電気電子工学科4年 宮腰昂希さん。
電気系最難関国家資格である第一種電気主任技術者試験(電験一種)に、学部3年次で合格した学生がいます。KIT金沢工業大学電気電子工学科の宮腰昂希さん。KITでは41年ぶりの学部生合格者です。工業高校時代から様々な資格を取得してきた宮腰さんですが、本格的な電験の勉強からおよそ2年での快挙に、最初は半信半疑だったと振り返ります。
資格は努力の可視化であり、これからもいろいろな勉強を続けていきたいと話す宮腰さんを、卒業研究の様子も交えてご紹介します。
電気電子工学科3年 竹中健太さん。
KIT夢考房ソーラーカープロジェクトが製作を進めていた新車両「Golden Eagle5」が完成。
8月、鈴鹿で開催されたFIA国際自動車連盟公認の世界最高峰のソーラーカーレースに挑みました。ソーラーカーの実用化をめざした車両は、学生自ら設計・製作。作れるものは、すべて自分たちで!の信念を貫いた「Golden Eagle5」ですが、製作計画の大幅な遅れから不安を抱えたままの大会参戦となってしまいました・・・。
大会エントラントを務めた竹中健太さん。鈴鹿に向けチームを率いた期間は、嬉しいこと悔しいこと様々な出来事があったと振り返ります。
竹中さんのインタビューを、彼らが作り上げた新車両とともにご紹介します。
建築都市デザイン学科4年 水口慎也さん。
7月末、茶屋街や町家など金沢の情緒が感じられる浅野川界隈で、伝統文化や食など金沢の魅力を紹介する「かなざわ燈涼会」が開かれました。金沢工業大学で建築を学ぶ学生たちが中心となって取り組んでいる月見光路プロジェクトも参加し、あかりのオブジェと趣き深い音色で訪れた人々を幻想的な世界へと誘いました。
音での空間演出に取り組んだのは、土田研究室に所属する水口さん。今回、「月の囁き」をテーマとし、イメージしたさまざまな音を研究室の仲間たちと作り上げました。
音を使って人々を魅了する楽しさを感じている水口さんを、燈涼会や工夫を凝らした音作りの様子とともにご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 大城浩徳さん。
ポリフッ化ビニリデン(PVDF)。これは、スピーカー材料や電源がなくてもデータ保持が可能なメモリへの応用が期待されているポリマーです。しかし3つの結晶構造が存在する特異な性質をもっており、通常は別々の溶媒を使って作製されていました。
大学院でバイオ・化学を専攻する大城浩徳さんは、1つの溶媒から3つの結晶構造の作製に成功。高分子学会でも高い評価を得た彼の研究は、将来、画期的な製品誕生への大きな礎となりそうです。
謎が多いからこそやりがいがあると、研究のおもしろさを話す大城さん。研究室での様子などをインタビューとともにご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 綱達也さん。
保湿効果に優れ、肌の健康面からも注目されている日本酒。スキンケア商品やお風呂などにも使われたりしていますが、その鍵となる成分を多く含む日本酒の醸造に成功した学生がいます。綱さんは、仕込みの段階で肌の保湿に良いとされるαエチルグルコシドの高含有に成功。今後、学術的な理論が確立されれば、日本酒の新たな可能性に対する大きな進歩となりそうです。
来春からは、食品関連企業で研究開発に携わるという綱さん。技術者として社会に貢献したいと夢を話す綱さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程1年 千葉開さん。
強度や耐熱、耐衝撃性に優れた特徴をもつことから、防弾服や防護服などに使われているパラ系アラミド繊維。これに、導電性という付加価値をつけた材料の研究に取り組んでいるのが、千葉さんです。
千葉さんが所属する大澤研究室では、プラズマ処理を利用した画期的な方式を使ってアプローチし、これまで問題点とされていた繊維の劣化改善も見込める放電の発生に成功、次世代導電性繊維の普及に向け期待が高まっています。未知数の研究だからこそおもしろい!と話す千葉さん。
プラズマを利用したエレクトロニクスの見地から繊維の開発に取り組む千葉さんをご紹介します。
ロボティクス学科2年 葛和佳倫さん。
災害救助用ロボットの設計・製作に取り組む、KIT夢考房メカニカルサポートプロジェクト。彼らがめざすのは、遠隔操作による救助ロボットの製作と操作・運用方法の確立です。その検証の場として毎年出場している「レスキューロボットコンテスト」が、8月、神戸で開催されます。実際の現場を想定した活動システムが高い評価を受け、2年連続で消防庁長官賞を受賞しているKITチーム。
