電気電子工学科4年 宮腰昂希さん。
電気系最難関国家資格である第一種電気主任技術者試験(電験一種)に、学部3年次で合格した学生がいます。KIT金沢工業大学電気電子工学科の宮腰昂希さん。KITでは41年ぶりの学部生合格者です。工業高校時代から様々な資格を取得してきた宮腰さんですが、本格的な電験の勉強からおよそ2年での快挙に、最初は半信半疑だったと振り返ります。
資格は努力の可視化であり、これからもいろいろな勉強を続けていきたいと話す宮腰さんを、卒業研究の様子も交えてご紹介します。
機械工学科3年 山下和磨さん。
1リットルのガソリンでどれだけ長く走行できるかを競う燃費競技大会「スーパーマイレッジカーチャレンジ広島」が、8月に開催されました。 昨年のこの大会では、2294.6km/lで、大学クラス1位となった夢考房エコランプロジェクト。今年こそチーム目標としている燃費2500kmを超えたいと、大会リーダーの山下 和磨さんをはじめメンバーたちは、自作エンジンや電装系の改良などに取り組んで大会に臨みました。
しかし今年の暑さは尋常ではなく、容赦なく照りつけた夏の太陽は、ドライバーにも車にも大きなダメージを与えたのでした・・・。
猛烈な暑さの中で挑んだ彼らの広島大会の様子を山下さんたちのインタビューとともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 戸田拓海さん。
飛行機が飛ぶ不思議を考える市民を対象にしたイベントが、8月、金沢21世紀美術館で開かれました。
講師を務めたのは、KITで航空工学を学ぶ戸田拓海さん達大学院生6名。企画から運営までを担当し、模型づくりや実験を交えたプログラムで、飛びそうでないものが飛ぶ不思議を探りました。
戸田さん自身が飛行機に魅せられたきっかけは、小学生の時、父親と見に行った航空祭。スピード、轟音すべてがかっこ良く、以来、飛行機にのめり込んでいきました。知識を深めたいと長野県からKITに進学。
夢考房プロジェクトに参加し、室内で遠隔操縦可能な航空機を設計・製作、飛行を競うコンテストで上位入賞を果たすなど、夢にむかって歩み続けています。
飛行機を身近に感じる機会がもっと増えれば!という戸田さん。飛行機への熱い思いをインタビューでご紹介します。
航空システム工学科 4年 山田悠寿さん。
自分たちで作った飛行機が大空を飛ぶ。栃木県出身の山田悠寿さんは、そんな光景に憧れて、KIT入学後、夢考房人力飛行機プロジェクトに参加。多くの時間をプロジェクト活動に注いできました。
昨年からはプロジェクトリーダーとして50人近いメンバーを率いてきた山田さん。4年目の今夏、彼にとっての活動の締めくくりは、飛騨でのテストフライト。1年をかけて作り上げてきた機体に思いを込めます。
人の力のみを原動力とした人力飛行機で長距離飛行を目指し、試行錯誤を繰り返しながら機体の設計から製作まで自分たちだけで取り組んでいるメンバーたち。飛騨エアパークでの様子と山田さんのインタビューでご紹介します。
ロボティクス学科3年 柳沼友寛さん。
国際自動車連盟が公認する世界最高峰のソーラーカーレース「Dream Cup ソーラーカーレース鈴鹿」が今夏も開催されました。
1周、5.8km。合計8時間の耐久レースに、作れるものはすべて自分たちの手で作り上げた車両で参戦したKIT夢考房ソーラーカープロジェクトチーム。わずか800ワット弱のエネルギーで、8時間で450km以上の走行を可能にする彼らの車両には、さまざまな工夫とこだわりの技術が使われています。
大会リーダーとしてチームを支えた3年の柳沼友寛さんは、メンバーはもちろん、マシンの力が最大限にいかされることに特に気を配ったといいます。来年からはより実用化に向けたクラスでの優勝をめざし、新車両の開発にも取り組んでいます。 三重県鈴鹿市で開催されたソーラーカーレースの様子を柳沼さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 吉川光彦さん。
微細加工技術に取り組む加藤秀治研究室に所属する大学院2年の吉川光彦さん。吉川さんは、研究室が実験の過程で発見した軟らかいプラスチック材料で硬い超硬合金材料を磨くという画期的な研磨法のメカニズムの解明について研究しています。
切削加工や金型などの分野で使われている超硬合金材料。この研究が進めば、金型の製作で一番時間を要する磨き作業が一気に短縮され、大幅なコスト削減も可能となるのです。
ものづくりを学んでみたいとKITに進学した吉川さん。加工分野は、製品を生み出す原点とその魅力を話します。次なる舞台は、ベアリングなどで世界トップクラスのシェアをもつ精密機器メーカーです。世界で活躍できるような人材になりたいと夢を話す吉川さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 白井啓介さん。
環境に優しい車の開発をめざしたい。そんな思いがかない念願だった三菱電機に就職が決まった大学院2年の白井啓介さん。
KIT入学後、深見先生との出会いで学ぶことの大切さを実感し、学業に対する姿勢が変わったといいます。
