電気電子工学科4年 宮腰昂希さん。
電気系最難関国家資格である第一種電気主任技術者試験(電験一種)に、学部3年次で合格した学生がいます。KIT金沢工業大学電気電子工学科の宮腰昂希さん。KITでは41年ぶりの学部生合格者です。工業高校時代から様々な資格を取得してきた宮腰さんですが、本格的な電験の勉強からおよそ2年での快挙に、最初は半信半疑だったと振り返ります。
資格は努力の可視化であり、これからもいろいろな勉強を続けていきたいと話す宮腰さんを、卒業研究の様子も交えてご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 井上やよいさん。
微生物の世界に興味をもち、静岡県からKITに進学した大学院2年、井上やよいさん。 学びの集大成は、麹菌など微生物の力で生成される発酵食品を研究テーマに取り組んでいます。
井上さんが発酵食品に注目したきっかけは、海外提携校であるイリノイ大学留学時代のこと。1年近い米国生活の中で日本食の良さを実感し、その根底にあるのが味噌・醤油・酒などの発酵食品だとあらためて気づいたといいます。
これからも日本の食品に貢献したいと、将来の舞台を、積極的に海外展開を行う酒造メーカーに決めた井上さん。 その時々の目標に一生懸命に取り組んでいる井上さんをインタビューと映像でご紹介します。
航空システム工学科2年 川崎祐一郎さん。
10月に開催された「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」。
この大会は、次世代の航空産業を担う人材の育成と飛行ロボットの普及を目的に、室内で遠隔操縦可能な航空機を設計・製作し、飛行を競うものです。
夢考房小型無人飛行機プロジェクトからは2チームが参加し、3位と4位に入賞を果たしました。
大会リーダー 川崎祐一郎さんが中心となってデザインした機体「イーグル2」はトンボの羽からヒントを得たもので、抵抗が少なく突風に強いのが特徴です。
練習フライトで思わぬ不安を残した「イーグル2」。 しかし本番では素晴らしいフライトをみせてくれました。
子供の頃から飛行機が大好きで、空への熱い思いをいろいろな紙飛行機を作って表現していたという川崎さん。
オリジナルな機体でさらに上位をめざしたいと決意を話す川崎さんを、大会の模様とともにご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 高橋裕さん。
大学では何か新しいことに挑戦してみたいと、新潟県からKITに進学した。
入学後、夢考房ソーラーカープロジェクトに参加し、仲間と一緒に製作した車両で世界最高峰のソーラーカーレースに挑んできました。
そして現在、学生生活の集大成として取り組んでいる研究は、超高感度磁気センサを使って地震予知をめざすというもの。地震の前兆にみられるという地磁気の乱れに着目し、データ収集や解析を行っている毎日です。
授業で得た知識をソーラーカープロジェクトで実践することで授業の理解力向上につながり、学ぶ意欲が一層高まったといいます。 充実した大学生活の中で見つけた技術者としての目標を胸に、 来春、社会人として新しい舞台に立つ高橋さんをご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程1年 宮川哲也さん。
金沢工業大学「CirKitプロジェクト」。大学周辺にある店舗のHP作成やコミュニティサイトの開発・運営など、ITを活用して地域の活性化を目指した取り組みを続けている産官学連携のプロジェクトです。
10月、野々市町で開催されたイベントで、プロジェクトの活動をより知ってもらおうとCirKitメンバーによるIT活用実験が行なわれました。子供たちを対象としたチェックラリーでしたが、全国に先駆けて小中学生に携帯電話を持たせない運動を展開している野々市町。情報の伝達に今や欠かせない携帯電話を使わずに、大学院1年 宮川哲也さんたちが作り上げたシステムとは? 自分が作ったプログラムを多くの人たちに使ってもらえることが活動の大きな喜びという宮川さん。
今後も地域のさまざまなニーズに応えるサービスを積極的に展開していきたいと話す宮川さんを、イベントの様子とともにご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程1年 鈴木篤志さん。
10月、空き店舗や街路樹をアートで彩り、街に活気を生み出そうというイベントが行われました。これは、金沢工業大学建築系の学生たちが、金沢市中心部にあるファッションストリートと連携してとりくんだものです。
リーダーを務めたのは、大学院1年 鈴木篤志さん。仲間や街の人たちと話し合いを重ねながら、街の活性化への思いをこめてオリジナルのアートムーヴメントを創りあげていきました。
子どもの頃から家具のカタログを開くのが大好きだったという鈴木さん。次第に店舗や住宅、そして空間デザインと興味がどんどん広がっていきました。KIT進学後は積極的に学外活動にも参加し、感性に磨きをかけています。 アートを通して魅力ある街づくりをめざした鈴木さんたちの取り組みなどをインタビューとともにご紹介します。
ロボティクス学科3年 杉山卓さん。
大学生が手作りのロボットで技術を競う「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」がエジプトのカイロで開かれました。
16の国と地域を代表する17チームが参加して行われた世界大会。日本代表として舞台に立ったのが、金沢工業大学夢考房ロボットプロジェクトです。
2年連続の世界大会出場。6月に行われた国内大会では圧倒的な強さでエジプトへの切符を手にし、メンバーたちの士気も高まっていました。 手動ロボット担当の杉山 卓さん。世界大会出場は子どもの頃からの夢だったといいます。しかし予選リーグ、マレーシアとベトナム代表2チームに、夢考房チームは・・・。
あくまでも自分たちの力で戦い、勝つことに意味があるという杉山さん。 来年こそは世界の舞台でも頂点をめざしたいと決意を話す杉山さんを、エジプトで行われた世界大会の模様とともにお伝えします。
ロボティクス学科3年 松野公人さん。
1リットルのガソリンでどれだけ走れるか?究極の燃費を競う「第30回本田宗一郎杯Hondaエコマイレッジチャレンジ全国大会」が、栃木県で開催されました 。
2年連続学生クラス優勝を果たしているKIT夢考房エコランプロジェクト。電装班を引っ張る松野公人さんは、3連覇への思いはもちろん、チームが目標としている2500km/lをめざして大会に臨みました。
しかし初日の公式練習、天候は激しい雨。彼らが1年かけて製作・改良を重ねてきた省エネカーにとっては最悪の事態でした・・・。夜を徹しての作業で迎えた決勝走行。前日のトラブルをチーム一丸となって解消した夢考房チーム。結果は?
