メディア情報学科4年 小松崎 直さん。
KIT金沢工業大学の学生たちが「あかりオブジェ」と「メディアテクノロジーの融合」によって金沢の街なかを幻想的に彩る金澤月見光路が昨秋開催され、多くの人たちで賑わいました。メディア情報学科出原研究室の学生たちは、プロジェクションマッピングやVR空間体験などで最先端の技術を展開。小松崎 直さんは、UI/UXデザイン手法を考慮したWebページやポスターデザインを担当しました。課外活動プロジェクトでも企業のロゴやコンセプト動画制作の経験がある小松崎さんですが、秋の金沢の風物詩として定着している月見光路では、利用者の視点に立ち良い体験を生み出すデザインをと試行錯誤しながら作りあげていきました。
多くの人たちを魅了した金澤月見光路、小松崎さんの取り組みをご紹介します。
機械工学科3年 髙畠茂樹さん。
自動車技術会が主催し、国内外の学生がフォーミュラスタイルの小型レーシングカーの設計、製作を通してものづくりの総合力を競う「全日本学生フォーミュラ大会」が、今年も開催されました。3年 髙畠茂樹さんがリーダーを務めるKIT夢考房フォーミュラカープロジェクト。運動性能の向上をめざした改良や軽量化などを進め、今年こそ走行性能、耐久性を競うエンデュランス完走と、総合順位アップを目標に活動を続けてきました。車検から静的審査、そして動的審査と進み、残す種目は、エンデュランス。またしても魔物が潜んでいました・・・。ものづくりの難しさを実感しながらも次に向かって歩み始めている夢考房チーム。
今年の大会の様子を髙畠さんのインタビューとともにご紹介します。
建築デザイン学科4年 前川萌香さん。
上野の森美術館で今月24日まで開催されている[世界を変えた書物]展。これは、KIT金沢工業大学が蒐集するコペルニクスやアインシュタインなど偉人たちの科学史上の大きな発見・発明などを記した初版本およそ130冊を展示しているものです。展示プランを担当したのは、KIT建築学科宮下研究室の学生たち。圧倒的なスケールの書物が並ぶ「知の壁」からメイン空間の「知の森」、そして「知の繋がり」へと人々を叡智の旅へと誘います。メイン空間を担当した前川萌香さん。過去の先輩たちが作りあげたコンセプトに、自分たちの思いを加え、書物と書物のつながりがわかりやすく辿れるような展示を表現しました。
学生がつくりあげた[世界を変えた書物]展、準備から初日の様子まで、前川さんのインタビューを交えてご紹介します。
情報工学科2年 吹山大雅さん。
超小型模擬人工衛星とも呼ばれる、缶サットの製作を通じ、衛星開発に必要な知識や技術を身につけるべく活動しているKIT夢考房人工衛星開発プロジェクト。今年も秋田県で開催された競技会に参加しました。これは、缶サットを上空60mから投下し、パラシュートを使って軟着陸させた後、自律走行でゴールまでの距離を競うというものです。大会チームリーダーは、2年 吹山大雅さん。吹山さんたちは、昨年の反省をもとに風に流されにくいパラシュートの開発をはじめGPSや画像処理のためのカメラなど工夫を凝らした缶サットで競技にのぞみました。着陸は無事成功。しかし想定外の荒れたフィールドが思わぬ結果をまねきました。
大会での様々な経験が次への成長につながると話す吹山さんたちの夏をご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程1年 松井勇介さん。
金沢工業大学が所蔵するおよそ2000点のコレクション「工学の曙文庫」。その中心となるのは、コペルニクス、ガリレオ、ニュートンなど世界の科学者たちの重要な発見、発明を記した初版本です。それらから選りすぐったおよそ130冊が[世界を変えた書物]展と題し、今月、東京・上野の森美術館で開催されます。この展覧会を一般の人たちにも広く親しんでもらいたいと、KITで建築を学ぶ学生たちが展示プランを担当。大学院1年 松井勇介さんがリーダーを務めるのは、人類の叡智を辿る旅の終盤、知の伝承法をインスタレーションで表現する「知の繋がり」です。いろいろなことがゼロからのスタートだったと話す松井さん。
金沢、名古屋、大阪を経て開催される東京展を前にした学生たちの様子を松井さんのインタビューとともにご紹介します。
電気電子工学科4年 湯原万葉さん。
KITには、学生ステーションという学生が自由な発想でイベントを企画・運営できる場所があります。この夏、4年次の湯原万葉さんが企画した「リーダーシップ力アップ講座」が開かれました。湯原さんは、チームで問題発見から解決する力を養うKITオリジナルの科目「プロジェクトデザイン教育」の経験から、リーダーにとって必要な資質や力などをもっと学んでみたいと企画。KITの先生たちに直接交渉し、脳科学や心理学などそれぞれの専門をいかした視点で講義が進められました。
講座開催への思いを話す湯原さんを、電気電子工学科での学びの集大成に取り組む姿とともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 小山修史さん。