4年次から風力発電など産業用発電機の効率向上をめざした研究に取り組み、昨年の電気学会では、若手技術者や学生を対象にしたコンペティションで優秀賞を受賞。さらに米国電気電子学会IEEEからも表彰されました。
今秋に参加予定の学会準備にも忙しい白井さん。
夢への実現にむかって充実した学生生活を送る白井啓介さんをご紹介します。
ロボティクス学科4年 篠原敏紀さん。
人力飛行機、ロボット、工作機械とさまざまなことにチャレンジしたいとKITに進学した篠原敏紀さん。夢考房人力飛行機プロジェクトでは、子供の頃から夢だったという人力飛行機づくりに取り組み、またロボティクス学科では、もう一つの夢であるバイクづくりを目指して機構や制御など幅広く学んでいます。
そして今取り組んでいるのは、「水の中のロボットについて」。ロボットによる漁場や養殖場の管理から海域監視までをめざそうというものです。まさに夢考房活動と授業で学んだ知識や技術の集大成といえる研究だという篠原さん。KITでものづくりに関する幅広い知識を得、憧れの企業への内定も決めた篠原敏紀さんをご紹介します。
電気電子工学科3年 竹田尚史さん。
太陽光エネルギーによるカーレース「Dream Cupソーラーカーレース鈴鹿」が今年も三重県鈴鹿サーキットで開催されます。
8時間耐久、チャレンジクラスにエントリーしているKIT夢考房ソーラーカープロジェクト。ここ数年、企業との連携チームが上位を占める中、モータに至るまでできるものはすべて自分たちの手作り。しかもソーラーカーでは珍しい4輪タイプと、徹底したこだわりで車両製作に取り組んできました。
周回数90周を超えることが今大会の目標と話す、プロジェクトリーダーでドライバーの竹田尚史さん。 直前に迫った鈴鹿大会。学部や学科を超え、それぞれの専門知識を活かして開発された車両で今年こそ表彰台をめざす夢考房チームをご紹介します。
ロボティクス学科4年 中島貴志さん。
KIT夢考房ロボットプロジェクトが、NHK大学ロボコンで3年ぶり2度目の優勝を果たし、9月に開催される世界大会への切符を手にしました。
今年の課題は、世界大会の開催地エジプトにちなみ、制限時間内に、ロボットが順番に「ギザの3大ピラミッド」を組み立てるというものです。
これまで出場すれば常にトップクラスの成績をおさめている夢考房チーム。
しかし出場への第一関門である書類選考はもちろん、大会直前まで大きなプレッシャーや不安を感じていたとリーダーの中島貴志さんは振り返ります。それでも試合ごとに強さを発揮し、圧倒的な成績で見事頂点に輝きました。次は世界大会での優勝をめざしたいと決意を語る中島さんを、国内大会の様子とともにご紹介します。
心理情報学科4年 桜井佳恵さん。
伝統工芸と香りをテーマとした金沢発のヒット商品を目指した産学連携プロジェクトが昨年スタートしました。
これは、KIT心理情報学科の学生たちが中心となってすすめられている心理学・情報科学・工学を融合させたプロジェクトで、実際の企業を顧客として魅力的な製品開発や環境づくりに取り組んでいるものです。
メンバーの一人桜井佳恵さんは、今回、母校の後輩たちと合同で金沢らしい香りをつけたあぶらとり紙の開発に挑戦。桜井さんたちが心理学の観点からリサーチした金沢らしい香りを香料メーカーが作り上げ、金沢の金箔メーカーが商品化に協力して出来上がりました。
高校時代に学んだ情報学をいかした心理学を学んでみたいとKITに進学を決めた桜井佳恵さん。今回の貴重な経験を次へのステップにしたいという桜井さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 金田健吾さん。
KIT夢考房プロジェクトでものづくりの楽しさを知り、そこで学んだ技術を大学院での研究に大いにいかしている学生がいます。機械工学を専攻する金田健吾さんです。
高校時代は文系科目のほうが得意だったという金田さんですが、夢考房エコランプロジェクトでの活動を通じてものづくりの面白さに目覚め、現在は、環境に優しいエンジンへの使用をめざして、高剛性で軽量ですが加工が難しいTiB2粒子強化型高剛性鋼の切削加工に関する研究に取り組んでいます。
充実した学生生活を実感している金田さんをインタビューと映像でご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻 博士前期課程1年 寺川翼さん。
金沢工業大学と富山の機械メーカーが、水のみを溶媒とした多機能性生体材料の共同開発に成功しました。
これはカニの甲羅などから取れる天然成分のキトサンをナノレベルまで微細化する新しい技術を用いたものです。
再生医療分野で注目されるキトサンですが、これまでは酸などで溶かしており、人体への安全性が心配されていました。今回の画期的な技術開発によって、身体に優しく、皮膚、骨など立体的な生体組織の基板としても大きく期待されます。
応用化学科の大澤教授のもと、この生体材料を活用した細胞の培養に取り組んでいる寺川翼さん。
日々の実験は思い通りの結果がでないことも多いそうですが、皮膚再生などの基板づくりから骨などさまざまな可能性を追求していきたいと話します。
再生医療への希望の実現化に向け意欲を燃やす寺川さんをご紹介します。