大学院バイオ・化学専攻博士前期課程1年 安間俊哉さん。
大学では化学について学んでみたいと静岡県からKIT金沢工業大学に進学を決めた安間俊哉さん。学部3年次からは念願のクラスター研究室で研究を続けています。クラスター研究室とは学科横断型のチーム編成で、企業や地域の人たちと社会性のある課題にとりくむもので、安間さんのテーマは病院やホテルのリネンなどを扱う業務用洗濯機の排水浄化技術の開発です。環境にやさしくより衛生的にと、大澤・谷田研究室では、サケなどの魚類の白子からつくられる天然の抗菌物質、プロタミンに注目。また安間さんは、プロタミンをリネンに付与する抗菌処理についても取り組むなど忙しい毎日を送っています。
企業や他学科のメンバーから大きな刺激をうけながら研究に打ち込む姿をご紹介します。
現在は、ITを活用しながら歴史をいかした街づくりを提案する増田教授のもとで、江戸時代と現代の地図を重ね合わせ、城下町金沢の変遷を探る研究に友人と 取り組んでいます。海外経験が日本や自分の住む町について学ぶきっかけになったという山岸豪さんを、ダニーデンと金沢の町並みとともにご紹介します。
そんな清水さんですが、高校時代までは明確な目標がなかったといいます。新設のKIT航空システム工学科に目がとまり、進学。2年次には、夢考房小型無人飛行機プロジェクトの立ち上げに参加し、設計から製作すべてに関する知識を修得していきました。そして3年次、進路を考える授 業「進路セミナー」で名古屋航空宇宙システム製作所を訪れたことが、なりたい自分を真剣に考えるひとつの転機となったのです。
KITで見つけた目標と夢。その実現に向かって充実した日々を送る清水さんをご紹介します。
金沢工業大学山岳部は、現在フリークライミングを中心に活動しています。このフリークライミングに魅せられて1年次から参加しているのが、バイオ化学科で学ぶ黒木正信さんです。 自然を相手に、生涯スポーツとして楽しめるところが魅力のひとつだそうですが、彼が取り組んでいる研究と共通性があると感じています。黒木さんの研究は、カビについて。 カビは抗がん剤などの生産源としても有用ですが、培養が難しいためその利用法が限られています。黒木さんは、カビから有効な成分を大量につくりだすための装置(バイオリアクター)の開発をおこなっているのです。 効率の良い方法を試行錯誤しながら考えていくところが共通項だという黒木さん。
研究も部活動も一生懸命にチャレンジしている黒木さんをご紹介します。
2050年までに、サッカーワールドカップの優勝チームに勝てる自律型ロボットの製作をめざして活動しているロボカップ。
5月に大阪で開催された大会に、KITの学生たちの手による、身長およそ140cmの二足歩行ロボットの姿もありました。
製作したのは、ロボティクス学科3年の串原さんをリーダーとする夢考房ロボカッププロジェクト ティーンサイズ班のメンバーたちです。学部生中心ながら、ステレオビジョンによる物体認識システムを独自に開発するなど高い技術力に挑んでいます。
壮大な目標に果敢に挑戦する串原さんたちを、彼らの技術の結晶とともにご紹介します。
野々市町の情報交流館が主催するサイエンスプログラムに参加していた中学生が、世界的なクリエーターや科学者の卵を発見する「スーパーサイエンスキッズ・プロジェクト」のサイエンス・キッズに、県内で初めて選ばれました。このプログラムをサポートしていたのが、阿部さんたち電子計算機研究会のメンバーでした。人に教えることの難しさや楽しさ、また子供たちからの斬新なアイデアを知る貴重な機会になったという阿部さんですが、 研究会での作品づくりに対する姿勢も、1、2年次の頃とは、ずいぶん変化してきたといいます。将来は、プログラマーを統括するような人材になりたいという阿部さん。
野々市町の小中学生との交流や仲間たちとのコミュニケーションを大切にしながら活動に励む阿部さんをご紹介します。
5月、自律移動型ロボットによるサッカー競技会「ロボカップジャパンオープン2009大阪」が開催され、KIT夢考房ロボカッププロジェクトは、中型ロボットリーグで準優勝を果たしました。産学連携や大学院生中心のチームが多い中、学部生主体で出した今回の結果は、メンバーたちにとって大きな自信につながったようです。しかしその一方で、いくつもの課題も残されました。シュート本数を増やすためキック装置に工夫を凝らして臨みましたが、自分たちの思い描いた試合運びができなかったのです。
今月末からオーストリアで行われる世界大会に出場が決まったKITチーム。ジャパンオープンでの反省を踏まえ、世界大会に向けて闘志を燃やすKITチームを、中型ロボット班リーダーの小森谷佑一さんのインタビューでご紹介します。