ものづくりがしたくて岐阜県からKITに進学を決めた小山修史さん。入学後、活動風景に魅せられて夢考房ロボットプロジェクトに参加。そしてその夏、先輩たちはABUロボコンで優勝。世界一の瞬間を間近で見た感動は、小山さんの人生観を大きく変えたと振り返ります。仲間とともにロボット製作に打ち込んだ小山さんがもっと学んでみたいと関心を強くしたのが、制御工学について。現在、鈴木研究室で手術支援ロボットの遠隔制御に関するテーマに取り組んでいます。
KITで大好きなものづくりに熱中し、研究でも意欲的な日々を送る様子をご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 西川輝さん。
KIT大学院で画期的な3Dプリンタの開発に取り組んでいる学生がいます。機械工学を専攻する西川輝さんです。彼の研究テーマは、樹脂積層型3Dプリンタの高速・高精度化。従来の3軸構成を5軸にすることで、複雑な形状の製作にも大幅なコスト削減と時間短縮が期待できるというものです。世界にまだないものをつくろうをモットーとしている森本研究室で、日々研究に打ち込んでいる西川さん。
研究を一気に加速させるきっかけとなった恩師の一言とともにご紹介します。
ロボティクス学科3年 石塚朱音さん。
NHK学生ロボコンで、優勝3回、準優勝4回の実績をもつ金沢工業大学夢考房ロボットプロジェクト。今年も書類、ビデオ審査を通過し19回目の出場を果たしました。3名の大会チームメンバーの一人に選ばれたのは、石塚朱音さん。女子学生がチームメンバーとして出場したのは、KITロボットプロジェクト史上初めてのことでした。毎年ルールが変わるNHKロボコン。大会に向けたプロジェクト内でのプレゼンで彼女の設計案が採用され、チームメンバーに抜擢されたのです。大きなプレッシャーと喜びを感じながら、仲間とともに本番にむけて活動を続けていた石塚さん。しかし初めての大舞台に笑顔はありませんでした・・・。
この悔しい経験を伝えることこそ自分の役割と、後輩たちに次を託す石塚さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 加藤了俊さん。
KIT大学院で、北陸地方にみられる高速道路の老朽化対策の研究に取り組んでいる学生がいます。環境土木工学を専攻する加藤了俊さんです。加藤さんは4年次から企業と共同で、コンクリート構造物の塩害や中性化による複合劣化の抑制について取り組み、特別な技術がなくても簡単に安全に補修ができる画期的な工法を確立しました。その成果を今春、土木学会で発表、優秀研究発表賞を受賞しました。
技術者の仕事は多くの命を預かっているという言葉が、学ぶ意識を大きく変えたと話す加藤さんをご紹介します。
航空システム工学科2年 内山佳惟さん。
先ごろ、日本では初めてとなった工学教育の世界標準「CDIO国際会議」がKITで開催されました。その一環でおこなわれた「CDIOアカデミー」では、欧州やアジアなど10ヶ国から集まった学生たちが、KITの学生とともに未来のドローン開発に取り組みました。技術スタッフ兼ドローンのパイロットとして運営をサポートしたのが、2年内山佳惟さんです。愛知県出身の内山さん、航空について学びたいとKITに進学。夢考房小型無人飛行機プロジェクトのメンバーとして、今春、米国での競技会に参加するなど積極的な日々を送っています。
海外からの学生たちのアイデア創出からものづくりまでを実践した「CDIOアカデミー」での内山さんの様子をご紹介します。
デザイン学科3年 堀岡美維さん。
世界の約40か国が加盟する工学教育の世界標準「CDIO」の世界大会が、金沢工業大学で開催されました。これは、サイエンスとテクノロジーのバランスを重視した質の高い教育をめざすための国際会議です。その一環として開催された「CDIOアカデミー」にはアイデアの創出からものづくりまでCDIOの理念を実践するもので、欧州やアジアなどから参加した学生たちがチームを組み、未来のドローンに関してのアイデアを生みだしていきました。このアカデミーのコーディネーターを務めた堀岡美維さん。堀岡さんは昨年のカナダ大会での経験も活かしながら1年をかけて準備を進めてきました。多くの人と関わっていくことの大切さを実感したという堀岡さん。
日本では初めての開催となったCDIO国際会議を支えた学生スタッフの一人、堀岡さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 小松宏行さん。
ものづくりに興味があり広島県からKITに進学した小松宏行さん。入学して間もなく参加したのは、医工連携プロジェクト。工学の力で医療への貢献を探る活動です。新谷研究室所属後は、工業分野で主に使われている材料、窒化ケイ素系セラミックスに注目し、インプラントとして提案。大学院進学後は、KITのゲノム生物工学研究所にも通って抗菌評価に取り組み、新しい使途に向けた研究を続けています。KITで一貫して医工連携の研究にあたる小松さん。
めざすは、2歩3歩先を見据えたものづくりができる技術者と話す小松宏行さんをご紹介します。