大学院情報工学専攻博士前期課程2年 彦坂 昇さん。
大学では情報系を学んでみたいと愛知県からKIT金沢工業大学情報工学科に進学した彦坂 昇さん。念願だった山本研究室に所属後は、KITに蓄積された学生の修学ビッグデータを活用した研究に取り組んでいます。また課外では、KIT初のデータサイエンス系プロジェクトとして発足した「Date Dreamers」に参加。昨年度はリーダーとして100人以上のメンバーをまとめ、技術はもちろん組織運営もとても貴重な経験になったと話します。
研究に課外活動にと積極的な学生生活を送る彦坂さんの姿をご紹介します。
心理情報学科4年 桜井佳恵さん。
伝統工芸と香りをテーマとした金沢発のヒット商品を目指した産学連携プロジェクトが昨年スタートしました。
これは、KIT心理情報学科の学生たちが中心となってすすめられている心理学・情報科学・工学を融合させたプロジェクトで、実際の企業を顧客として魅力的な製品開発や環境づくりに取り組んでいるものです。
メンバーの一人桜井佳恵さんは、今回、母校の後輩たちと合同で金沢らしい香りをつけたあぶらとり紙の開発に挑戦。桜井さんたちが心理学の観点からリサーチした金沢らしい香りを香料メーカーが作り上げ、金沢の金箔メーカーが商品化に協力して出来上がりました。
高校時代に学んだ情報学をいかした心理学を学んでみたいとKITに進学を決めた桜井佳恵さん。今回の貴重な経験を次へのステップにしたいという桜井さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 金田健吾さん。
KIT夢考房プロジェクトでものづくりの楽しさを知り、そこで学んだ技術を大学院での研究に大いにいかしている学生がいます。機械工学を専攻する金田健吾さんです。
高校時代は文系科目のほうが得意だったという金田さんですが、夢考房エコランプロジェクトでの活動を通じてものづくりの面白さに目覚め、現在は、環境に優しいエンジンへの使用をめざして、高剛性で軽量ですが加工が難しいTiB2粒子強化型高剛性鋼の切削加工に関する研究に取り組んでいます。
充実した学生生活を実感している金田さんをインタビューと映像でご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻 博士前期課程1年 寺川翼さん。
金沢工業大学と富山の機械メーカーが、水のみを溶媒とした多機能性生体材料の共同開発に成功しました。
これはカニの甲羅などから取れる天然成分のキトサンをナノレベルまで微細化する新しい技術を用いたものです。
再生医療分野で注目されるキトサンですが、これまでは酸などで溶かしており、人体への安全性が心配されていました。今回の画期的な技術開発によって、身体に優しく、皮膚、骨など立体的な生体組織の基板としても大きく期待されます。
応用化学科の大澤教授のもと、この生体材料を活用した細胞の培養に取り組んでいる寺川翼さん。
日々の実験は思い通りの結果がでないことも多いそうですが、皮膚再生などの基板づくりから骨などさまざまな可能性を追求していきたいと話します。
再生医療への希望の実現化に向け意欲を燃やす寺川さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 石川貴之さん。
私たちの日常生活を豊かにしている道路や橋などのコンクリート構造物。現在、高度成長期に造られた多くの構造物が補修の必要に迫られており、効果的なメンテナンス技術の確立が早急に求められています。
その救世主となるべく研究を行っているのが、大学院2年石川貴之さんです。彼は、塩害によるコンクリートの劣化を補修するための新しい工法開発に取り組んでいます。高速道路の保全点検業務を行う企業との共同研究として学部4年次からスタート。「研究成果はすぐにでも導入したい」と、現場からは切実な声がよせられています。
人々がより安心・快適に利用できるコンクリート構造物をめざし、果敢にチャレンジしていきたいと抱負を語る石川さんを、実験風景やインタビューでご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 坂井仁美さん。
彼女は金沢高専時代から学んでいる機械工学を、医療や福祉分野の研究にいかしたいと新谷研究室に所属し、日本人に合った人工股関節の開発にむけた研究を続けています。
