情報工学科4年 鈴木晃輝さん。
KIT金沢工業大学には、英語を生かした課外活動や様々な留学プログラムなど語学を通して世界を大きく広げるための環境があります。情報工学科で学ぶ鈴木晃輝さんもコロナ禍が落ち着きを見せて来た2年次中頃から留学生との交流イベントなどに積極的に参加してきました。中でも東南アジアの学生たちと協力しながら、課題発見、解決にとりくんだ「さくらサイエンスプログラム」は、貴重な経験になったと話します。また今年の夏は、日本で学ぶ世界各国の留学生が石川県に集い文化交流を行う「JAPAN TENT」で、リーダーとして学生ボランティアを率いました。
国際交流を通じて自身の成長を実感している鈴木さんをご紹介します。
大学院システム設計工学専攻博士前期課程2年 長尾光喜さん。
KIT金沢工業大学の学生とアジアの国々の学生がチームを組んでインドネシアなどの村に滞在し、課題発見から解決策の創出やプロトタイプの製作まで英語で取り組むラーニングエクスプレス。このオンライン版となる「KITオンライン ソーシャル イノベーション プログラム」が、2月に開催されました。ラーニングエクスプレスを経験したKITの学生たちが主体となって企画、運営したもので、代表学生としてチームをまとめたのは、大学院2年 長尾光喜さんです。コミュニケーションの難しさはあったといいますが、人と人をつないで幸せな社会をつくりたいという思いをさらに強くしたようです。
積極的な学生生活を送る長尾さんを、学びの集大成として取り組んでいる研究とともにご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 宮下幸大さん。
KIT金沢工業大学大学院で建築学を専攻している宮下幸大さん。高校生の時に見た京都駅の心地よい空間に感動し、建築を学んでみたいとKITに進学しました。1年次から参加した課外活動プロジェクトで、人に喜びを与える建築のおもしろさを実感。人と用水の新たな関わり方を提案した卒業研究作品は、コンペで高い評価を得ました。今年3月には、金沢市内のギャラリーで個展を開催。
現在も複数のコンペに挑戦中と、活動の手をとめることがない宮下さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 深谷芽衣さん(2021年3月修了)。
子どもの頃から宇宙に興味を持っていた深谷芽衣さん。大学選びも、KIT金沢工業大学に人工衛星用アンテナの研究があることを知り、愛知県から進学を決めました。天文部では観測会や子供を対象としたイベントで地域との交流をはかり、念願の牧野研究室所属後は、従来のパラボラに比べ宇宙空間での適用に、より信頼性の高いリフレクトアレーアンテナの研究に取り組んできました。春からは、企業の次世代通信用アンテナを扱う部署で一歩を踏み出しています。
KITで自身の成長を実感していると話す深谷さんの学生生活を振り返ります。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 安丸暢彦さん(2021年3月修了)。
父親の影響で電気系に興味を持ち、福井県からKIT金沢工業大学電気電子工学科に進学した安丸暢彦さん。学部4年次に3つの研究室合同での国のプロジェクト研究に関わったことがきっかけで、無線電力伝送の研究に取り組んできました。数年後に世界で1兆個を超えるセンサがつながるといわれるIoT。センサをバッテリー不要にする取り組みとして適用が検討されています。国内外の学会発表も積極的に行い、その数は10回をこえました。学会は自身の将来像を考える上でも貴重な機会になったという安丸さん。
念願かなって企業のFAシステム事業を行う製作所で第一歩を踏み出している安丸さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 廣野敦哉さん(2021年3月修了)。
大学進学を考える中で、無線電力伝送という言葉を知り、京都からKIT金沢工業大学に進学を決めた廣野敦哉さん。世界でもトップレベルの実績をあげる伊東研究室所属後は、無線電力伝送用のレクテナと呼ばれる整流回路付きアンテナの高効率化について取り組み、研究室による世界最高変換効率92.8%達成に貢献しました。学部時代から学会に参加して、研究成果を国内外で発表してきた廣野さん。今春からは第一志望の企業で技術者としてスタートを切っています。
自身の設計した製品を世界中の人に使ってもらうことが夢と話す廣野さんをご紹介します。
電気電子工学科4年 高嶋一成さん(2021年3月卒業)。
