大学院機械工学専攻博士前期課程1年 豊岡恵梨果さん。
子供のころから宇宙に興味を抱き、大学でものづくりを通して宇宙に関わりたいとKITに進学した豊岡恵梨果さん。学部1年次から夢考房人工衛星開発プロジェクトに参加。3年次には衛星設計コンテストに出場し、土星の衛星を探査する人工衛星の設計に仲間と挑み、高い評価を得ました。現在、森吉研究室では、大気圏突入カプセルの空気の乱れを可視化する技術開発をテーマに取り組んでいます。
数か月間、企業の社員となって専門業務にあたるコーオプ教育プログラムでも人工衛星のシステム設計に携わるなど、夢に向かって研究でも課外活動でも貴重な経験を重ねている豊岡さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程1年 千葉開さん。
強度や耐熱、耐衝撃性に優れた特徴をもつことから、防弾服や防護服などに使われているパラ系アラミド繊維。これに、導電性という付加価値をつけた材料の研究に取り組んでいるのが、千葉さんです。
千葉さんが所属する大澤研究室では、プラズマ処理を利用した画期的な方式を使ってアプローチし、これまで問題点とされていた繊維の劣化改善も見込める放電の発生に成功、次世代導電性繊維の普及に向け期待が高まっています。未知数の研究だからこそおもしろい!と話す千葉さん。
プラズマを利用したエレクトロニクスの見地から繊維の開発に取り組む千葉さんをご紹介します。
ロボティクス学科2年 葛和佳倫さん。
災害救助用ロボットの設計・製作に取り組む、KIT夢考房メカニカルサポートプロジェクト。彼らがめざすのは、遠隔操作による救助ロボットの製作と操作・運用方法の確立です。その検証の場として毎年出場している「レスキューロボットコンテスト」が、8月、神戸で開催されます。実際の現場を想定した活動システムが高い評価を受け、2年連続で消防庁長官賞を受賞しているKITチーム。
今年も、葛和佳倫さんたち2年生が中心となって製作したロボットは、現場やロボットの位置情報を共有できるマップシステムの導入などさらなる進化がみられます。
一日も早い実用機完成を大きな目標に活動を続けるメンバーたちをご紹介します。
機械工学科4年 橋本大智さん。
「NHK大学ロボコン」。昨年、大学日本一に輝いた金沢工業大学夢考房チームが、今年は予選リーグで姿を消す結果となってしまいました。常に強豪チームとして名を連ね、2年連続世界大会にも出場を果たしてきた夢考房ロボットプロジェクト。今年のリーダーは、4年生の橋本さん。毎年大会メンバーとして活躍してきましたが、チームを率いた今年はより大きなプレッシャーが彼を襲いました。「自分たちの苦い経験を次に活かす糧にして欲しい」と後輩たちにエールを送る橋本さん。
ものづくりの原点を見つめ直すロボコンになったという橋本さんをインタビューと映像でご紹介します。
大学院臨床心理学専攻修士課程2年 中村詩帆さん。
大学時代に心理学に興味をもち、臨床心理学を学びたいとKIT大学院に進学した中村詩帆さん。彼女が修士研究のテーマとして取り組んでいるのは、「絵本の中の擬音語・擬態語がもたらす子供たちへの影響について」です。擬音語などが使われている絵本と使われていない場合の子供たちの反応の違いを調べることは、子供の発達に関することだけでなくコミュニケーション方法など様々な応用が期待できるということです。公平な実験を行うため、オリジナルストーリーを作りあげた中村さん。
大学院で充実した日々を送る中村さんを幼稚園での実習授業の様子も交えながらご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程1年 崔恭輔さん。
建築について深く学びたいと、この春、大学院に進学した崔さん。彼がめざすのは、人と人とを結びつける建築。その思いの原点は、震災から復興したふるさと・神戸の風景にあるといいます。2月に開かれた卒業研究の発表会でも、神戸を題材に集合住宅における様々な関係性の再構築を提案しました。
人の生活に直接に関わる「建築」の素晴らしさを感じ、コンペなど評価の場にも積極的に参加したいという崔さんをご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 橋口真帆さん。
視覚関連で世界的に権威のある学会に参加し、口頭発表。この経験が、将来の方向性に大きな影響を与えたと実感している学生がいます。
