大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 神野翔綺さん。
KIT金沢工業大学大学院2年の神野翔綺さん。神野さんがLEDやレーザの材料となる「光る半導体」の研究を続けている山口研究室で、学びの集大成として取り組んでいるのは、青色LEDの光物性評価について。日本人の研究者たちによって生み出された青色LED。照明での大きな貢献はもちろん、様々な分野で広く応用されています。神野さんはレーザをつくりだしたいと、その材料である窒化物半導体の発光効率向上をめざした研究と向き合っています。憧れていた研究室に所属し、大学院進学後はその研究成果を国内外の学会で積極的に発表してきました。
春、念願の分析・計測機器の総合メーカーで第一歩を踏み出す神野さんをご紹介します。
建築デザイン学科3年 菊池礼花さん。
KIT金沢工業大学 防災・減災プロジェクトSoRA。防災意識の向上や災害時に地域住民との良好な関係を築いていきたいとさまざまな活動をつづけています。宮城県出身の菊池礼花さんも一年次からこのプロジェクトに参加し、小学1,2年生を対象にした防災教室や大学周辺の夜回りなどで、市役所や地域の人たちとの連携を仲間とともに積極的にすすめています。11月には小学校の保護者会が企画した防災キャンプにも協力するなど活動の輪を広げているSoRA。
自分たちの活動をもっと多くの人に知ってもらい、頼りにされる存在にと話す菊池さんをご紹介します。
情報工学科2年 稲葉勇人さん。
組込みソフトウェアの技術力を競うETロボコンのチャンピオンシップ大会が横浜で開催され、デベロッパー部門プライマリークラスにはKIT金沢工業大学夢考房の2チームが、関西・北陸地区代表として出場しました。多くの企業チームをおさえて全国大会の切符をつかんだ夢考房組込みソフトウェアプロジェクト、チーム「臘月」のメンバー2年稲葉勇人さん。初めての大舞台は、地区大会以上に緊張したと振り返ります。会場の環境の違いに調整が追いつかず不完全燃焼で終わってしまった夢考房チーム。
来年こそはコース完走を目指したいと話す稲葉さんをご紹介します。
建築デザイン学科4年 北風大雅さん。
車いすバスケットボール競技で、いつかパラリンピック出場をと話す学生がいます。KIT金沢工業大学4年の北風大雅さんです。入学した年の夏に事故に遭った北風さん。知人からの紹介で車いすバスケットを知り、2年次の春から石川県内のクラブチームで本格的に取り組み始めました。その年の冬には、U-23日本代表の強化合宿に参加するなどめきめきと力をつけています。来春からは社会人としての一歩を踏み出すとともに、憧れていたクラブでの活動もスタートさせる北風さん。多くの人の出会いや応援が彼を奮い立たせています。
福岡県で行われた国際大会での様子など車いすバスケットボールに情熱をかける北風さんをご紹介します。
電気電子工学科4年 稲田福嗣さん。
豊富な自然エネルギーを最大限に活用して地域の課題解決と活性化をめざしたプロジェクトが、KIT金沢工業大学白山麓キャンパスで行われています。電気電子工学科 泉井研究室に所属する稲田福嗣さんが取り組んでいる研究テーマは、電気自動車(EV)を動く蓄電池として活用する。つまりEVを仮想の配電網としてエリア間で電気を融通しあうというものです。原発事故のニュースなどをきっかけに再生可能エネルギーに関心をもったという稲田さん。産学連携ですすめるこの研究は、プレッシャーはあるがやりがいも大きいと話します。
白山麓キャンパスでエネルギーの地産地消をめざす実証実験に取り組む稲田さんたちをインタビューとともにご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 寺家尚哉さん。
モータの魅力にはまった6年間。大学ではものづくりを学びたいと富山県からKIT金沢工業大学に進学した寺家尚哉さん。入学後、夢考房エコランプロジェクトに参加してEVエコランを担当。モータの自作に挑み、大会出場を果たしました。より深い知識や技術を得たいと深見研究室で現在取り組んでいるのは、磁力が自在に変えられる新構造のEV用モータについて。ここでも設計、製作、実験による検証などを行い、その成果を学会で積極的に発表してきました。来春からは技術者として第一歩を踏み出す寺家さん。
人にモータのおもしろさを伝え、感動を与えられる人になりたいと話す寺家さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 豊岡諭さん。
