大学院情報工学専攻博士前期課程2年 彦坂 昇さん。
大学では情報系を学んでみたいと愛知県からKIT金沢工業大学情報工学科に進学した彦坂 昇さん。念願だった山本研究室に所属後は、KITに蓄積された学生の修学ビッグデータを活用した研究に取り組んでいます。また課外では、KIT初のデータサイエンス系プロジェクトとして発足した「Date Dreamers」に参加。昨年度はリーダーとして100人以上のメンバーをまとめ、技術はもちろん組織運営もとても貴重な経験になったと話します。
研究に課外活動にと積極的な学生生活を送る彦坂さんの姿をご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 山下利史さん。
金沢工業大学の学生たちが住むアパートを、彼らのライフスタイルに合わせて改修するプロジェクトが建築系の学生たちの手で進められました。
山下利史さんたちが担当したのは、植物好きな住人が喜ぶ部屋。
大家さんや専門家の協力を受けながら彼らは、植木鉢を並べる棚を設けたり、天井の梁を見せることで開放的な空間を創り出しました。
このような取り組みが地域の活性化にもつながるのでは、と期待をよせる山下さん。今回の経験などKITで取り組んだ多くのプロジェクトをいかして、出身地である石川の魅力的なまちづくりに貢献したいという山下利史さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程1年 渡邉拓也さん。
「KIT Cooperative Education」。これは、大学院進学予定者が連携企業で数ヶ月間、実際の実務に参画し、大学院進学後の研究テーマを見つけるプログラムです。アンテナの設計・開発をめざす渡邉 拓也さんは、学部4年次に、恩師である別段教授の勧めでこのプログラムに参加。
憧れの三菱電機の情報技術総合研究所で6週間、第一線の技術者とともにアンテナに関する業務に携わることで将来のなりたい自分がはっきりし、何をすべきかを実感したといいます。
この春、強い気持ちをもって大学院での学びのスタートを切った渡邉さんをインタビューとともにご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 米今日子さん。
この春、社会人としてスタートを切りました。
彼女がKITで建築を学ぼうと決めたのは、父の働く姿に憧れ、一緒に仕事ができたらと思ったからです。
KITでは、建築の中でも構造の分野に魅力を感じ、高山研究室で鉄筋コンクリート構造のシェル構造について取り組みました。
大学院進学後は、国際学会での発表や人との出会いなどで視野が広がり、価値観が大きく変わったといいます。
将来は、海外で活躍できる構造の専門家になりたいと夢を話す米さん。大学院の学位授与式、両親の前で代表の一人として登壇した彼女の晴れ姿など、表情から充実した学生生活ぶりが伝わる米さんをご紹介します。
航空システム工学科4年 稲橋悠史さん。
飛行機が好き。その飛行機についてもっと学びたいと愛知県からKITに進学しました。入学後すぐに参加した夢考房人力飛行機プロジェクトでは、飛行機の製作に取り組む一方、プロジェクトリーダーも経験。
約60人のメンバーとの人間関係づくりや組織運営など、本当に多くのことを学んだといいます。『モノづくりは人づくり』を実感した稲橋さんの新しい舞台は、全日空。利用者に安全と安心を提供する総合職技術職です。
最先端テクノロジーの結晶に憧れ、まさに夢にむかって一歩を踏み出す稲橋さん。
学びの集大成である卒業研究など充実した彼の4年間をご紹介します。
心理情報学科3年 伊藤慎平さん。
小学生を対象に目でみえる世界の不思議を体感してもらうワークショップが、金沢21世紀美術館の主催で開かれました。
この企画運営を行ったのが、3年の伊藤慎平さんをはじめとするKIT心理情報学科の学生たち5人です。2月に開かれたワークショップでは、16人の子どもたちが色眼鏡などを使っていつもと違う色の世界を楽しみました。これまで子どもたちと接する機会が少なく、不安でいっぱいだったというメンバーもいましたが、子どもたちの新鮮な驚きや楽しむ様子を目の当たりにして準備の苦労も吹き飛んだようです。
今回の経験をきっかけに、さらに心理学について学ぶ気持ちが強くなったという伊藤さん。ワークショップでの子どもたちのいきいきとした様子を、伊藤さんたちのインタビューとあわせてご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 細川暢寿さん。彼は中学生の頃から飛行機に興味をもつようになり、大学では本格的に学んでみたいと、当時新設されたばかりのKIT航空システム工学科に北海道から進学しました。
1年次から夢考房人力飛行機プロジェクトに所属し大勢の仲間とともに機体製作に関わる一方、菊川研究室では、地球環境にやさしい極超音速旅客機の設計という新しい発想の飛行機について取り組んできました。
