電気電子工学科3年 金子誠志郎さん。
5月、究極の省エネカーレース「ワールド・エコノ・ムーヴ」が今年も秋田県大潟村で開催され、KIT金沢工業大学夢考房エコランプロジェクトが出場、嬉しい初の表彰台となりました。夢考房チームが出場した鉛電池部門は、大会側から支給される同一コンディションのバッテリーを用いて、2時間の走行距離を競います。今年は、車両を新しく製作。軽量化をコンセプトに、あえて木製のフレームを採用するなど学生たちの斬新なアイデアが随所に組み込まれています。自分たちが作り上げた車がコースを駆け抜ける姿に、大会のエネルギーマネジメントを担った金子誠志郎さんは大きな充実感をもったに違いありません。
新車両「Falke_Mark2」を、次はモーター製作でさらに記録をのばしたいと話す金子さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 安丸暢彦さん(2021年3月修了)。
父親の影響で電気系に興味を持ち、福井県からKIT金沢工業大学電気電子工学科に進学した安丸暢彦さん。学部4年次に3つの研究室合同での国のプロジェクト研究に関わったことがきっかけで、無線電力伝送の研究に取り組んできました。数年後に世界で1兆個を超えるセンサがつながるといわれるIoT。センサをバッテリー不要にする取り組みとして適用が検討されています。国内外の学会発表も積極的に行い、その数は10回をこえました。学会は自身の将来像を考える上でも貴重な機会になったという安丸さん。
念願かなって企業のFAシステム事業を行う製作所で第一歩を踏み出している安丸さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 廣野敦哉さん(2021年3月修了)。
大学進学を考える中で、無線電力伝送という言葉を知り、京都からKIT金沢工業大学に進学を決めた廣野敦哉さん。世界でもトップレベルの実績をあげる伊東研究室所属後は、無線電力伝送用のレクテナと呼ばれる整流回路付きアンテナの高効率化について取り組み、研究室による世界最高変換効率92.8%達成に貢献しました。学部時代から学会に参加して、研究成果を国内外で発表してきた廣野さん。今春からは第一志望の企業で技術者としてスタートを切っています。
自身の設計した製品を世界中の人に使ってもらうことが夢と話す廣野さんをご紹介します。
電気電子工学科4年 高嶋一成さん(2021年3月卒業)。
この春技術者として第一歩を踏み出した高嶋一成さん。もともとは、就職に強い大学、学科をポイントにKIT金沢工業大学電気電子工学科に進学を決めたといいます。電気系の専門科目は先輩学生のサポートを受けながら学んでいきました。資格取得も1年次から積極的に取り組み、4年次には、初めての挑戦で電験2種の試験に合格しました。周囲から刺激を受けるなどキャンパス内には、学ぶいい環境や施設があったと話す高嶋さん。
卒業研究としてとりくんだEV用の新構造のモータについて仲間と研究にあたる様子とともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 北畠里美さん(2021年3月修了)。
実用化をめざした医療や福祉に関する研究が活発なことを知り、KIT金沢工業大学に新潟県から進学した北畠里美さん。1年次からものづくりに関わりたいと、農業支援ロボット開発プロジェクトに参加し活動してきました。ロボティクス学科鈴木研究室所属後は、デザイン性と機能性を兼ね備えた歩行カートや、楽しみながら続けられる歩行訓練装置の研究開発に取り組み、後者は、石川県バリアフリー社会推進賞最優秀賞を受賞しました。
この春から医療・介護・リハビリ機器の総合メーカーで第一歩を踏み出している北里さんをご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 杉本恭子さん(2021年3月修了)。
この春から医薬品の原薬メーカーで社会人としてスタートを切っている杉本恭子さん。化粧品や製薬に興味を持ち、KIT金沢工業大学応用バイオ学科に進学しました。天然物創薬プロジェクトの活動を通じて微生物の扱い方や培養について実践的に学んだ杉本さん。小田研究室所属後は、医薬品や化粧品の原料など有用な物質を生み出すカビの胞子に着目。安価で大量生産可能なプロセスの開発などに取り組みました。研究成果は積極的に学会で発表、高い評価を得てきました。学び続けたKITでの6年間。
熱心に研究に向き合う様子とともにご紹介します。
メディア情報学科4年 小幡十矛さん(2021年3月卒業)。
念願のIT企業で技術者としてスタートをきった小幡十矛さん。高校時代はロボコンに参加。大学ではソフトウェアのアプリ開発などについて勉強したいと、KIT金沢工業大学メディア情報学科に進学しました。1年次からスマートフォンアプリプロジェクトに参加。メンバーや企業との共同でアプリ開発に取り組む一方、学内で学べないことを経験したいと早い時期からインターンシップにも積極的に参加してきました。
