電気電子工学科4年 宮腰昂希さん。
電気系最難関国家資格である第一種電気主任技術者試験(電験一種)に、学部3年次で合格した学生がいます。KIT金沢工業大学電気電子工学科の宮腰昂希さん。KITでは41年ぶりの学部生合格者です。工業高校時代から様々な資格を取得してきた宮腰さんですが、本格的な電験の勉強からおよそ2年での快挙に、最初は半信半疑だったと振り返ります。
資格は努力の可視化であり、これからもいろいろな勉強を続けていきたいと話す宮腰さんを、卒業研究の様子も交えてご紹介します。
ロボティクス学科3年 内山孝太さん。
「NHK大学ロボコン2013」今年、最高の喜びを味わったのは、KIT夢考房ロボットプロジェクトチームでした。昨年、決勝で涙を呑んだ東京大学を37秒という驚異的なタイムで破っての3年ぶり3度目の優勝です。昨年の大会は応援席から見守っていた内山さん。今年はリーダーを任されチームを引っ張ってきました。大会では試合ごとに不安材料が見え隠れしたものの、メンバー全員で作り上げたロボットへの信頼は大きなものがありました。8月に迫った世界大会に向け、さらにタイムを短縮したKITチーム。
互いにベストタイムという1秒を争う素晴らしい決勝戦を始め、日本代表を掴むまでのKITチームを内山さんのインタビューで振り返ります。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 荻野 浩二さん。
荻野さんは、学部4年次のプロジェクトデザインⅢ(卒業研究)として、同じ小林・鈴木研究室の仲間と食事支援ロボットを開発。昨年韓国で開催されたプロジェクト型卒業研究の国際コンペで3位に入賞しました。この食事支援ロボットは、音声入力や口の開閉による操作によって、介助者の支援がなくても自分のペースで食事や飲み物を摂ることができるというものです。食物支援を担当した荻野さん、開発には特別な思い入れもありました。大学院進学後もオーストラリアで行われたIEEEの国際学会で研究成果を発表するなど利便性の向上をめざして研究を続けています。
三菱電機に内定し、将来はグローバルに活躍したいと話す荻野さんをご紹介します。
建築学科4年 小出康人さん。
6月、石川県森林公園内に、KITで建築を学ぶ学生たちが制作した自然観察のためのオブジェが完成しました。これは、アートを通して自然を守る「MISIAの森」プロジェクトの一環として行われたもので、バオバブの木をイメージしたという高さ4mのオブジェは、子供たちが自然の中で生き物を観察したり、遊んだりできるようになっています。
設計から制作までを担当したのは、竹内研究室に所属する学生達10名。メンバーの小出さんにとっては、実施設計や制作はまさに初めての経験でした。何度も練り直したデザイン、スケジュール管理の難しさなど大変なことも多かったようですが、みんなの力で1つの作品が形になっていくことがとても嬉しかったといいます。
完成までの彼らの奮闘ぶりを小出さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 飛坂未緒さん。
高校生の時に手にしたKITの入学案内に書かれていた「カビから医薬品を製造する研究」に強い関心を持ち、KIT応用バイオ学科に進学。4年次からは念願の小田研究室で、カビの持つ酵素を使って、ステロイド医薬の原料を高生産するシステムの開発に取り組んでいます。
このテーマを3年かけて自分の手で形にしたいと大学院に進学した飛坂さん。研究を続ける中で興味が強くなったジェネリック医薬品原薬製造企業に内定。ジェネリック医薬品製造を通して社会に貢献したいと話します。
カビから有用な医薬品原料の高生産に挑む飛坂さんをご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程1年 島拓実さん。
KITの学生たちが製作したシーラカンスのロボットが、福島県にある水族館「アクアマリンふくしま」で展示されています。これは、ロボティクス学科の佐藤研究室の学生たちが製作したもので、独特のひれの仕組みを解明し、モーターを組み込むことで複雑な動きを再現した実物大のロボットです。メンバーの一人、島拓実さんは、強度計算や加工など苦労の連続だったようですが、ものづくりの流れを経験できた貴重な機会だったと当時を振り返ります。
“生きた化石”と呼ばれるシーラカンスの泳ぎをロボットで再現。生物進化の解明と新しい技術開発への一歩となる取り組みを、映像と島さんのインタビューでご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程1年 岡島宏太さん。
異文化に触れて視野を広げたいと、KITの交換留学プログラムを利用して、海外提携校に留学した学生がいます。岡島さんです。
