大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 神野翔綺さん。
KIT金沢工業大学大学院2年の神野翔綺さん。神野さんがLEDやレーザの材料となる「光る半導体」の研究を続けている山口研究室で、学びの集大成として取り組んでいるのは、青色LEDの光物性評価について。日本人の研究者たちによって生み出された青色LED。照明での大きな貢献はもちろん、様々な分野で広く応用されています。神野さんはレーザをつくりだしたいと、その材料である窒化物半導体の発光効率向上をめざした研究と向き合っています。憧れていた研究室に所属し、大学院進学後はその研究成果を国内外の学会で積極的に発表してきました。
春、念願の分析・計測機器の総合メーカーで第一歩を踏み出す神野さんをご紹介します。
情報経営学科4年 堀 亮介さん。
2月中旬、プロジェクトデザインⅢ公開発表審査会が開かれました。これは、4年生が1年かけて取り組んできた研究の成果を、先生や仲間たちはもちろん、企業関係者などの一般の方々を前に発表するものです。KIT情報経営学科、堀さんのテーマは、数理的分析結果や対面調査に基づいた授業満足度や学習成果向上の提案。審査会という評価の場は、やりがいや達成感があったと振り返ります。
一方、3年からはグリーン電力プロジェクトに参加して、自然エネルギーを地域社会に普及させるための活動にも積極的でした。
4月からは、みずほ証券が新たな舞台。学生生活の充実ぶりがその表情からもうかがえる堀さんをご紹介します。
メディア情報学科4年 渡 大空さん。
コミュニティFM局「えふえむ・エヌ・ワン」。金沢工業大学が中心となって設立した全国初のキャンパスFM局で、インターネットやスマートフォンでの同時放送も行うなど、地域に密着した情報を国内外に広く発信しています。ここでは学生たちも番組づくりに参加。兵庫県出身の渡さんは、学生が番組企画から制作、放送に携わることができる「WAVEプロジェクト」を知り、KITへの進学を決めたといいます。
プロジェクト活動とともに、出原研究室で取り組んだ研究は、金沢の伝統工芸を最先端技術とSNSを使って活性化させようというもので、秋に開催された月見光路でも披露されました。春からは、全国放送の番組を手掛ける制作会社の一員となる渡さん。
KITで経験したすべてを活かして放送業界で頑張りたいと話す渡さんをご紹介します。
情報通信工学科4年 佐藤 駿介さん。
正伝長尾流躰術。戦国時代、上杉謙信の命により考案され、江戸時代には加賀藩の武術学校に採用された古武道で、現在、金沢工業大学が唯一継承しています。山形県から進学した佐藤さんは、KITにしかないこの部活動に惹かれて1年次から参加し、心身ともに鍛錬を重ねてきました。限られた時間の中で目標に向かって努力することを部活動で学んだという佐藤さん。
會澤研究室では、癌などの疾患に対して新たな治療法の開発につながる研究に取り組み、電気の力を利用して安全で効率的な遺伝子導入法の可能性を探っています。大学院進学を決め、一層研究への意欲を燃やす佐藤さん。
秋に行われた古武道大会や研究室での佐藤さんの真剣な表情を追いかけます。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 表 辰憲さん。
ものづくりについてゼロから学び、さまざまな出会いや経験を胸に、春から技術者として第一歩を踏み出す表さん。
表さんは、ものづくりを学んでみたいとKIT機械工学科に進学。夢考房プロジェクトに参加して、車づくりの過程に関わってきました。3年次からは研究活動に力を入れたいと学業に専念。その中で出会ったのが、超精密加工を専門とする畝田研究室でした。
学部・大学院6年間の集大成として、今、表さんが取り組んでいるのは、基板材料のナノレベルでの研磨技術の確立。電子機器の高性能化や小型化に欠かせない研究です。
三菱電機で技術者としての大きな飛躍を誓う表さんをご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 鈴木 晃さん。
鈴木さんは学部卒業後、一旦は社会人となりましたが、研究への強い思いから大学院進学を決意。恩師である応用バイオ学科 尾関教授の下で再び研究活動を行ってきました。
取り組んできたテーマは、加工食品などに微量に含まれる発がん性物質を、麹菌の力を使って分解・除去しようというものです。企業との共同研究として日々実験や解析にあたり、その成果を学会で発表するなど充実した大学院生活を実感している鈴木さん。
KITでの学びを糧に、富山県の理化学機器企業に就職する鈴木さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 原 周平さん。
