大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 加藤達貴さん。
岐阜県からKIT金沢工業大学応用バイオ学科に進学した加藤達貴さん。もともとは遺伝子組み換えなどに興味を持っていましたが、KITの学びの中で健康食品や機能性食品への関心が強くなりました。尾関研究室で取り組んだ集大成のテーマは、腸活や角質水分量を高める効果があるたんぱく質の一種、レジスタントプロテイン(RP)を多く含んだ甘酒製法の開発についてです。鍵としたのは、甘酒の製造時間短縮化。加藤さんは日本酒の醸造過程からヒントを得て短時間での製造を可能にし、結果、RPの含有量が多い甘酒の開発に成功しました。
人々の生活に役立つような仕事をしていきたいと抱負を語る加藤さんをご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程1年 高野要さん。
大学では、プログラミングを学びたいと新潟県からKIT情報工学科に進学を決めた高野 要さん。学部時代から自分自身があったらいいなと思ういろいろなものづくりに挑戦してきました。河並研究室所属後は、幼稚園からのニーズを情報技術で解決する「こどもの成長を見守る『おもちゃ』開発プロジェクト」に参加し、おもちゃやデバイスの開発に携わっています。最新の情報技術についてもっと深い知識をつけたいと大学院進学を決めた高野さん。現在は、園児たちの遊びや行動をIoT技術で管理するシステムについて研究しています。
およそ20を数える高野さんのユニークなものづくりやIoTの研究に打ち込む姿をご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程1年 大家颯馬さん。
KITの交換留学プログラムを利用して、学部4年次の約6ヶ月間、米国の提携校ローズ・ハルマン工科大学に留学していた大家颯馬さん。海外経験のスタートは、KITの併設校、金沢高専時代から。米国英語研修から始まり、シンガポール修学旅行、そして、学生たちが多国籍チームを組んでインドネシアの農村に滞在し、課題の発見から解決法までを探る「ラーニングエクスプレス」参加。これらの経験は、語学の重要性や日本についてあらためて知る機会となった上、自身がめざす技術者像も見えてきたようです。
大家さんのさまざまな海外での様子をはじめ、KIT大学院で、リチウムイオン電池の安全性向上にむけた研究に本格的に取り組み始めている姿をご紹介します。
大学院 電気電子工学専攻博士後期課程3年 坂井繁太さん。
この4月から日本学術振興会特別研究員として採用された坂井繁太さん。これは、日本の学術研究の将来を担う優れた若手研究者を対象として支援する制度で、坂井さんのカテゴリーからは、工学分野で874人の応募のうち182人が選ばれました。ものづくりがしたいとKITに進学。学部時代は、夢考房ロボカッププロジェクト活動に熱心に取り組んでいました。一期生として山口研究室に所属後は、LEDや半導体レーザに用いられる窒化物半導体材料について研究を続けています。
新たな発見の可能性が研究を続けるモチベーションと話す坂井さん。学振特別研究員としてスタートした坂井さんをご紹介します。
機械工学科3年 瀧花洋介さん。
今年も5月に秋田県大潟村で電気自動車の省エネレース「World Econo Move」が開催されました。これは、大会側から支給される同一コンディションのバッテリーを使って、2時間での走行距離を競うものです。瀧花洋介さん率いるKIT夢考房エコランプロジェクトチームは、インホイールモーターまで自作。消費電力の更なる削減をめざして活動を続けてきました。しかし初日の公式練習日、モーターにトラブルが発生。メンバーたちの必死の作業が始まりました・・・。作れるものは、すべて自分たちの手で作り上げた車両で挑む夢考房チーム。
競技会当日まで続いた必死の作業の様子を瀧花さんのインタビューとともにご紹介します。
航空システム工学科4年 稲葉雅俊さん(2017年3月卒業)。
この春から念願の自動車開発の技術者としてスタートを切っている稲葉雅俊さん。もともと車やバイクが好きで、中でも最先端技術が使われている航空機への関心が高まっていったと言います。静岡県からKIT航空システム工学科に進学。赤坂研究室では、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同で、高速飛行が可能な次世代ヘリコプタについて研究を進めていました。4年次には、シンガポールで開かれた国際学会に参加。稲葉さんの挑戦は、研究室の後輩たちにも良い刺激になったようです。
KITで学んだ知識、航空機の技術を自動車分野でいかしていきたいと話す稲葉さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 髙橋葵和子さん(2017年3月修了)。