今年も、葛和佳倫さんたち2年生が中心となって製作したロボットは、現場やロボットの位置情報を共有できるマップシステムの導入などさらなる進化がみられます。
一日も早い実用機完成を大きな目標に活動を続けるメンバーたちをご紹介します。
機械工学科4年 橋本大智さん。
「NHK大学ロボコン」。昨年、大学日本一に輝いた金沢工業大学夢考房チームが、今年は予選リーグで姿を消す結果となってしまいました。常に強豪チームとして名を連ね、2年連続世界大会にも出場を果たしてきた夢考房ロボットプロジェクト。今年のリーダーは、4年生の橋本さん。毎年大会メンバーとして活躍してきましたが、チームを率いた今年はより大きなプレッシャーが彼を襲いました。「自分たちの苦い経験を次に活かす糧にして欲しい」と後輩たちにエールを送る橋本さん。
ものづくりの原点を見つめ直すロボコンになったという橋本さんをインタビューと映像でご紹介します。
大学院臨床心理学専攻修士課程2年 中村詩帆さん。
大学時代に心理学に興味をもち、臨床心理学を学びたいとKIT大学院に進学した中村詩帆さん。彼女が修士研究のテーマとして取り組んでいるのは、「絵本の中の擬音語・擬態語がもたらす子供たちへの影響について」です。擬音語などが使われている絵本と使われていない場合の子供たちの反応の違いを調べることは、子供の発達に関することだけでなくコミュニケーション方法など様々な応用が期待できるということです。公平な実験を行うため、オリジナルストーリーを作りあげた中村さん。
大学院で充実した日々を送る中村さんを幼稚園での実習授業の様子も交えながらご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程1年 崔恭輔さん。
建築について深く学びたいと、この春、大学院に進学した崔さん。彼がめざすのは、人と人とを結びつける建築。その思いの原点は、震災から復興したふるさと・神戸の風景にあるといいます。2月に開かれた卒業研究の発表会でも、神戸を題材に集合住宅における様々な関係性の再構築を提案しました。
人の生活に直接に関わる「建築」の素晴らしさを感じ、コンペなど評価の場にも積極的に参加したいという崔さんをご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 橋口真帆さん。
視覚関連で世界的に権威のある学会に参加し、口頭発表。この経験が、将来の方向性に大きな影響を与えたと実感している学生がいます。
橋口さんは、昨年の夏、スイスで開かれたヨーロッパ視覚会議(ECVP)に参加。多くの研究者を前に発表する喜びやさまざまな刺激は、彼女に研究者への道を決意させました。彼女が取り組んでいるのは、自己認知と時間意識の間の関係について。顔の表情などによる自己認知は、脳でどのように処理されているのか研究しています。
進むべき道を見つけ気持ちも行動も積極的な日々を送る橋口さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 辻本剛士さん。
辻本さんが土木を学びたいと思ったきっかけは、父親や祖父の影響が大きかったといいます。そして愛知県からKITに進学。木村教授との出会いは、彼に土木工学の素晴らしさを実感させました。山岳トンネルにおけるコンクリート剥落現象のメカニズム解明に、学部4年次から取り組んでいる辻本さん。昨年は、土木学会で優秀講演者賞を受賞しました。また土木学会の学会誌の編集委員として、全国の土木構造物を視察し記事を書いています。
たくさんの現場を知り、海外でも活躍したいと話す辻本さん。
市民のための工学に熱心に取り組む辻本さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 佐藤翔さん。
省エネ効果の高いLED照明は、蛍光灯にかわる照明器具として大きな注目を集めています。佐藤さんは、電源効率が良く消費電力量をより抑えた点灯回路を新たに考案し、LEDのさらなる普及に取り組んでいます。
子供の頃からものづくりが好きだった佐藤さん。LED研究などに取り組む坂本研究室と夢考房プロジェクトに興味をもちKITに進学しました。エコランプロジェクトでは、学生初の自作エンジンに挑戦。仲間とともに勝ち取った優勝は、忘れられない出来事の一つです。
改良LEDの研究にあたる佐藤さんを映像とインタビューでご紹介します。