山形県の鶴岡高専時代に熱中したロボコンがきっかけで構造に興味をもち、最先端の構造技術を学びたいとKIT金沢工業大学航空システム工学科に進学を決めた豊岡諭さん。KITでの学びの集大成として取り組んでいるテーマは、再使用可能な宇宙往還機、スペースプレーンの構造軽量化についてです。構造設計が難しいテーマにあえてチャレンジし、学会発表も積極的に行ってきた豊岡さん。来春からは念願の企業で、社会人としての一歩を踏み出します。
KITでの学びをいかし、次なる舞台でも活躍をめざしたいと話す豊岡さんをご紹介します。
航空システム工学科3年 松田 晃さん。
日本航空宇宙学会が主催する「全日本学生室内飛行ロボコン」で2年ぶり3回目の優勝を手にしたKIT金沢工業大学夢考房小型無人飛行機プロジェクト。エントリーした自動操縦部門で、大会史上初「自動離着陸および自動投下」のミッションを成功させました。3年松田 晃さんは、制御班のリーダーとしてこの快挙に貢献した一人です。プログラミングの本格的な勉強は、プロジェクトに参加した1年次から。試行錯誤の毎日だったといいます。今大会も夏休み返上でテストフライトを繰り返し調整を重ねたメンバーたち。
小型無人飛行機プロジェクトPart2。より高度な制御実現に向けさらに頑張っていきたいと話す松田さんを大会映像とともにご紹介します。
機械工学科3年 池田怜央さん。
KIT金沢工業大学夢考房エコランプロジェクトが、「Hondaエコマイレッジチャレンジ全国大会」学生クラスで準優勝をつかみました。これは、一人乗りの自作自動車で1周およそ2.4Kmを平均時速25㎞以上で7周走行し、どれだけ少ない燃料で走れるかを競う究極の燃費レースです。ドライバーは、3年池田怜央さん。昨年の苦い経験を今年は払しょく。それでも目標の2000㎞の壁をこえねばと、気持ちを新たにしていました。
世界大会参加を見据え学生たちが開発、改良を重ねた車両で挑んだ茂木大会を、池田さんのインタビューを中心にご紹介します。
建築学科4年 中嶋将一さん。
金沢の街なかをあかりのオブジェで幻想的に彩る「金澤月見光路」が今年も開催されました。これはKIT金沢工業大学で建築を学ぶ学生たちが、あかりで金沢の中心市街地を活気づけようと続けているライトアップイベントです。構造設計を学ぶ4年中嶋将一さんが研究室の仲間とともに制作したオブジェは、構造そのものの美しさを追求、切頂八面体と呼ばれる立体を花のつぼみにみたてて配置しました。
今年も多くの人たちを魅了した月見光路。中嶋さんのインタビューとともにご紹介します。
航空システム工学科3年 飯村理さん。
KIT金沢工業大学夢考房小型無人飛行機プロジェクトが、快挙。9月に開催された「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」自動操縦部門で、2位以下に大差をつけて見事優勝しました。この大会での優勝は、2年ぶり3回目です。競技は、滑走路から離陸させ”救援物資”を指定のエリアに投下し帰還するメインミッションをはじめ、自動操縦による4つのミッションで得点を競います。KITチームは、初日の競技で、大会史上初の「自動離着陸および自動投下」を成功させ、会場を大いに沸かせました。
2年生主体の大会メンバーを支えたプロジェクトリーダー飯村 理さんのインタビューを中心にご紹介します。
電気電子工学科2年 畑中勇樹さん。
家電や自動車など幅広い分野で活用されている組込みソフトウェア。同一のレゴロボットを使用し、ソフトウェアのみの技術力を競うETロボコンの関西・北陸地区合同大会に、KIT金沢工業大学夢考房組込みソフトウェアプロジェクトチームが出場。2年畑中勇樹さん率いる「ブロブフィッシュ」が、デベロッパー部門プライマリークラスで多くの企業チームを抑え堂々の優勝を手にしました。ラインを読み取りながらゴールをめざす走行競技と設計図であるモデル審査の総合評価で順位が決まるこの競技。畑中さんたちは、モデル審査で特に高い評価を得て総合優勝。11月には同じクラスで3位入賞を果たした仲間とともに全国大会に出場します。
見事嬉しい優勝を果たした夢考房チームを畑中さんのインタビューを中心にご紹介します。
建築デザイン学科4年 山﨑晴貴さん。
9月13日から29日まで福岡県で開催された[世界を変えた書物]展。これは、KIT金沢工業大学が所蔵する世界の科学者たちの重要な発見、発明を著した初版本2000点の中から選りすぐった約130冊を展示公開したものです。展示プランを担当したのは、KITで建築を学ぶ宮下研究室の学生たち。山﨑晴貴さんはリーダーを務めるとともに、人類の叡智を辿る旅のエピローグ「知の形」でインスタレーションを担当しました。期間中2万7000人近くが訪れた福岡展。
初めての九州開催となった書物展を山﨑さんのインタビューとともにご紹介します。