大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 神野翔綺さん。
KIT金沢工業大学大学院2年の神野翔綺さん。神野さんがLEDやレーザの材料となる「光る半導体」の研究を続けている山口研究室で、学びの集大成として取り組んでいるのは、青色LEDの光物性評価について。日本人の研究者たちによって生み出された青色LED。照明での大きな貢献はもちろん、様々な分野で広く応用されています。神野さんはレーザをつくりだしたいと、その材料である窒化物半導体の発光効率向上をめざした研究と向き合っています。憧れていた研究室に所属し、大学院進学後はその研究成果を国内外の学会で積極的に発表してきました。
春、念願の分析・計測機器の総合メーカーで第一歩を踏み出す神野さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 加藤了俊さん。
KIT大学院で、北陸地方にみられる高速道路の老朽化対策の研究に取り組んでいる学生がいます。環境土木工学を専攻する加藤了俊さんです。加藤さんは4年次から企業と共同で、コンクリート構造物の塩害や中性化による複合劣化の抑制について取り組み、特別な技術がなくても簡単に安全に補修ができる画期的な工法を確立しました。その成果を今春、土木学会で発表、優秀研究発表賞を受賞しました。
技術者の仕事は多くの命を預かっているという言葉が、学ぶ意識を大きく変えたと話す加藤さんをご紹介します。
航空システム工学科2年 内山佳惟さん。
先ごろ、日本では初めてとなった工学教育の世界標準「CDIO国際会議」がKITで開催されました。その一環でおこなわれた「CDIOアカデミー」では、欧州やアジアなど10ヶ国から集まった学生たちが、KITの学生とともに未来のドローン開発に取り組みました。技術スタッフ兼ドローンのパイロットとして運営をサポートしたのが、2年内山佳惟さんです。愛知県出身の内山さん、航空について学びたいとKITに進学。夢考房小型無人飛行機プロジェクトのメンバーとして、今春、米国での競技会に参加するなど積極的な日々を送っています。
海外からの学生たちのアイデア創出からものづくりまでを実践した「CDIOアカデミー」での内山さんの様子をご紹介します。
デザイン学科3年 堀岡美維さん。
世界の約40か国が加盟する工学教育の世界標準「CDIO」の世界大会が、金沢工業大学で開催されました。これは、サイエンスとテクノロジーのバランスを重視した質の高い教育をめざすための国際会議です。その一環として開催された「CDIOアカデミー」にはアイデアの創出からものづくりまでCDIOの理念を実践するもので、欧州やアジアなどから参加した学生たちがチームを組み、未来のドローンに関してのアイデアを生みだしていきました。このアカデミーのコーディネーターを務めた堀岡美維さん。堀岡さんは昨年のカナダ大会での経験も活かしながら1年をかけて準備を進めてきました。多くの人と関わっていくことの大切さを実感したという堀岡さん。
日本では初めての開催となったCDIO国際会議を支えた学生スタッフの一人、堀岡さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 小松宏行さん。
ものづくりに興味があり広島県からKITに進学した小松宏行さん。入学して間もなく参加したのは、医工連携プロジェクト。工学の力で医療への貢献を探る活動です。新谷研究室所属後は、工業分野で主に使われている材料、窒化ケイ素系セラミックスに注目し、インプラントとして提案。大学院進学後は、KITのゲノム生物工学研究所にも通って抗菌評価に取り組み、新しい使途に向けた研究を続けています。KITで一貫して医工連携の研究にあたる小松さん。
めざすは、2歩3歩先を見据えたものづくりができる技術者と話す小松宏行さんをご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程2年 坂本昌輝さん。
KIT大学院で情報工学を専攻する坂本昌輝さん。ソフトウェアに興味をもち、岐阜県から進学しました。プログラミングなど本格的な学びは初めてでしたが、学部時代はゲーム制作プロジェクトにも参加し、技術を高めていきました。VRやAR体験を誰もが手軽に高臨場感で実現できるシステムづくりをめざす山本研究室で現在取り組んでいるのは、市販のモバイル端末を用いた安価な3次元視聴覚ディスプレイシステム。たとえば部屋にいながら自分の大切な思い出の場所を立体的に視聴できるというものです。介護分野での活用を視野に入れ、日々研究にあたる坂本さん。