究極の省エネカーレース「2009 ワールド・エコノ・ムーブ」が、今年も秋田県で開催されました。KIT夢考房エコランプロジェクトチームは、鉛蓄電池部門に参加。これは、大会側から支給されたバッテリーで2時間での走行距離を競うものです。
KITチームのドライバーは、粟倉さんです。夢考房のエコランにあこがれてKITに進学。何もかもがまさにゼロからのスタートだった粟倉さんですが、今回、ドライバーという大きな任務も任されました。大会本戦、参加車両80台の中を緊張感いっぱいでスタートした粟倉さん。
電気代わずか3円分のエネルギーで、平均時速40km、80kmの走行を目指す夢への挑戦に密着取材です。
ロボット自身が考えてサッカー競技を行う「ロボカップジャパンオープン2009」が、大阪で開催されました。ロボカップとは、西暦2050年までに、サッカーの世界チャンピオンチームに勝てるロボットづくりを目標としている世界的な活動です。今年のジャパンオープンには、KIT夢考房ロボカッププロジェクトから3チームが出場。
細川さんは、「ヒューマノイドキッズサイズリーグ」班のリーダーです。彼が仲間たちとロボットづくりにチャレンジし始めたのは、学部3年次の後半から。 まさに手探りの中で、自律型2足歩行という高い技術に挑んできました。今大会に3体のロボットを携えて会場入りした細川さんたち。
彼らの思いを込めたロボットたちは・・・。
より高度な知能ロボットづくりに向けて貴重な機会となった今大会の模様を、細川さんのインタビューを交えてご紹介します。
建築学科4年 鈴木 篤志さん。
昨年開催された石川県デザイン展で、鈴木さんの「カナザワ・カレイドスコープ」が、学生部門で最高賞を受賞しました。この作品は、彼が伝統と現代文化を近距離で感じ、イマジネーションが膨らむ町だという金沢を万華鏡としてとらえて作り上げたものです。
山形県からKITに進学した鈴木さんは、月見光路プロジェクトやデザインコンペに応募するなど積極的に活動してきました。心地いい空気や建築の中から良いアイデアが生まれてくると、スケッチブックを携えて金沢の町に飛び出すこともしばしばです。鈴木さんが想像力を掻き立てるために頻繁に訪れるというお気に入りの場所をはじめ、県デザイン展の受賞作品などをインタビューとともにご紹介します。
夢考房フォーミュラカープロジェクトは、F1にホイールを供給している富山の企業とマグネシウム製ホイールの共同開発を行ってきました。その中心メンバーの一人として活動していたのが、今井さんです。
彼が、車について学び、技術者をめざすきっかけになったのは、中学校からの帰り道に見かけた1台の車。まさに、ひとめぼれだったといいます。夢を現実のものにしたいと静岡県からKITに進学し、フォーミュラカープロジェクトに参加。企業の持つ最先端の技術力を間近に触れながらのホイール開発は、さらに自身を高める貴重な機会となりました。
4年次になった今年、KITの海外提携校である米国 ロチェスター工科大学への留学が決まっている今井さん。夢に向かって歩み続けている今井さんをご紹介します。
情報マネジメント学科3年 堀成省さん。
KIT柔道部で活動する堀さん。彼はこの3月、全日本学生柔道連盟の海外研修メンバーとして、欧州での実践練習に励んできました。これは、実績と将来性をもとに全国各ブロックから男女20名を選出。約2週間の日程で、スイスとイタリアで、現地の学生や社会人と試合や練習を通して交流を深めるというものです。
小学校から柔道を始めた堀さんは、高校時代はインターハイの団体戦に出場し、昨年は北信越学生体重別選手権で優勝するなど着実に力をつけてきました。出発前は喜びの中にもプレッシャーを感じていた様子の堀さんでしたが、この貴重な経験は、彼をまたひとつ成長させたに違いありません。
初の海外研修に参加した現地での様子をはじめ、学業や柔道に熱心に取り組む姿をご紹介します。
情報通信工学科4年 吉水 義勝さん。
この春からキヤノンで、技術者として歩み始めた吉水さん。彼にとってKITの4年間は、学業はもちろん、行動し努力することの大切さを学んだ貴重な時間だったといいます。わからないことはまず自分で調べる!をモットーにライブラリーセンターや数理工教育センターを活用し、知識やスキルを高めていきました。
そして学びの集大成となったプロジェクトデザイン3(卒業研究)では、カーボンナノチューブを使った次世代の照明技術について取り組みました。最後まであきらめず努力し続ける技術者をめざしたいという吉水さん。
彼にとって思い出の場所ともいえるKITの施設や研究室をインタビューとともにご紹介します。