大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 神野翔綺さん。
KIT金沢工業大学大学院2年の神野翔綺さん。神野さんがLEDやレーザの材料となる「光る半導体」の研究を続けている山口研究室で、学びの集大成として取り組んでいるのは、青色LEDの光物性評価について。日本人の研究者たちによって生み出された青色LED。照明での大きな貢献はもちろん、様々な分野で広く応用されています。神野さんはレーザをつくりだしたいと、その材料である窒化物半導体の発光効率向上をめざした研究と向き合っています。憧れていた研究室に所属し、大学院進学後はその研究成果を国内外の学会で積極的に発表してきました。
春、念願の分析・計測機器の総合メーカーで第一歩を踏み出す神野さんをご紹介します。
機械工学科3年 瀧花洋介さん。
今年も5月に秋田県大潟村で電気自動車の省エネレース「World Econo Move」が開催されました。これは、大会側から支給される同一コンディションのバッテリーを使って、2時間での走行距離を競うものです。瀧花洋介さん率いるKIT夢考房エコランプロジェクトチームは、インホイールモーターまで自作。消費電力の更なる削減をめざして活動を続けてきました。しかし初日の公式練習日、モーターにトラブルが発生。メンバーたちの必死の作業が始まりました・・・。作れるものは、すべて自分たちの手で作り上げた車両で挑む夢考房チーム。
競技会当日まで続いた必死の作業の様子を瀧花さんのインタビューとともにご紹介します。
航空システム工学科4年 稲葉雅俊さん(2017年3月卒業)。
この春から念願の自動車開発の技術者としてスタートを切っている稲葉雅俊さん。もともと車やバイクが好きで、中でも最先端技術が使われている航空機への関心が高まっていったと言います。静岡県からKIT航空システム工学科に進学。赤坂研究室では、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同で、高速飛行が可能な次世代ヘリコプタについて研究を進めていました。4年次には、シンガポールで開かれた国際学会に参加。稲葉さんの挑戦は、研究室の後輩たちにも良い刺激になったようです。
KITで学んだ知識、航空機の技術を自動車分野でいかしていきたいと話す稲葉さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 髙橋葵和子さん(2017年3月修了)。
今春から建設コンサルタント企業で社会人としてスタートを切っている髙橋葵和子さん。インフラ整備など土木工学を学びたいと滋賀県から金沢工業大学へ進学しました。学部時代から休みを利用して東南アジアをはじめいろいろな国を訪ねた髙橋さん。その土地の人や風土に触れ、一層土木への思いや知識が深まっていきました。そして大学院進学後のインターンシップ経験で、コンサルタントへの興味が高まっていったといいます。
将来は海外で仕事がしたいという夢に向かって一歩を歩き出した髙橋さんをご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 伊藤江平さん(2017年3月修了)。
金沢工業大学大学院を修了し、この春から技術者としてスタートを切っている伊藤江平さん。山形県から進学後、柔道部と学業の両立をめざし充実した学生生活を送ってきました。彼が4年次から研究していたのは、超弾塑性型チタニウム合金の微細加工についてです。医療用としても使用が期待されている材料ですが、切削加工が難しいため工具の寿命が短くなるなどの問題点があり、その解決策に取り組んできました。研究成果は精密工学会など国内外で発表、ベストプレゼンテーション賞も受賞しました。
切削加工はものづくりの根幹と話す伊藤さん。文武両道を成しえ、KITで高能率・高品位加工の実現をめざした研究に没頭してきた伊藤さんをご紹介します。
経営情報学科4年 谷井猛流さん(2017年3月卒業)。
自分自身の成長を実感でき、本当に充実した4年間だったと話す谷井猛流さん。KIT経営情報学科に進学した1年次から課外活動などにも積極的に取り組んできました。2年次には、北陸新幹線沿線のまちの魅力を国内外に発信するコンペを仲間たちと企画。その実行委員会代表として奔走しました。そして学びの集大成は、野々市市の産業活性化に向けた実用的な資料の作成や分析です。KITでの様々な経験は、自身がめざす将来の姿を映しだしたようです。
生まれ育った地域を放送を通して元気にできたらと、地元富山県のTV局でスタートを切った谷井さんをご紹介します。
応用バイオ学科4年 松本佳奈さん(2017年3月卒業)。