春、技術者として第一歩を踏み出す大学院2年の原さん。原さんは将来の道を見つけられたらと長野県からKITに進み、学業に専念してきました。学部時代、自信をもって臨んだ就職試験で、面接官から思わぬ厳しい言葉が・・・。これをきっかけに自分を奮い立たせ、大学院に進学。中田研究室ではCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の耐久性予測に関する研究に取り組み、学会発表を重ねるなど自身がめざす姿に向かって進んできました。
CFRPの世界的な拠点施設で研究に励み、学部時代からの憧れだった富士重工業に就職を決めた原さんをご紹介します。
電気電子工学科4年 吉田 泰隆さん。
資格取得や授業を通して電気の知識と技術を身につけ、より高みをめざし春からJR西日本でスタートをきる学生がいます。吉田さんです。
吉田さんはKIT進学後、電気についての理解を深めたいと第一種電気工事士に挑戦し、1年次で合格。昨年は難関の電験三種も取得しました。学内で開講されている資格試験対策講座のアドバイザーを担う一方、学びの集大成として現在取り組んでいるのは、所属する深見研究室で開発した次世代モータについての研究です。就職活動では、恩師の言葉で技術者として大きなフィールドに挑むことを決めたという吉田さん。
表情から充実した4年間がうかがえる吉田さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 竹迫 翔平さん。
ロボット開発に情熱を注いだ6年間。竹迫さんのKIT生活は、まさにロボットと向きあっていた日々でした。高校生の時に2足歩行ロボットの大会を見て興味をもち、ロボットについて学びたいと兵庫県から進学。
夢考房ロボカッププロジェクトでは、自律移動型のサッカーロボットに取り組み、4年次から所属する出村研究室でも知能ロボットの研究を続けています。
ロボカップジャパンオープンやロシアの学生たちとの交流など、知識や技術の向上とともに世界が広がっていった竹迫さん。
先輩や仲間に支えられて頑張ることができたと話す竹迫さんを、研究や夢考房活動の様子とともにご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程2年 新田 優樹さん。
11月、組み込みソフトウェアの技術を競うETロボコンチャンピオンシップ大会が開かれました。2年目の挑戦で地区大会を制し、全国大会に出場したKIT情報工学科 河並研究室は、10位と大健闘をみせました。しかしロボコンはあくまでも有志。リーダーの新田さんは、修士研究や就職活動もすべてより良い成果をめざして取り組んできたと振り返ります。学びの集大成は、やわらかいハードウェアとよばれる機能変更可能なLSIについてです。
来春、念願かなってLSIを使った電子部品やシステム開発などを手がける企業で、技術者としての第一歩を踏み出す新田さん。KITで、ITの世界で生きていく自信がついたと話す新田さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 前川 浩輝さん。
中学生のときに車のエンジンに憧れ、将来、自動車メーカーで働きたいという思いを実現させた学生がいます。
前川さんは、エンジン研究を専門とする加藤(聰)・小橋研究室に魅かれて愛知県からKITに進学。同研究室所属後は、常に自身に目標を課しながら研究に打ち込み、米国や日本の自動車技術会に成果を残してきました。
来春、富士重工業で技術者としての第一歩を踏み出す前川さん。集大成の研究や仲間たちとの出会いなどをインタビューと映像でご紹介します。
建築学科4年 藤崎 航佑さん。
2012年11月、活気に満ちていた昭和30年代の金沢市中心街が、精密模型で見事によみがえりました。これは、空洞化が進む街中のにぎわいを再現しようと、金沢工業大学をはじめとする石川県内4つの大学の学生たちが、50分の1から100分の1の縮尺でジオラマを製作したものです。製作メンバーの一人、藤崎さん。最初は、製作の意味を探していたと言いますが、完成が近づくにつれ、建築に対する気持ちにも変化が生じていきました。
活気に満ちた昭和の金沢を、学生たちがジオラマで再現! 金沢市内でお披露目された様子を、藤崎さんのインタビューや製作風景とともにご紹介します。
建築学科4年 外山 久人さん。
KIT建築学科で学ぶ学生たちが近くの小学校を訪れ、劇を通した防災授業を行いました。これは、地震・地盤工学を専門とする山岸研究室に所属している外山さんたちが、子供たちに防災意識を高めてもらいたいと小学2年生を対象に行ったものです。
地震発生時の対応として、教育現場でも「自助」や「共助」を育む防災教育が求められており、特に小学校低学年からの意識向上が重要だとされていますが、専門家不足が指摘されているのが現状です。
自身も中越沖地震の体験者で、東日本大震災をきっかけに防災教育に関心をもったという外山さん。工夫を凝らした授業の様子などをインタビューとともにご紹介します。