大学院情報工学専攻博士前期課程2年 彦坂 昇さん。
大学では情報系を学んでみたいと愛知県からKIT金沢工業大学情報工学科に進学した彦坂 昇さん。念願だった山本研究室に所属後は、KITに蓄積された学生の修学ビッグデータを活用した研究に取り組んでいます。また課外では、KIT初のデータサイエンス系プロジェクトとして発足した「Date Dreamers」に参加。昨年度はリーダーとして100人以上のメンバーをまとめ、技術はもちろん組織運営もとても貴重な経験になったと話します。
研究に課外活動にと積極的な学生生活を送る彦坂さんの姿をご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 寺本のぞみさん。
KITで建築について一から学び、6年間の集大成として伝統木造建築の耐震性能評価と補強方針の研究に取り組んでいる学生がいます。大学院2年の寺本のぞみさんです。大阪府出身の寺本さん、授業はもちろん、学部1年次から夢考房建築デザインプロジェクトや学外コンペの運営スタッフとして活動するなど、積極的に建築についての技術や知識を吸収してきました。学びの中で、構造分野への関心が高まったという寺本さん。春からの新しい舞台は、建築物の性能評価・検査機関です。
恩師にみとめられる建築士をめざしこの先も歩んでいきたいと話す寺本さんをご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程1年 山下正人さん。
脳波を利用した個人認証システムの提案という画期的な研究に取り組んでいる学生がいます。金沢工業大学大学院で情報工学を専攻する山下正人さんです。山下さんは所属する中沢研究室が開発した、脳波を使って車いすを制御するというシステムからヒントを得てこの研究をスタート。98%の精度で個人認証が可能で、この成果を昨秋、ニュージーランドで開かれた国際会議で発表。さらに情報処理学会などが主催するワークショップでは、最優秀論文賞を受賞しました。
次世代のセキュリティシステムとしても期待され、より精度の高いシステム実現をめざし研究を続けている山下さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 岩船翼さん。
金沢工業大学大学院2年の岩船翼さん。夢考房や研究活動などに興味をもち北海道から進学を決めました。入学後は、夢考房小型無人飛行機プロジェクトで屋外用模型飛行機の製作に取り組み、日本の大学生チームとして初めて米国での大会に出場するなど貴重な経験を積みました。さらに世界的な航空機メーカーであるボーイング社がわずか7大学を対象に実施する「Boeing Externship Program」に参加。航空機エンジンの騒音低減に向けた研究では国内外の学会で成果を発表するなど、常に挑戦の学生生活です。
日本の航空機産業の一助となる技術者をめざしたいと話す岩船さんをKITに進学するきっかけとなったエピソードとともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 吉田 杏さん。
金沢工業大学大学院で機械工学を専攻する吉田杏さん。彼女は今、金沢医科大学と共同で、手術後に発生する感染症の予防をめざした研究に取り組んでいます。金沢高専時代はロボコンに熱中し、全国大会出場も果たした吉田さん。そこで学んだ機械の知識や技術は、現在の研究に大いに役立っていると話します。人に優しい医療機器の開発をめざし、将来は一歩先ゆく研究者になりたいという吉田さん。
医学的なニーズを工学の立場からアプローチ。 日々意欲的に研究を進めている吉田さんをご紹介します。
電子情報通信工学科3年 山本信一さん。
組込みシステム分野における技術の向上や人材の育成をテーマとしたETロボコン全国大会が横浜で開催され、KIT夢考房組込みソフトウェアプロジェクトは2年ぶりの出場を果たしました。ハードウェアは同一で、ソフトウェアの違いだけで競うロボコン。先に行われた北陸地区大会で、夢考房チームは初めての経験ながら画像処理や、コンピュータとロボット間の通信プログラムを完成させて圧勝。全国的にも上位にランクされる好タイムで、横浜での大会に臨みました・・・。
異なる環境に対応できず悔しい思いを残しながらも、この経験は次への大きなエネルギーになると話す山本さんをご紹介します。
ロボティクス学科4年 湯田晴也さん。