チームでのものづくりでこれからもより良いシステムを開発していきたいと話す小幡さんを卒業研究とともにご紹介します。
大学院システム設計工学専攻博士前期課程2年 林田脩平さん(2021年3月修了)。
この春から社会人として一歩を踏み出している林田脩平さん。心理学の視点をものづくりにいかす研究に興味をもち、兵庫県からKITに進学しました。学びの集大成は、高齢者の転倒の原因を心理学的要因からアプローチするというもの。加齢による歩行時の空間的注意特性の変化を明らかにしていきました。一方、KIT生活で切り離すことのできないのが、国の重要無形民俗文化財「東二口文弥人形浄瑠璃」との出会いです。林田さんは学部3年次から毎年の公演に関わり、国立文楽劇場の舞台でも上演しました。伝統文化はもちろん地域の人たちとの交流を通じて、自身の成長も実感していると話します。
研究や人形浄瑠璃に打ち込む林田さんの様子をご紹介します。
ロボティクス学科4年 小川健太さん(2021年3月卒業)。
この春から社会人としての一歩を踏み出している小川健太さん。スポーツに注いでいたエネルギーを大学では勉強にと、兵庫県からKIT金沢工業大学に進学しました。ラグビー部での活動も続けながら、ロボット工学を学んでいった小川さん。3年次、学園祭で開かれたロボコン参加がものづくりの楽しさを実感するきっかけとなりました。土居研究室で取り組んだ卒業研究は、獣害対策ロボットの機構と制御についてです。子どもたちにラグビー指導も行っていた小川さん。
充実したKITでの生活を振り返ります。
航空システム工学科4年 工藤留以奈さん(2021年3月卒業)。
北海道出身の工藤留以奈さん。子供の頃から航空機に興味があり、航空機の誘導を行うグランドハンドリングに憧れていたといいます。大学では航空工学を学びたいとKIT金沢工業大学航空システム工学科に進学しました。学業と並行して就職活動も1年次から意識、インターンシップに積極的に参加して自分の将来像を描いていきました。廣瀬研究室で取り組んだ学びの集大成は、今後需要増が見込まれる小型民間機へのCFRP適用についての検討。運航コスト低減をめざす研究です。
挑戦することを忘れない工藤さんの4年間を振り返ります。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 橋本和樹さん(2021年3月修了)。
念願だったファクトリーオートメーションを手掛ける企業で社会人としてスタートを切った橋本和樹さん。6年前、ロボコンを通してものづくりを学んでみたいとKIT金沢工業大学に進学しました。1年次から夢考房ロボットプロジェクトに参加、制御班としてロボット開発に取り組みながら知識や技術を身につけていきました。またプログラミングの技術向上をめざし自主的にマイクロマウスロボット開発にも挑戦しています。そして学びの集大成として研究していたのは、ばねのエネルギーを利用して跳躍動作が可能な多脚ロボットについて。災害現場での活用もめざしたテーマです。仲間に恵まれ大いに刺激を受けたと振り返る橋本さん。
一つ一つできることを積み上げて技術者として大きくなりたいと話す橋本さんをご紹介します。
航空システム工学科4年 中屋優香さん (2021年3月卒業)。
大学で身につけた知識や技術を社会で存分に発揮したいと話していた中屋優香さん。念願の輸送機器メーカーで第一歩を踏み出しました。中学生の時に抱いた航空業界への憧れですが、中屋さんは常に自分の気持ちと向き合いながら進路を選択、兵庫県からKIT金沢工業大学航空システム工学科に進学後は、興味を持ったことに積極的にチャレンジしていきました。卒業研究では、植物由来の軽くて強い複合材料として注目されているセルロースナノファイバーの人力飛行機桁構造への適用について取り組みました。
夢考房プロジェクトや東南アジアで問題発見解決に取り組むラーニングエクスプレスなど充実の4年間をご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 深津翔太さん。
春から社会人としての一歩を踏み出す金沢工業大学大学院2年 深津翔太さん。いろいろなことに挑戦し、面白く刺激にあふれた毎日を過ごしていきたいと希望を膨らませています。深津さんは高校の先生からKITを紹介され、この大学ならやりたいことが見つかるのではないかと、兵庫県から航空システム工学科に進学を決めました。そして岡本正人教授との出会いは、彼の学びへの意欲を大きく掻き立てました。大学院では、オリジナルな実験方法で、火星探査機の活用を視野に昆虫の翅の羽ばたき翼の非定常空力特性に関する研究に取り組みました。
KITで自身の成長を実感していると話す深津さんをご紹介します。