参加500チームをこえる国内最大規模の大会で記録に挑んだ夢考房チームを、松野さんのインタビューとともにご紹介します。
建築学科4年 長谷川拓哉さん。
金沢市中心部の夜を光のオブジェが照らし出す「金澤月見光路」が今年も開催されました。今年で7回目を迎えたこのイベントは、金沢工業大学建築系の学生たちと地域住民が連携して、あかりで街なかに賑わいをつくり出そうというものです。
花や星、また金沢らしさなどをモチーフにしたおよそ2000個の手作りオブジェ。新作の「籠あかり」は、4年の長谷川拓哉さんが、子どもたちが蛍を集めて遊ぶ様子をイメージしてデザインしたものです。彼は、建築を学びたいと新潟県からKITに進学。コンペなどの学外活動を通じて、思いを形にしていく施工分野に関心が高まっていきました。
人に喜ばれるものづくりをしていきたいという長谷川さん。この秋も多くの人々を幻想的な世界へと誘った「金澤月見光路」や長谷川さんの将来の方向性を決めるきっかけとなったプロジェクトなどをインタビューとともにご紹介します。
機械工学科4年 川崎一穂さん。
9月に行われた日本学生選手権水泳競技大会の水球部門に、7年連続出場を果たしたKITチーム。全国大会悲願の勝利をめざしたメンバーの中に、この大会が最後となる川崎一穂さんがいました。
水球を始めて10年。ジュニアオリンピックやインターハイ出場の経験をもつ川崎さんでしたが、大学では勉強も頑張りたいとKITに進学。入学後は、授業と部活動、そして小学生のクラブチームを指導するなど忙しい毎日を過ごしてきました。
そして現在は、卒業研究として炭素繊維強化プラスチックの研究に取り組んでいます。来春、憧れのJR西日本が新しい舞台となる川崎さん。
水球競技の全国大会での様子をはじめ、充実した学生生活が伺える映像をインタビューとともにご紹介します。
建築都市デザイン学科4年 北川萌未さん。
9月、KIT建築系の学生たちと地域の人たちが共同で制作したあかりのオブジェが、奥能登の夜をやさしい光で彩りました。これは、石川県の能登町で開催されたイベントで披露されたもので、満天の星空などをイメージしたオブジェやキャンドルアートが訪れた人々を魅了しました。
中でもひと際目をひいていたのは、北川萌未さんが、町に咲くノトキリシマツツジをイメージしてデザインした「よさりはな」。3メートルをこえるドーム型の構造体が美しく軽やかな雰囲気を醸し出すそのオブジェには、彼女たちの工夫と学部学科をこえた協力がありました。
来春、社会人として新しい舞台に立つ北川さん。
大好きなものづくりで人々の喜ぶ顔がみたいという北川さんを、幻想的な光景とともにご紹介します。
建築都市デザイン学科4年 寺田有希さん。
世界最大級の木造建築である、京都東本願寺御影堂。その50分の1の模型が、KITの学生たちの手によって完成しました。これは木造建築の耐震性能評価に取り組む後藤研究室が中心となり、構造的な特徴を把握するために製作されたものです。
伝統的工法で作られた建造物はまだまだ未解明なことが多く、メンバーの一人、寺田有希さんも、修正の連続で大変な作業だったと振り返ります。しかし実際の現場調査に携わるなどの貴重な経験は、彼女の建築への思いをさらに強くしたに違いありません。
将来も日本の建築文化保全に関わる仕事をしたいという寺田さんを京都での作業風景やインタビューでご紹介します。
ロボティクス学科3年 佐々木静史さん。
大規模災害における救命救助活動をテーマとしたロボットコンテストが、今年も神戸で開催され、佐々木静史さんをリーダーとするKIT夢考房メカニカルサポートプロジェクトは、ベストチームワーク賞と2年連続の消防庁長官賞を受賞しました。
この競技は、上空とロボットに搭載したカメラの映像をたよりに、遠隔操作で3体の人形を安全に救助・搬送するというものですが、あくまでも実際の災害現場を想定したKITチームの救助活動やシステムは、今回も高く評価されました。
さらに出場チームの代表として台湾での学会に参加。彼らのデモンストレーションは、災害意識の高い来場者からも強い関心を集めていました。
コンテストや初の海外披露の様子とともに、レスキューロボットづくりに夢をかける佐々木さんをご紹介します。