経済産業省などが主催し、世界中から集まったチームがロボットの技術やアイデアを競う「ワールドロボットサミット(WRS)」が東京ビッグサイトで開催されました。この競技会にKITロボティクス学科 出村研究室の学生たちが出場しました。湯田晴也さんをリーダーに人工知能を搭載したロボットを開発して挑んだのは、商品の陳列、接客、清掃などコンビニエンスストアでの業務をロボットが人に代わって支援するというものです。湯田さんは長野県から進学後、夢考房人工衛星開発プロジェクトに熱中。研究室では、ロボカップ世界大会などさまざまな大会に出場して技術を高めてきました。
人間とロボットが共生、協働する世界の実現をめざしたロボットづくりに励んでいる湯田さんをご紹介します。
機械工学科3年 谷口一輝さん。
KIT夢考房エコランプロジェクトが出場した「Hondaエコマイレッジチャレンジ全国大会」が、今秋もツインリンクもてぎスーパースピードウェイ(栃木県)で開催されました。3年 谷口一輝さんは、エネルギーマネジメントを担当。究極の燃費レースの行方を左右する大役です。谷口さんは、自作エンジンに憧れて夢考房エコランプロジェクトに参加。ものづくりはゼロからのスタートでしたが、夢考房の設備や環境を目一杯活用しながら知識や技術を身につけ、エンジン班としてさまざまな部品をつくりあげました。
大会リーダーとして挑んだ全国大会とともに、次への思いを話す谷口さんをご紹介します。
メディア情報学科4年 武田悠さん。
高校時代のボランティア活動などがきっかけとなり、ITを使ってより多くの人たちの笑顔につながることがしたいと、山形県からKITに進学を決めた武田悠さん。メディア情報学科で学びながら、1年次からアプリ開発に、またファイナンスにも興味を持ち、AIと株価の値動きを予測する卒業研究テーマに取り組むなど幅広い活動を進めています。
金沢市内のファッションストリートで開催されたナイトイベントでのデジタルアート制作やファンションショーでのネット配信など積極的な日々を送る武田さんの様子をご紹介します。
建築デザイン学科4年 嶋千菜美さん。
金沢工業大学には、全国から寄贈されたアナログレコードなど24万枚以上を所蔵するPMCポピュラー・ミュージック・コレクションがあります。この秋、PMCが持つジャズのレコードジャケットと、写真家 中平穂積氏が撮影したジャズミュージシャンの写真とのコラボ展が開催されました。会場の展示プランを考えたのは、4年 嶋 千菜美さんです。ジャズ初のレコード発売から100年の時が流れる今、若い感性が創りあげた空間とは?
また、オリジナル文房具を開発する産学連携のプロジェクトで、自身のアイデアが採用となり商品化されるなど、積極的な学生生活を送る嶋さんをご紹介します。
メディア情報学科4年 井藤拓海さん。
JR金沢駅の鼓門を美しいプロジェクションマッピングで彩った「金澤月見ゲート」。KITメディア情報学科 出原研究室の学生たちが制作したものです。自動生成型、鑑賞型、参加型と今年も工夫を凝らした作品を発表した学生たち。来場者と一緒につくりあげる参加型プロジェクションマッピングは、タブレット端末を使って、リアルタイムで来場者が鼓門に映しだされる映像と音楽をつくっていくというものです。制作には大変なこともあったという井藤拓海さんですが、社会にでてもお客さんが喜ぶものづくりをめざしたいとの気持ちを新たにしたようです。
金沢の夜のにぎわいを見事に演出した学生たちのプロジェクションマッピングPart2をご紹介します。
メディア情報学科4年 池村治那さん。
10月、JR金沢駅の鼓門が、学生たちが制作したプロジェクションマッピングで美しく彩られました。KITメディア情報学科 出原研究室と金沢市の連携事業「金澤月見ゲート」です。6年目を迎えた今年は、構築・未来・共創の3つのテーマで構成。このうち池村治那さんたちが担当した鑑賞型プロジェクションマッピングは、金沢の更なる発展を祈念して、現在から近未来の様子を3DCGも使いながら表現しました。またVR(VirtualReality)技術を活用した制作も進化し、形状が複雑な鼓門への投影も一層精度が向上したといいます。金沢の玄関口を色とりどりの鮮やかな映像でおもてなし。
今年も多くの人たちを魅了したプロジェクションマッピングを池村さんたちのインタビューとともにご紹介します。
建築学科4年 若松雅大さん。
都市の気温が周囲よりも高くなるヒートアイランド現象。いまや大都市に限らず全国的にみられる現象です。この現象緩和につながる研究に取り組んでいるのが、KIT建築学科 円井研究室の若松雅大さんです。卯辰山を背後にもつ金沢は、中心市街地に夜間、冷気流が発生することが確認されています。夜間に発生する冷気流をヒートアイランド現象の緩和につなげられないか。若松さんたちは、冷気流の到達範囲拡大を狙った実測調査に取り組みました。東京五輪・パラリンピック開催に向けた猛暑対策の報道が、この研究にとりくむきっかけと話す若松さん。
真夜中の実測調査の様子をインタビューとともにご紹介します。