく変えたのが、学部3年次に参加したインターンシップでした。プロのエンジニアや他大学の学生たちから大きな刺激を受け、大学院進学を決意。学部4年次から大学院修了までの3年間、研究はもちろん、学会へも積極的に参加してきました。
新しい舞台となった川崎重工業でも、チャレンジ精神を忘れず結果を出せるエンジニアをめざしたいと話す服部さんをご紹介します。
環境土木工学科4年 堀 達也さん。
この春、社会人として新しい一歩を踏み出す堀さん。高校時代、甲子園出場を夢見て野球に打ち込んできた情熱を、大学では勉強に注ぐことを決意。京都からKIT環境土木工学科に進学しました。1年次から測量コンテストに参加し、次第に測量やGPS、GISに関心が高まっていったといいます。空間情報工学を専門とする鹿田研究室所属後は、準天頂衛星「みちびき」の実証実験からその有効性を検証する研究に取り組みました。
卒業式では、学科代表で学位記を授与された堀さん。
私たちを快適な社会へと導く最先端の研究にあたる様子や野球部でのユニフォーム姿など全力で過ごしてきたと話す大学生活をご紹介します。
情報経営学科4年 田中 幹康さん。
風力、水力、太陽光などの自然エネルギーによって発電された電力の普及活動に、KIT情報経営学科の学生たちが熱心に取り組んでいます。「グリーン電力プロジェクト」です。
リーダーを務めた鈴木研究室、田中さん。学部3年次からこの産学連携プロジェクトに参加し、金澤月見光路などのイベントでは、SNSや動画など工夫を凝らした趣向で認知度向上にむけた活動を行ってきました。年末に東京で開催された「THE SOLAR BUDOKAN」では、田中さんたちが太陽光で発電した電気が、楽器電源として使用されました。
精力的なプロジェクト活動をご紹介するとともに、巣立ちの日、後輩に向けてエールを送る田中さんをご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 神田 謙匠さん。
2012年秋、「日本建築学会設計競技」全国審査で、神田さんたち2人による作品が最優秀賞に選ばれました。
課題「あたりまえのまち/かけがえのないもの」から、神田さんが着眼したのは、減少する金沢の町家でした。保存・活用に向けた現実性のある提案が高い評価となった今回の受賞。これは、よき理解者でありライバルでもある大切な友人と手にした快挙でした。
KITでめざす建築家像を描くことができたと話す神田さん。
若手を対象とした歴史あるコンペで最高賞を受賞した作品や修士公聴会の様子を通してご紹介します。
情報工学科4年 斎藤 和沙さん。
KITでの4年間で自分自身の成長を大きく実感し、この春、システムエンジニアとしてスタートをきる学生がいます。情報工学科4年 斎藤さんです。
もともと人前で話す事が得意ではなかったそうですが、2年次から学生スタッフとしてライブラリーセンターの業務にあたり、その中でコミュニケーション能力やビジネスマナーなどを身につけていきました。昨年、大勢の保護者を前に、自身の大学生活を堂々とプレゼンテーションした斎藤さん。
大きな成長のきっかけとなった学内インターンシップの様子をはじめ、集大成の研究発表など映像とインタビューで斎藤さんの活動をご紹介します。
情報経営学科4年 堀 亮介さん。
2月中旬、プロジェクトデザインⅢ公開発表審査会が開かれました。これは、4年生が1年かけて取り組んできた研究の成果を、先生や仲間たちはもちろん、企業関係者などの一般の方々を前に発表するものです。KIT情報経営学科、堀さんのテーマは、数理的分析結果や対面調査に基づいた授業満足度や学習成果向上の提案。審査会という評価の場は、やりがいや達成感があったと振り返ります。
一方、3年からはグリーン電力プロジェクトに参加して、自然エネルギーを地域社会に普及させるための活動にも積極的でした。
4月からは、みずほ証券が新たな舞台。学生生活の充実ぶりがその表情からもうかがえる堀さんをご紹介します。
メディア情報学科4年 渡 大空さん。
コミュニティFM局「えふえむ・エヌ・ワン」。金沢工業大学が中心となって設立した全国初のキャンパスFM局で、インターネットやスマートフォンでの同時放送も行うなど、地域に密着した情報を国内外に広く発信しています。ここでは学生たちも番組づくりに参加。兵庫県出身の渡さんは、学生が番組企画から制作、放送に携わることができる「WAVEプロジェクト」を知り、KITへの進学を決めたといいます。
プロジェクト活動とともに、出原研究室で取り組んだ研究は、金沢の伝統工芸を最先端技術とSNSを使って活性化させようというもので、秋に開催された月見光路でも披露されました。春からは、全国放送の番組を手掛ける制作会社の一員となる渡さん。
KITで経験したすべてを活かして放送業界で頑張りたいと話す渡さんをご紹介します。
情報通信工学科4年 佐藤 駿介さん。
正伝長尾流躰術。戦国時代、上杉謙信の命により考案され、江戸時代には加賀藩の武術学校に採用された古武道で、現在、金沢工業大学が唯一継承しています。山形県から進学した佐藤さんは、KITにしかないこの部活動に惹かれて1年次から参加し、心身ともに鍛錬を重ねてきました。限られた時間の中で目標に向かって努力することを部活動で学んだという佐藤さん。
會澤研究室では、癌などの疾患に対して新たな治療法の開発につながる研究に取り組み、電気の力を利用して安全で効率的な遺伝子導入法の可能性を探っています。大学院進学を決め、一層研究への意欲を燃やす佐藤さん。
秋に行われた古武道大会や研究室での佐藤さんの真剣な表情を追いかけます。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 表 辰憲さん。
ものづくりについてゼロから学び、さまざまな出会いや経験を胸に、春から技術者として第一歩を踏み出す表さん。
表さんは、ものづくりを学んでみたいとKIT機械工学科に進学。夢考房プロジェクトに参加して、車づくりの過程に関わってきました。3年次からは研究活動に力を入れたいと学業に専念。その中で出会ったのが、超精密加工を専門とする畝田研究室でした。
学部・大学院6年間の集大成として、今、表さんが取り組んでいるのは、基板材料のナノレベルでの研磨技術の確立。電子機器の高性能化や小型化に欠かせない研究です。
三菱電機で技術者としての大きな飛躍を誓う表さんをご紹介します。