この春、金沢工業大学バイオ・化学部を卒業し、中学校の理科教諭として第一歩を踏み出した松本佳奈さん。大好きな生物を学びながら教員免許状の取得がめざせると、KIT応用バイオ学科に進学。1年次から教職課程の授業にも取り組んできました。研究と採用試験に向けた勉強で大変な時期もあったと言いますが、すばらしい出会いに恵まれた日々だったと振り返ります。
小学2年生の頃から憧れていた教師への道を見事掴んだ松本さんを卒業研究や晴れの日の表情とともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 橋本昂太さん(2017年3月修了)。
大学院の2年間をKITで学び、世界トップクラスの航空機の内装メーカーに就職した橋本昂太さん。関東の大学でCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の研究に取り組む中で、金沢工業大学航空システム工学科 廣瀬教授の研究を知り、大学院は金沢工業大学に進みました。研究が趣味のようだったと話すように、CFRPの持つ可能性を最大限に生かすための研究に意欲的な日々を送った橋本さん。
恩師や仲間たちとかけがえのない時間を過ごし、大きな目標を持って踏み出した橋本さんをご紹介します。
大学院 環境土木工学専攻博士前期課程2年 中島朋子さん(2017年3月修了)。
子供のころから土木工事現場や重機に興味をもち、土木について学びたいと兵庫県からKITに進学した中島朋子さん。コンクリートへの関心が高くなり、学部2年次から宮里研究室で企業との共同研究に参加。3年次には論文を発表するなど早くから貴重な経験を積み重ねていきました。大学院までの6年間で論文執筆は10本をこえたといいます。現場に憧れ、ダムをはじめいろいろな場所にも足を運んだ中島さん。
この春、ゼネコンの技術者として大きな一歩を踏み出した中島さんを、KITでの充実ぶりがうかがえるさまざまな表情とともにご紹介します。
大学院 建築学専攻博士前期課程2年 神田奈々江さん(2017年3月修了)。
念願のスーパーゼネコンで社会人生活をスタートさせた神田奈々江さん。KITでの学生生活がこれまでで一番勉強した時間と振り返りました。建築を学びたいと愛知県から進学。学んでいく中で、人々の日常生活に大きな影響を及ぼす「設備」により関心が高まって行きました。垂水研究室で取り組んでいたのは、地下水を利用した放射空調システムについてです。研究成果は積極的に学会で発表、また資格取得にも挑戦するなどまさに充実した6年間でした。
社会的にも注目されている省エネルギーの研究に打ち込んできた神田さん。彼女を温かく支える家族や恩師との写真とともにご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 髙瀨紀幸さん(2017年3月修了)。
KITでの6年間の学びを終え、地元群馬県で技術者としての第一歩を踏み出す髙瀬紀幸さん。彼が加藤研究室で打ち込んできたのは、日々進化する材料に対応して求められている高速、高能率な切削加工技術について。自動車用エンジン部品などに使われている焼き入れ鋼を超硬合金でロータリ加工する研究です。髙瀨さんは、従来よりも大幅なスピード化に成功、国内外の学会で成果を発表してきました。目にみえないが社会貢献に大きくつながる研究と、切削加工の魅力を話す髙瀨さん。
後輩たちの演奏が流れる大学院学位授与式の様子とともにご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 山田健太さん。
TVドラマで見たパイロットに憧れ、大学では航空について学びたいとKIT航空システム工学科に進学した山田健太さん。学びの中で構造分野に強い関心をもち、4年次からは「超音速旅客機の胴体構造」を研究テーマに取り組んできました。金属より軽量で部品点数の削減に効果がある複合材料の適用を検討し、東京―NY間を5時間で結ぶ超音速機の可能性を探ります。
KITでの6年間で航空機製造への思いを強くし、春からはエンジニアとして航空機メーカーで第一歩を踏み出す山田健太さんをご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 熊谷惠介さん。
KITでの6年間は、多くの人との出会いがあり自身の成長を実感できたと話す熊谷惠介さん。学部時代からキャンパス案内業務を担当する学生スタッフや医工連携プロジェクトなど積極的に活動してきました。プロジェクト活動がきっかけで、工作機械の制御技術の重要性を感じた熊谷さん。森本研究室では、プログラム、機構、電気系などを全て自作し、医療器具開発に役立つNCテーブルについて研究を続けてきました。
高精度な工作機械をめざす研究に取り組み、4月からは大手化学メーカーの技術者として新しい舞台にたつ熊谷さんをご紹介します。