大学院情報工学専攻博士前期課程2年 藤田敬悟さん。
高校生のときにVRに興味を持ち、富山県からKIT金沢工業大学情報工学科に進学した藤田敬悟さん。当時は情報技術を学びたいという強い気持ちだけで、まさにゼロからのスタートだったと振り返ります。学部1年次からIT関連のさまざまなプロジェクトに参加して知識や技術を高めていった藤田さん。念願の山本研究室では、メタバース上でのアバターの容姿が、メタバースで行うコミュニケーションの内容に与える影響を分析しています。
将来はAIやVRを使って人々に大きな感動を与えるようなコンテンツを制作したいと話す藤田さんを、本との貴重な出会いとともにご紹介します。
大学院 建築学専攻博士前期課程2年 辻和也さん。
11月、KIT円井研究室が主催するまちづくりワークショップが、金沢市の担当者や都市計画の専門家が参加して開催されました。市街地内や近傍にある斜面緑地で生成する夜間冷気流がヒートアイランド、特に熱帯夜を緩和することから、研究室での研究成果をもとに、都市環境気候の観点から金沢の将来像を描こうというものです。中心メンバーとして取り組んでいたのは、大学院2年の辻 和也さん。もともと自然に関心があり、行政や企業の人たちと関わりながらまちづくりについて考えてみたいと研究室を希望しました。6年間の学びの集大成を前に、貴重な経験となったに違いありません。来春、空調設備の世界で第一歩を踏み出す辻さん。
学んだシミュレーション技術を活かしながら人々の快適な環境づくりを考えていきたいと話す辻さんをご紹介します。
大学院 電気電子工学専攻博士前期課程2年 八倉巻祐亮さん。
富山県出身のKIT大学院2年 八倉巻祐亮さん。電気電子工学科に入学後からとにかく授業をしっかり受け、友達同士で協力しあいながら日々、課題や勉強に励んでいたと振り返ります。モータの発展に興味をもち希望した深見研究室で取り組んでいるテーマは、電気自動車やハイブリッド自動車向けの新型モータについて。今秋に開催された電気学会では、優れた若手技術者の論文発表に対して贈られるYPC優秀論文発表賞を受賞。さらに上位5人に選ばれるなど高い評価を受けました。
生まれ育った北陸の地に貢献したいと、来春、念願だった電力会社で社会人として一歩を踏み出す八倉巻さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 金井喬嗣さん。
KITでの学びで環境土木工学のおもしろさを知り、来春、大手航空測量会社で社会人として一歩を踏み出す群馬県出身の金井喬嗣さん。鹿田教授との出会いがこれまで持っていた土木のイメージを一新し、測量コンテストやプロジェクト活動でさらに空間情報工学への興味を深めていきました。学びの集大成として取り組んでいるのは、GNSSと呼ばれる高精度な衛星測位システムを用いた地籍調査の効率化についてです。
空間情報の世界でかけがえのない存在に、と話す金井さんを課外補習授業で後輩たちを指導する様子などとあわせてご紹介します。
応用バイオ学科4年 山下千佳さん。
秋に開催された化学やバイオの専門家が集まる伝統ある学会で、ベストプレゼンテーション賞を受賞した山下千佳さん。
受賞につながった山下さんのテーマは、発酵食品などに利用されている紅麹カビから医薬品原料を効率的に生産するシステムの研究成果で、糖尿病や高脂血症の改善などに役立つことが期待される研究です。食物やバイオについて学びたいと静岡県からKITに進学した山下さん。3年次からは「天然物創薬プロジェクト」のメンバーとして自然界から採取したカビから新たな医薬品の原料を探す活動にも取り組んできています。
研究がとてもおもしろいと話す山下さん。嬉しい受賞の写真とともに、熱心に実験にあたる様子をご紹介します。
メディア情報学科4年 山本淳平さん。
KITメディア情報学科 出原研究室と金沢市が連携して行っている「金澤月見ゲート」。JR金沢駅にある「鼓門」に、学生たちが工夫を凝らして制作した映像を投影するプロジェクションマッピングで、今年5年目を迎えました。参加型のテーマは、「鼓動」。観客との掛け合いが特徴となるインタラクティヴ技術を使ったプロジェクションマッピングで、観客の手拍子に反応して鼓門が躍動感ある表情を見せていきます。リーダーを務めた山本淳平さん。仲間とともにやり遂げたという満足感が大きな自信となり、表情にもあらわれていました。
JR金沢駅もてなしドームを彩るプロジェクションマッピング。 参加型のメンバーたちを中心にご紹介します。
建築デザイン学科4年 岡本昇磨さん。