将来は自分の作ったシステムで人々を幸せにしたいと話す坂本さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 笹原弘道さん。
リモートセンシング技術を地球環境や植生モニタリングなど様々な分野にいかす研究に取り組むKIT環境土木工学科徳永研究室。ここで、稲作にドローンを活用した研究にあたっているのが、大学院2年の笹原弘道さんです。彼は、近赤外線カメラを搭載したドローンで水田を撮影。平面だけのデータ解析にとどまらず。画像をもとに稲の3Dモデルを作成。生育状況の把握や収穫時期の選定を立体的に分析し、農業が抱える人材不足の課題解決につながればととりくんでいます。KITでの学びは、土木工学のイメージを大きく一新するものだったと話す笹原さん。
将来は大学での学びをいかし、社会や職場に大きく貢献したいと話す笹原さんをご紹介します。
ロボティクス学科3年 園田和樹さん。
自律移動型ロボットによる競技会「ロボカップジャパンオープン」で、KIT夢考房ロボカッププロジェクトが、ヒューマノイドリーグで優勝しました。これは、2050年までにサッカーのワールドチャンピオンチームに勝てるロボット開発を目標に行われているものです。チームリーダーは、3年園田和樹さん。昨年、新しい夢考房がオープンし、大会と同じ広さを持つ専用コートでロボット開発に取り組んできました。仲間と試行錯誤しながらのものづくりは、夢考房活動で得られるとても貴重な経験だと話します。
さらに進化したロボットをめざし開発の手を止める事のない園田さんたちを彼らのロボットが魅せるシュートシーンとともにご紹介します。
大学院高信頼ものづくり専攻博士前期課程1年 大橋成規さん。
骨腫瘍や事故による骨の欠損に対する治療法のひとつとして、生体になじみやすい金属材料などを用いた人工骨の使用が挙げられますが、KIT大学院1年の大橋成規さんが取り組んでいるのは、骨の組織そのものを人工的につくってしまおうというもの。骨の主成分であるコラーゲン線維とハイドロキシアパタイトに注目、複合材料の最適化をめざし日々研究にあたっています。
工学の分野から再生医療に貢献したいと新材料の創製に向けチャレンジを続けている大橋さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 杉野優海さん。
金沢工業大学大学院で機械工学を専攻する杉野優海さん。杉野さんはロボットについて学びたいと福井県から進学しました。入学後は、夢考房メカニカルサポートプロジェクトに参加してレスキューロボットの製作に熱中。そして現在は、竹井研究室で生活支援ロボットについて取り組んでいます。中でもアームの軌道に焦点をあて、より人間らしい動きをめざし日々励んでいる杉野さん。
ものを掴む、握るなど人間の何気ない動作をロボットにさせる難しさを実感しながらも、人のそばに寄りそうロボット開発に挑む様子をご紹介します。
メディア情報学科4年 那須遥さん。
KIT金沢工業大学の学生たちの食生活をサポートするキャンパスレストラン。よりサービスの向上や利用率アップをめざしたアンケート収集システムが、学生たちによって開発、運用されています。開発したのは、メディア情報学科で学ぶ那須 遥さんをはじめとした「株式会社CirKit」のメンバーたち。KIT初の学生ベンチャー企業です。那須さんたちはユーザーが楽しみながらアンケートに参加できるようなシステムを開発、その後もマスコットキャラクターや新サービスを提供するなど工夫を続けています。
より良いキャンパスレストランをめざした那須さんたちの取り組みをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程1年 山口宗一郎さん。
大学は自分を高める場所という意識をもって研究に頑張っている学生がいます。大学院1年の山口宗一郎さんです。スマートフォンに興味を持ち電気系を学びたいと愛知県から進学した山口さんですが、4年次から所属する大澤研究室で出会ったテーマは、プラズマの研究。放電プラズマを水中で発生させることで水を浄化し、安全な水の安定供給につなげようという革新的なものです。4年次には研究評価をまとめた論文で、電気学会優秀論文発表賞を受賞した山口さん。
国際学会での発表を学生時代の目標の一つに挙げ、熱心に取り組む様子をご紹介します。