橋口さんは、昨年の夏、スイスで開かれたヨーロッパ視覚会議(ECVP)に参加。多くの研究者を前に発表する喜びやさまざまな刺激は、彼女に研究者への道を決意させました。彼女が取り組んでいるのは、自己認知と時間意識の間の関係について。顔の表情などによる自己認知は、脳でどのように処理されているのか研究しています。
進むべき道を見つけ気持ちも行動も積極的な日々を送る橋口さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 辻本剛士さん。
辻本さんが土木を学びたいと思ったきっかけは、父親や祖父の影響が大きかったといいます。そして愛知県からKITに進学。木村教授との出会いは、彼に土木工学の素晴らしさを実感させました。山岳トンネルにおけるコンクリート剥落現象のメカニズム解明に、学部4年次から取り組んでいる辻本さん。昨年は、土木学会で優秀講演者賞を受賞しました。また土木学会の学会誌の編集委員として、全国の土木構造物を視察し記事を書いています。
たくさんの現場を知り、海外でも活躍したいと話す辻本さん。
市民のための工学に熱心に取り組む辻本さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 佐藤翔さん。
省エネ効果の高いLED照明は、蛍光灯にかわる照明器具として大きな注目を集めています。佐藤さんは、電源効率が良く消費電力量をより抑えた点灯回路を新たに考案し、LEDのさらなる普及に取り組んでいます。
子供の頃からものづくりが好きだった佐藤さん。LED研究などに取り組む坂本研究室と夢考房プロジェクトに興味をもちKITに進学しました。エコランプロジェクトでは、学生初の自作エンジンに挑戦。仲間とともに勝ち取った優勝は、忘れられない出来事の一つです。
改良LEDの研究にあたる佐藤さんを映像とインタビューでご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 佐々木裕也さん。
変形性股関節症とは、何らかの原因によって関節軟骨が障害を受け、痛みや運動障害などをきたす病気ですが、どのような体型の人がなりやすいのか、医学的にまだ解明されていません。この課題を、工学の力で探ろうと取り組んでいる学生がいます。
金沢工業大学と金沢医科大学の医工連携によるこの研究。思い通りの結果が出ずに苦労することも多いようですが、高校時代から医療と機械に興味をもっていた佐々木さんにとっては、まさに天からの贈り物! 自分の研究が医学分野の一助になればと、日々取り組んでいます。
医学の問題解明に挑む佐々木さんを、先ごろ開催された機械工業見本市「MEX金沢」での様子をまじえてご紹介します。
電気電子工学科3年 岡島宏太さん。
5月、わずか約3円分の電気エネルギーで2時間の走行距離を競うレース「ワールド・エコノ・ムーヴ」が、秋田県で開催されました。
岡島 宏太さんをリーダーとする夢考房エコランプロジェクトチームも参加。目標85kmをめざし、車はスタートしました。異変に気がついたのは、レースが始まって1時間を過ぎた頃から。バッテリーの消耗が予想以上に大きかったのです・・・。
エネルギーマネジメントがレースの大きな鍵となる省エネカーレースに挑んだ夢考房チームを、岡島さんのインタビューとともにご紹介します。
ロボティクス学科4年 菅原啓さん。
彼の夢は、コミュニケーションロボットをつくること。夢の実現に一歩でも近づきたいと宮城県からKITロボティクス学科に進学しました。入学後は夢考房ロボカッププロジェクトに参加し、自律型2足歩行ロボットの製作に取り組んできた菅原さん、5月、自律移動型ロボットの競技会「ロボカップ ジャパンオープン」にリーダーとしてのぞみました。
しかし・・・予選敗退。年々技術の進歩をみせていただけに悔しさはぬぐえませんが、この経験は必ず次の飛躍につながるはずと話します。
夢考房ロボカッププロジェクトパート2。人間により近いロボットづくりをめざして取り組んでいる菅原さんたちをご紹介します。
ロボティクス学科4年 今津芳満さん。
ロボットが自分で考えて動く自律移動型ロボットの競技会「ロボカップ ジャパンオープン」が大阪で開催されました。
今津芳満さんをリーダーとする夢考房WinKITは、ロボット同士によるサッカー競技の中型リーグに出場。
予選リーグ序盤は思わぬ苦戦を強いられたものの、最終戦では本来の力を発揮、得意のループシュートで大量得点をあげ準決勝に進みました。
ロボット同士のパスなど、高度な"技"も披露したKITチーム。
学生たちだけで作り上げたロボットを今津さんのインタビューとともに詳しくご紹介します。