10月「金澤月見光路」が開催されました。これは金沢工業大学で建築を学ぶ学生たちが、手づくりのあかりのオブジェで金沢市中心部広坂周辺を美しく演出しようというものです。ワークショップやポイントラリーなど体験型の企画もあり、子供から大人まで多くの人たちが訪れました。金沢21世紀美術館の芝生広場を担当したのは、川﨑研究室の学生たち。リーダーの岡本昇磨さんは、1年次から月見光路に参加。新しいイメージをだしたいとデザインしたランドスケープアーキテクチャーは、時間帯や来場者の使い方によっていろいろな表情を見せていました。
金沢の秋の風物詩ともいえる「金澤月見光路」。 岡本さんの挑戦をご紹介します。
メディア情報学科4年 寺嶋甫さん。
10月、プロジェクションマッピングで、JR金沢駅もてなしドームを彩る「金澤月見ゲート」が開催されました。これは、金沢工業大学メディア情報学科 出原研究室と金沢市の連携事業として行われているもので、5回目となる今年のテーマは「伝承」と「鼓動」。鑑賞型プロジェクションマッピングでは、金沢の伝統工芸をモチーフに、学生たちが華やかで落ち着きある映像を創りあげました。メンバーの一人、寺嶋甫さんは、昨年に続き音楽も制作。貴重な経験を終え安堵感とともにちょっと寂しいなとも・・。新しい技術に挑戦しながら金沢の玄関口を美しい映像で演出。
今年も多くの人々を魅了したプロジェクションマッピングを、鑑賞型のメンバーたちを中心にご紹介します。
電気電子工学科3年 黒岩佑輔さん。
1リットルのガソリンでどれだけ長く走れるかを競う「Hondaエコマイレッジチャレンジ全国大会」が開催されました。昨年の大会で、KIT夢考房エコランプロジェクトは、国内学生記録を持つ「Stradale」と新車両「Welt」の2台で出場し、優勝と5位入賞。今年は、連覇の期待もかかる中チームがエントリーしたのは、世界大会出場をめざして開発した「Welt」でした。大会チームリーダーの黒岩佑輔さんを中心に、少しでも「Stradale」の記録に近づきたいと大会直前まで改良を重ねて臨んだメンバーたち。
次に向けて大きな手ごたえとなった茂木大会の模様を、黒岩さんのインタビューでご紹介します。
航空システム工学科3年 長渡友里さん。
金沢工業大学の学生たちが製作した人力飛行機が、石川県の能登半島穴水湾を飛行しました。翼幅31mの大きな機体を製作したのは、夢考房人力飛行機プロジェクトのメンバーたち。これまでも琵琶湖での大会出場や飛騨エアパークでの試験飛行を行う歴史あるプロジェクトの一つです。リーダーの長渡友里さんは、今回の穴水湾初飛行に向けてメンバーをまとめる一方、町や海上保安庁などとの交渉にあたってきました。9月、みんなの思いを乗せた機体が、見事大空に向かって飛び立ちました。
一年をかけた人力飛行機プロジェクトの挑戦を、長渡さんのインタビューでご紹介します。
メディア情報学科3年 楠 彩さん。
KITメディア情報学科で学びながら映画を制作している学生がいます。楠彩さんです。初めて監督した作品は、今年の映画少年短編映画祭の決勝ブロックに進出。2作目となった『近いようで遠い、まだどちらでもなく、それでも境界線にある光』は、奥能登珠洲を舞台に家族の物語を描いたもので、8月末には金沢市内の映画館でも上映されました。大きなスクリーンに映し出された嬉しさはもちろん、あらためて気づいたことも多くとても貴重な経験になったと振り返ります。
撮影現場の様子をはじめ、楠さんが映像制作への夢を描くきっかけともなっている宝物もご紹介します。
電気電子工学科3年 髙久佳雅さん。
今年も静岡県で、全日本学生フォーミュラ大会が開催されました。これは、フォーミュラスタイルの小型レーシングカーの設計・製作に関する総合力を競うもので、国内外から100近いチームが参加しました。金沢工業大学夢考房フォーミュラカープロジェクトのテクニカルディレクターとして活動する髙久佳雅さん。今年こそは全種目完遂し、総合順位を上げたいと審査を見守っていました。いよいよ最終種目、周回コース走行で車の全体性能と信頼性を評価するエンデュランスに夢考房チームは・・・。
今年の彼らの挑戦を、髙久さんのインタビューとともにご紹介します。
航空システム工学科2年 市邉星香さん。
9月、日本航空宇宙学会が主催する「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」が開かれ、KIT夢考房小型無人飛行機プロジェクトが、自動操縦部門で2連覇を達成しました。チームリーダーは、2年の市邉星香さん。航空や宇宙に関心をもち、大阪からKITに進学。チームを率いるプレッシャーはあると話しながらも、先輩達のアドバイスを受けながら完成させた機体で、全ミッションクリアしての優勝を目標に挑みました。
見事2連覇を遂げたKITチームの様子とともに、来年こそはと、早くも次を見つめる市邉さんをご紹介します。