電気電子工学科4年 宮腰昂希さん。
電気系最難関国家資格である第一種電気主任技術者試験(電験一種)に、学部3年次で合格した学生がいます。KIT金沢工業大学電気電子工学科の宮腰昂希さん。KITでは41年ぶりの学部生合格者です。工業高校時代から様々な資格を取得してきた宮腰さんですが、本格的な電験の勉強からおよそ2年での快挙に、最初は半信半疑だったと振り返ります。
資格は努力の可視化であり、これからもいろいろな勉強を続けていきたいと話す宮腰さんを、卒業研究の様子も交えてご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 碓氷拓郎さん。
2月中旬、大学院での研究成果を発表する修士公聴会が開かれました。碓氷さんの研究は、高電圧電力機器の故障原因になりうる放電現象に注目し、環境を考慮したアプローチで機器の信頼性向上などをめざそうというものです。
長野県からKITに進学した碓氷さん。研究室の先輩や仲間との出会いや自身の好奇心が、学ぶ意欲を一層駆り立てました。春からの新しい舞台は、日立製作所です。
修士公聴会や国際学会での様子を交えながら、世界に貢献できる技術者になりたいと夢を話す碓氷さんをご紹介します。
航空システム工学科4年 中川祐貴さん。
この春、本田技研工業に就職する中川さん。とにかくものづくりが好きで、高校時代からエコランやソーラーカー製作に取り組んできました。
活動の中で炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の魅力を知り、またKITの夢考房プロジェクトにも惹かれて三重県から進学。入学後参加したソーラーカープロジェクトでは、新車両の開発計画から携わり、昨年夏、メンバー一丸となって完成させた新車両が鈴鹿のコースを走りました。
一方、学びの集大成は、CFRPの特長を活かす次世代飛行機の胴体の基礎研究と、やりたいことを存分に学んだ4年間でした。
革新的な技術を生み出せる技術者になりたいと夢を話す中川さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 石田和輝さん。
エンジンについていろいろ学びたいと、KITに進学した石田さん。
入学後は、すぐに夢考房フォーミュラカープロジェクトに参加しエンジン班に所属、一からものづくりに取り組みました。志を同じくした仲間との日々は、石田さんにとって学生生活そのものとなり、失敗も喜びも彼自身を大きく成長させたに違いありません。
そして学びの集大成は、高効率で環境にやさしいジェットエンジンの燃焼方式について探っています。
新しい舞台となる熊谷組でも、挑戦を忘れることなく、多くの人たちと感動を分かちあえる仕事をしていきたいという石田さんをご紹介します。
ロボティクス学科3年 一条祐輔さん。
昨年茨城県つくば市で開催された「つくばチャレンジ」。これは、ロボット自身が考えて、遊歩道や建物内などの実環境を、安全・確実に走行することを目指した実験競技会です。企業や大学の研究室チームが多い中、3年生を中心としたメンバーで臨んだ夢考房自律走行車プロジェクト。
ソフト班リーダー、一条さんも前回を上回る結果を残したいと、プログラミングの改良などに取り組んできました。
GPSやセンサなど最先端技術を搭載し、完走めざして順調なスタートをきったKITチーム・・・。
つくばチャレンジの様子とともに、より人に近いロボットづくりに情熱を燃やす一条さんをご紹介します。
応用バイオ学科4年 宮下裕之さん。
この春、KIT応用バイオ学科からメカトロシステムやボトリングシステムで高い技術を誇る渋谷工業の微生物制御部に就職する宮下さん。
彼は、高校時代にバイオエタノールに興味を持ち、バイオ系を学んでみたいとKITに進学。
入学後は、生物の勉強に一から取り組み、ライブラリーセンターや数理工教育研究センターを活用しながら懸命に学んだといいます。
現在、念願だった尾関研究室で麹菌がもつ力を利用し発がん性物質の低減化をめざした研究に、コーヒーメーカーや酒造メーカーと共同で取り組んでいる宮下さん。
KITで好きなことをとことん学び、これからも成長しつづけたいと話す宮下さんをご紹介します。
電気電子工学科4年 竹田尚史さん。
「人に自慢したいくらいのかけがえのない経験」と、KIT夢考房ソーラーカープロジェクトでの4年間の活動を振り返る竹田さん。
兵庫県からKITに進学し、折しも新車両の開発計画をスタートさせていたソーラーカープロジェクトに参加しました。安全性と実用性を重視した車両1台の開発に一から関わり、そして活動最後の大会となった「ソーラーカーレース鈴鹿2011」では、新車両「Golden Eagle5」のドライバーとしてハンドルを握りました。内定を決めた富士重工業からも自身のプロジェクト活動を高く評価されたという竹田さん。