今春から建設コンサルタント企業で社会人としてスタートを切っている髙橋葵和子さん。インフラ整備など土木工学を学びたいと滋賀県から金沢工業大学へ進学しました。学部時代から休みを利用して東南アジアをはじめいろいろな国を訪ねた髙橋さん。その土地の人や風土に触れ、一層土木への思いや知識が深まっていきました。そして大学院進学後のインターンシップ経験で、コンサルタントへの興味が高まっていったといいます。
将来は海外で仕事がしたいという夢に向かって一歩を歩き出した髙橋さんをご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 伊藤江平さん(2017年3月修了)。
金沢工業大学大学院を修了し、この春から技術者としてスタートを切っている伊藤江平さん。山形県から進学後、柔道部と学業の両立をめざし充実した学生生活を送ってきました。彼が4年次から研究していたのは、超弾塑性型チタニウム合金の微細加工についてです。医療用としても使用が期待されている材料ですが、切削加工が難しいため工具の寿命が短くなるなどの問題点があり、その解決策に取り組んできました。研究成果は精密工学会など国内外で発表、ベストプレゼンテーション賞も受賞しました。
切削加工はものづくりの根幹と話す伊藤さん。文武両道を成しえ、KITで高能率・高品位加工の実現をめざした研究に没頭してきた伊藤さんをご紹介します。
経営情報学科4年 谷井猛流さん(2017年3月卒業)。
自分自身の成長を実感でき、本当に充実した4年間だったと話す谷井猛流さん。KIT経営情報学科に進学した1年次から課外活動などにも積極的に取り組んできました。2年次には、北陸新幹線沿線のまちの魅力を国内外に発信するコンペを仲間たちと企画。その実行委員会代表として奔走しました。そして学びの集大成は、野々市市の産業活性化に向けた実用的な資料の作成や分析です。KITでの様々な経験は、自身がめざす将来の姿を映しだしたようです。
生まれ育った地域を放送を通して元気にできたらと、地元富山県のTV局でスタートを切った谷井さんをご紹介します。
応用バイオ学科4年 松本佳奈さん(2017年3月卒業)。
この春、金沢工業大学バイオ・化学部を卒業し、中学校の理科教諭として第一歩を踏み出した松本佳奈さん。大好きな生物を学びながら教員免許状の取得がめざせると、KIT応用バイオ学科に進学。1年次から教職課程の授業にも取り組んできました。研究と採用試験に向けた勉強で大変な時期もあったと言いますが、すばらしい出会いに恵まれた日々だったと振り返ります。
小学2年生の頃から憧れていた教師への道を見事掴んだ松本さんを卒業研究や晴れの日の表情とともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 橋本昂太さん(2017年3月修了)。
大学院の2年間をKITで学び、世界トップクラスの航空機の内装メーカーに就職した橋本昂太さん。関東の大学でCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の研究に取り組む中で、金沢工業大学航空システム工学科 廣瀬教授の研究を知り、大学院は金沢工業大学に進みました。研究が趣味のようだったと話すように、CFRPの持つ可能性を最大限に生かすための研究に意欲的な日々を送った橋本さん。
恩師や仲間たちとかけがえのない時間を過ごし、大きな目標を持って踏み出した橋本さんをご紹介します。
大学院 環境土木工学専攻博士前期課程2年 中島朋子さん(2017年3月修了)。
子供のころから土木工事現場や重機に興味をもち、土木について学びたいと兵庫県からKITに進学した中島朋子さん。コンクリートへの関心が高くなり、学部2年次から宮里研究室で企業との共同研究に参加。3年次には論文を発表するなど早くから貴重な経験を積み重ねていきました。大学院までの6年間で論文執筆は10本をこえたといいます。現場に憧れ、ダムをはじめいろいろな場所にも足を運んだ中島さん。
この春、ゼネコンの技術者として大きな一歩を踏み出した中島さんを、KITでの充実ぶりがうかがえるさまざまな表情とともにご紹介します。
大学院 建築学専攻博士前期課程2年 神田奈々江さん(2017年3月修了)。
念願のスーパーゼネコンで社会人生活をスタートさせた神田奈々江さん。KITでの学生生活がこれまでで一番勉強した時間と振り返りました。建築を学びたいと愛知県から進学。学んでいく中で、人々の日常生活に大きな影響を及ぼす「設備」により関心が高まって行きました。垂水研究室で取り組んでいたのは、地下水を利用した放射空調システムについてです。研究成果は積極的に学会で発表、また資格取得にも挑戦するなどまさに充実した6年間でした。
社会的にも注目されている省エネルギーの研究に打ち込んできた神田さん。彼女を温かく支える家族や恩師との写真とともにご紹介します。