そして2月、その研究成果を教授陣や学生たちの前で発表した細川さん。
春からは、三菱重工のグループとして航空宇宙分野などの研究開発を手がける中菱エンジニアリングが新しい舞台です。
大好きな飛行機漬けの6年間だったと話す細川さんを、修士公聴会での様子とインタビューでご紹介します。
2月下旬に行われた工学設計Ⅲ(卒業研究)の公開発表審査会。建築を学ぶ学生たちの会場でも、4年間の学びの集大成として製作した建築模型を前に、学生たちがプレゼンテーションを行っていました。
蜂谷研究室に所属する藤本 泰亘さん。彼が選んだテーマは、「私の中の建築-都市、そこから見えるもの-」。都市が本来もつ雑多さを建築で表現したいと取り組んできました。
しかし会場にいる藤本さんは、順番を待つ緊張感とは別に不安な表情を隠しきれませんでした。発表の順番があと一人に迫ったそのとき・・・。
春からは大学院に進学し、より深く建築について学んでいく藤本さん。審査会での藤本さんや彼を支えた研究室の仲間の様子とともに、最優秀賞を受賞した「北陸の家づくり設計コンペ」についてもご紹介します。
「KIT Cooperative Education」。これは、大学院進学予定者が連携企業で実際の業務に参画し、大学院での研究テーマを見つけるプログラムです。
昨年、情報工学科の村松俊臣さんはこのプログラムに参加。4ヶ月間にわたり金沢市内にあるIT関連企業で、医療用の画像ファイリングシステムをテーマにした研究開発に取り組みました。 最初は慣れない環境にとても疲れたという村松さんですが、プロの技術者を間近に見ながらの実務は、自分自身の実力を知り、意識をかえる貴重な経験になったといいます。
この経験をいかして医工連携の研究を続けていきたいと話す村松さんを、彼を見守ってきた大先輩のあたたかいエールとともにご紹介します。
大学院2年 荒引啓太さん。彼は学部卒業後、一度は社会人としてスタートを切りました。しかし生分解性プラスチックの研究をもっと突き詰めたいという強い思いが、彼に大学院進学を決意させました。
この2年間、荒引さんが大学院で研究してきたのは、植物がもつ紫外線吸収物質を利用した環境にやさしい生分解性プラスチックの開発です。土にかえるといわれる生分解性プラスチックですが、紫外線によって劣化するという性質を補うため、現在は、環境への影響が懸念される合成物質が含まれる吸収剤を使用しているとのこと。
荒引さんはさまざまな植物を材料に実験を繰り返し、最も効果が期待できるある植物にたどりついたのです。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 川上健太朗さん。
金沢城辰巳櫓。焼失から250年の時を経て、最先端の3Dプリンターなどを駆使した、20分の1の精巧な模型としてよみがえりました。これは、財団法人北國総合研究所の委託で、金沢工業大学建築系の2つの研究室の学生たちが2年がかりで製作をすすめていたものです。
チームリーダーをつとめた大学院2年 川上健太朗さん。彼が仲間と担当した高石垣の部分は、現存する高石垣の写真などを参考に往時の想像図を作成し、石垣一つ一つを手彫りで再現するという大変な作業でした。完成した作品を前に川上さんは、金沢の歴史的なプロジェクトに関わることができ貴重な経験だったと振り返ります。
高さおよそ2メートル、学生たちの渾身の力作とともに、お客が喜ぶ住宅をつくりたいとの強い思いで、春から地元北海道で社会人としてスタートをきる川上さんをご紹介します。
念願だった清水建設に就職が決まり、現在は学びの集大成として、公共事業の効率化を考える中村研究室で、大気汚染や温暖化など環境への影響を考慮した道路事業の新たな評価法に関する研究に取り組んでいます。一方、学部時代から水泳部に所属し、水球部門で4年連続インカレ出場を果たしました。
まさに文武両道を行く学生ですが、目標に向かって仲間と全力で取り組む姿勢や集中力、また、子供たちの指導など水球を通して学んだ数々のことが、学業や将来の道にも大きな影響を与えたと振り返ります。後世に残る役立つものをつくりたいと夢を話す瀬戸雅士さんを、水中の格闘技、華麗なる水球シーンとともにご紹介します。
建築学科4年 河形信和さん。
KIT建築系の学生たちが取り組んでいた金沢城辰巳櫓の20分の1の模型が昨年12月に完成しました。金沢城本丸の南東に 位置し、24mの高石垣上に築かれた高さ14mの辰巳櫓は、1759年の大火後は再建されておらず、今回、財団法人北國総合研究所の委託で模型の製作が進 められていたものです。
河形さんは、図面のデータづくりを担当。現存する平面図をもとにコンピュータで立体図を書き起こしていくのですが、資料が残っていない部分は、同時期の建造物から推測するなどかなり大変だったようです。それでも、辰巳櫓復元への大きな弾みと期待される立体模型の製作は、学生時代の貴重な経験のひとつになったと嬉しさをにじませます。
学生たちの努力と最先端のシステムでよみがえった辰巳櫓の姿を、河形さんのインタビューとあわせてご紹介します。