KITで学んだ知識や技術をこれからのハイブリッドカーや電気自動車に活かしていきたいと夢を話す竹田さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 竹内明香さん。
真実をあらわす地図に惹かれ、最新の空間情報技術を学んでみたいと長野県からKIT環境土木工学科に進学した竹内さん。
学部2年次の秋から鹿田研究室に通い、これまで、実に5度の国際学会に参加するなど積極的に学んできました。そして学びの集大成は、電子マネーなどに使われている技術を利用した、屋内外問わずいつでもどこでも位置情報を得ることができる社会の実現に向けた研究です。航空測量やGISなどで世界的に高い技術力や実績をもつ企業に内定を決めた竹内さん。
次代を担う技術者としてたのもしさをも感じさせる竹内さんを、数々の学会の様子とともにご紹介します。
大学院機械工学専攻 博士前期課程2年 藤田裕幹さん。
今春、念願の富士重工業で社会人としてスタートをきる藤田さん。宮城県から進学し、夢考房フォーミュラカープロジェクトで車輌の開発やドライバーとして活動してきました。そして大学院進学後は、金沢医科大学などとの連携による「心臓の肥大化を抑える矯正ネット」の開発にむけた研究に取り組んでいます。
重症の心不全患者の治療として用いられている矯正ネットは、手術中に患者にあった大きさに調整する必要がありました。この研究は患者への負担を減らすべく、事前に撮影した心臓の画像をもとに患者に最適なネット製造をめざすものです。
最先端のテーマで高度な解析技術に触れられることがこの研究の魅力と話す藤田さん。
夢考房プロジェクトや研究に励む藤田さんの横顔をご紹介します。
情報工学科4年 松田友里さん。
11月、組込みソフトウェアの技術を競う「ETロボコンチャンピオンシップ大会」が横浜で開催されました。北陸地区大会を勝ち抜き、初めての全国大会出場を果たした夢考房組込みソフトウェアプロジェクト。チームをまとめたのは、松田さんでした。
中学生の時に、ロボット展示会でみたKITのサッカーロボットに強く惹かれた松田さんは、本格的に情報系を学びたいとKITに進学。組込みソフトウェアプロジェクトの発足メンバーとして参加し、プログラムの技術や知識を磨いてきました。
企業や社会人チームが多い中、大健闘をみせた夢考房チーム。
大会の様子とともに、ETロボコンの魅力や夢を話す松田さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 杉本尚輝さん。
高校生の時、KITの入学案内で紹介されていたOBに憧れ、茨城県から進学した杉本尚輝さん。彼にとって夢考房フォーミュラカープロジェクトでの活動は、ものづくりの楽しさや難しさを存分に味わうことのできたかけがえのない日々でした。
毎年、車両の走行性能と市場性をトータルで競う「全日本学生フォーミュラ大会」出場をめざして、できることはすべて自分たちで取り組んできた杉本さんたち。大会で、一線のエンジニアから直接評価を受けられることは、本当に貴重な経験だと振り返ります。
KITでの充実感を胸に来春からスズキで第一歩を踏み出す杉本さんをご紹介します。
航空システム工学科2年 高橋宏明さん。
10月、航空工学を学ぶ学生たちが、室内で遠隔操縦可能な航空機を設計、製作し、飛行を競うコンテストが開催されました。
KIT夢考房小型無人飛行機プロジェクトからは2チームがエントリー。機体「イーグル3」の設計とパイロットを担当したのが、高橋さんでした。
航空について学びたいと、島根県からKITに進学。授業や夢考房活動での学びをいかして提案したのは、安定した低空・低速飛行を実現する独創的なデザインでした。決勝競技では物資投下や宙返りなど全てのミッションをクリアし、ベストデザイン賞を受賞したKITチーム。
全日本学生室内飛行ロボコンでの様子を高橋さんのインタビューとともにご紹介します。
建築都市デザイン学科4年 渡辺良典さん。
10月、金沢の中心部にあるファッションストリートをアートで活性化させようという「タテマチアートプロジェクト」が、今年も開催されました。これは、金沢工業大学で建築を学ぶ学生たちが商店街などと連携し、空き店舗や街路樹を利用した作品展示で街に元気を呼ぼうというものです。
その代表をつとめたのは、渡辺さんです。新潟県からKITに進学後、さまざまな建築系プロジェクトに積極的に参加してきた渡辺さん。4年間でのさまざまな出会いや刺激は、自分自身を大きく成長させてくれたと振り返ります。
人と人とをアートでつないだ渡辺さんたちの取り組みを、インタビューとあわせてご紹介します。