この春技術者として第一歩を踏み出した高嶋一成さん。もともとは、就職に強い大学、学科をポイントにKIT金沢工業大学電気電子工学科に進学を決めたといいます。電気系の専門科目は先輩学生のサポートを受けながら学んでいきました。資格取得も1年次から積極的に取り組み、4年次には、初めての挑戦で電験2種の試験に合格しました。周囲から刺激を受けるなどキャンパス内には、学ぶいい環境や施設があったと話す高嶋さん。
卒業研究としてとりくんだEV用の新構造のモータについて仲間と研究にあたる様子とともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 北畠里美さん(2021年3月修了)。
実用化をめざした医療や福祉に関する研究が活発なことを知り、KIT金沢工業大学に新潟県から進学した北畠里美さん。1年次からものづくりに関わりたいと、農業支援ロボット開発プロジェクトに参加し活動してきました。ロボティクス学科鈴木研究室所属後は、デザイン性と機能性を兼ね備えた歩行カートや、楽しみながら続けられる歩行訓練装置の研究開発に取り組み、後者は、石川県バリアフリー社会推進賞最優秀賞を受賞しました。
この春から医療・介護・リハビリ機器の総合メーカーで第一歩を踏み出している北里さんをご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 杉本恭子さん(2021年3月修了)。
この春から医薬品の原薬メーカーで社会人としてスタートを切っている杉本恭子さん。化粧品や製薬に興味を持ち、KIT金沢工業大学応用バイオ学科に進学しました。天然物創薬プロジェクトの活動を通じて微生物の扱い方や培養について実践的に学んだ杉本さん。小田研究室所属後は、医薬品や化粧品の原料など有用な物質を生み出すカビの胞子に着目。安価で大量生産可能なプロセスの開発などに取り組みました。研究成果は積極的に学会で発表、高い評価を得てきました。学び続けたKITでの6年間。
熱心に研究に向き合う様子とともにご紹介します。
メディア情報学科4年 小幡十矛さん(2021年3月卒業)。
念願のIT企業で技術者としてスタートをきった小幡十矛さん。高校時代はロボコンに参加。大学ではソフトウェアのアプリ開発などについて勉強したいと、KIT金沢工業大学メディア情報学科に進学しました。1年次からスマートフォンアプリプロジェクトに参加。メンバーや企業との共同でアプリ開発に取り組む一方、学内で学べないことを経験したいと早い時期からインターンシップにも積極的に参加してきました。
チームでのものづくりでこれからもより良いシステムを開発していきたいと話す小幡さんを卒業研究とともにご紹介します。
大学院システム設計工学専攻博士前期課程2年 林田脩平さん(2021年3月修了)。
この春から社会人として一歩を踏み出している林田脩平さん。心理学の視点をものづくりにいかす研究に興味をもち、兵庫県からKITに進学しました。学びの集大成は、高齢者の転倒の原因を心理学的要因からアプローチするというもの。加齢による歩行時の空間的注意特性の変化を明らかにしていきました。一方、KIT生活で切り離すことのできないのが、国の重要無形民俗文化財「東二口文弥人形浄瑠璃」との出会いです。林田さんは学部3年次から毎年の公演に関わり、国立文楽劇場の舞台でも上演しました。伝統文化はもちろん地域の人たちとの交流を通じて、自身の成長も実感していると話します。
研究や人形浄瑠璃に打ち込む林田さんの様子をご紹介します。
ロボティクス学科4年 小川健太さん(2021年3月卒業)。
この春から社会人としての一歩を踏み出している小川健太さん。スポーツに注いでいたエネルギーを大学では勉強にと、兵庫県からKIT金沢工業大学に進学しました。ラグビー部での活動も続けながら、ロボット工学を学んでいった小川さん。3年次、学園祭で開かれたロボコン参加がものづくりの楽しさを実感するきっかけとなりました。土居研究室で取り組んだ卒業研究は、獣害対策ロボットの機構と制御についてです。子どもたちにラグビー指導も行っていた小川さん。
充実したKITでの生活を振り返ります。
航空システム工学科4年 工藤留以奈さん(2021年3月卒業)。
北海道出身の工藤留以奈さん。子供の頃から航空機に興味があり、航空機の誘導を行うグランドハンドリングに憧れていたといいます。大学では航空工学を学びたいとKIT金沢工業大学航空システム工学科に進学しました。学業と並行して就職活動も1年次から意識、インターンシップに積極的に参加して自分の将来像を描いていきました。廣瀬研究室で取り組んだ学びの集大成は、今後需要増が見込まれる小型民間機へのCFRP適用についての検討。運航コスト低減をめざす研究です。
挑戦することを忘れない工藤さんの4年間を振り返ります。