岡島さんは学部1年次から夢考房エコランプロジェクトに参加し、EVエコランの開発やドライバーとして活動してきました。一方で海外への思いも強く、大学院進学予定者を対象にした留学プログラムに応募、4年次の半年間、米国のローズ・ハルマン工科大学でさまざまな経験を積んできました。
ものづくりに対する意識が変わり、失敗を恐れなくなったと振り返る岡島さん。充実ぶりがうかがえる留学時の様子や修士研究への抱負などをインタビューと映像でご紹介します。
ロボティクス学科4年 西川徹さん。
自律移動型ロボットの競技会、ロボカップジャパンオープンに、KITロボティクス学科 出村研究室の学生たちが参加しました。
彼らが参加したのは、@ホームリーグ。日常生活のなかでロボットがいかに役に立ち、人間と共に暮らしていけるのか? その可能性を探る競技です。
リーダーの西川さんは、機械、電気、情報と幅広く学びたいとロボティクス学科に進学し勉強に励んできましたが、今回、本格的なロボット製作を初めて経験し、アイデアを形にする難しさを痛感したと振り返ります。
一方で、大会は自分自身が学ぶべき方向性を知る貴重な経験になったと話す西川さん。ロボット研究への気持ちを新たにした西川さんを、愛らしいロボットとあわせてご紹介します。
ロボティクス学科3年 川崎 邦将さん。
自律走行ロボットのサッカー競技会「ロボカップジャパンオープン」が、今年も開催されました。これは、2050年までにサッカーのワールドカップチャンピオンチームに勝利することを大きな目標として行われているものです。
KIT夢考房ロボカッププロジェクトは、中型とヒューマノイドのロボットリーグに参加。プロジェクトリーダーで中型機班の川崎さんは、ロボットが自己の位置を推定するプログラムに取り組み、優勝めざして大会に挑みました。
人間さながらのドリブルやパス回しで迫力あるプレーを繰り広げる中型ロボットリーグ。
KITチームの奮闘を川崎さんのインタビューとともにご紹介します。
機械工学科3年 西田 衛さん。
わずか3円分の電気エネルギーを使って2時間内の走行距離を競う「2013ワールド・エコノ・ムーヴ」が、今年も秋田県大潟村で開催されました。学生たち自身が作り上げた電気自動車で出場しているKIT夢考房エコランプロジェクト。今年はガソリン車のギアチェンジに当たる可変界磁機構を取り入れたモーターを製作し、コースの状況に応じた使い分けを可能にしました。
プロジェクトリーダーでドライバーを務めた西田さん。初日の公式練習での不安を仲間たちが一丸となって調整し、ひとつの目標である完走を成しえました。
「ワールド・エコノ・ムーヴ」今年のエコランプロジェクトの挑戦を、西田さんのインタビューでご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年(2013年3月修了) 中村 秀斗さん。
この春、IHI航空宇宙事業本部でエンジニアとしての一歩を踏み出した中村さん。中村さんは、鹿児島県 奄美大島から航空とものづくりを学びたいとKITに進学を決めました。4年次から所属した藤研究室では、ジェットエンジンの排ガスのクリーン化について取り組み、燃焼装置を自身で設計するなど机上の勉強にとどまらない経験ができたと振り返ります。
挑戦することの大切さをKITで学び、将来、故郷への思いも込めた環境にやさしいエンジン開発に関わりたいと話す中村さんを、少年時代のエピソードとともにご紹介します。
大学院 電気電子工学専攻博士前期課程2年(2013年3月修了) 新元 渉さん。
地元の国立大学を卒業後、KITの大学院に進学。春からEIZOでエンジニアとして第一歩を踏み出している新元さん。
新元さんは、学部時代に学んだ「回路」についてもっと深く学びたいと、大学院進学を決意。大学院を探す中で出会ったのが、KIT電子情報通信工学科の坂本研究室でした。学んだことを実際に自分の手で形に出来ることに大きな魅力を感じた新元さん。研究室では、電源効率が高く、電磁波ノイズの発生しないLEDの点灯回路の研究に没頭し、仲間に支えられながら回路の設計から製作まで取り組みました。
師との出会いは、自分自身を大きく成長させてくれたと話す新元さんの2年間をインタビューと映像でご紹介します。
大学院 環境土木工学専攻博士前期課程2年(2013年3月修了)長岡 雄太さん。
この春、熊谷組に就職した長岡さん。大勢の人たちとゼロからものづくりがしたいと、KIT環境土木工学科に進学しました。そして学びの中で、広い分野で土木の技術が使われていることを知り、土木工学は社会の基盤であることを実感したといいます。徳永研究室では、準天頂衛星「みちびき」を使って金沢の観光システムづくりに向けた研究に取り組んでいた長岡さん。将来は、生産性や品質向上を図るため情報通信技術を活用したIT施工のエキスパートになりたいと話します。
日本版GPSを利用した最先端の土木工学を学び、技術者として歩き始めている長岡さんをご紹介します。