彼女が取り組んでいるのは、表面置換型人工股関節についてです。本来の構造に近く、骨にかかる負担が従来のものよりも軽減されるという長所がある一方で、金属同士の摩擦による摩耗粉や金属イオンとして流出するなどの問題点があり、坂井さんはそれらの問題解決のため、金沢医科大学との医工連携として研究をおこなっているのです。
医学と工学の両面からアプローチ。人に優しい人工股関節の開発をめざして取り組む坂井さんを、金沢医科大学での様子をまじえてご紹介します。
機械工学科4年 権谷基さん。
5月、秋田県大潟村で開催された「2010 ワールド・エコノ・ムーブ」。わずか3円分の電気を使って、2時間でどれだけ走行できるかを競う省エネカーレースです。
2001年度からEVエコランにチャレンジしているKIT夢考房エコランプロジェクトチームの目標は、80km。今年はさらに省エネルギー化、軽量化を実現した新車両で大会に臨み、エネルギーマネジメント担当の権谷 基さんをはじめ、メンバーたちも記録への期待が大きく膨らんでいました。
しかし大会本戦、スタート早々思わぬアクシデントが彼らを襲ったのです・・・。傷つきながらも完走を果たしたKITチームの様子を権谷さんのインタビューとともにご紹介します。
5月初め、北陸最大のファッションストリート「竪町」に、学生たちが作り上げたAR(拡張現実)技術を活用したバーチャルプロモーションがお目見えしました。
これは、竪町で展開する商業施設の記念イベントの一つとして企画されたもので、メディア情報学科の出原研究室の学生たちが協力してすすめられました。
テナントのみならず、そこで働くスタッフたちの魅力をも伝え、買い物する楽しさを感じてもらいたいというコンセプトにそって、アイデアからコンテンツづくりまで取り組んだ学生たち。最新技術を取り入れ遊び心あふれた作品に、訪れた人たちも大きな関心をよせていました。
大学で学んだ技術を社会に発信。貴重な経験となったメンバーたちの力作とインタビューをご紹介します。
ロボティクス学科4年 三谷和希さん。
5月に大阪で「ロボカップジャパンオープン2010」が開催されました。
ロボカップとは、2050年までに自律移動型ロボットが人間のワールドカップサッカー優勝チームに勝利することをめざし、ロボット工学や人工知能の研究を推進することから始まった国際プロジェクトです。 縦横約50cmのロボット5台でチームを構成する中型ロボットリーグに出場したKIT夢考房ロボカッププロジェクト。産学連携や社会人チームが上位を占める中、学生だけでつくりあげたロボットで挑み続け、2年連続準優勝。
今年こそ優勝したい!とリーダーの三谷和希さんはじめメンバーたちも、この1年懸命に活動してきました。ロボカップジャパンオープン篇 第2弾。フィールド内を軽快に駆け回る中型ロボットリーグ、KITチームの様子を、三谷さんのインタビューとともにご紹介します。
ロボティクス学科4年 竹迫翔平さん。
2050年までに人間のワールドカップサッカー優勝チームに勝つことを目指した自律型ロボットの研究開発活動であるロボカップ。
先頃、その国内大会「ロボカップジャパンオープン2010大阪」が開催され、中型ロボットリーグとヒューマノイドリーグの2部門で、KIT夢考房チームがダブル準優勝を果たしました。
身長30~60cmの人間型ロボット3台で競技を行うヒューマノイドリーグ・キッドサイズ班。竹迫翔平さん率いるKITチームは、プログラムや歩行の安定性向上など昨年のロボットに大幅な改良を加えて大会に臨みました。学生たちの手で作り上げ着実に進歩をみせているKITチームを、ジャパンオープンでの様子と竹迫さんのインタビューでご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 今井慎吾さん。
彼は、学部1年次から夢考房フォーミュラカープロジェクトに参加し、F1にホイールを提供している企業とマグネシウムホイールを共同開発するなど積極的にプロジェクト活動に取り組んでいます。 そして昨年は、KITの交換留学プログラムを利用して、アメリカのロチェスター工科大学(RIT)への留学を果たしました。滞在中は語学の勉強はもちろん、RITのフォーミュラカープロジェクト活動にも参加し、学生フォーミュラの本場で世界トップクラスの技術を目の当たりにしたといいます。
今回の留学経験で学んだことをこれからの夢考房活動にぜひ活かしていきたいと話す今井さん。
アメリカでの充実ぶりが伺える今井さんを写真や映像とともにご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 小田真也さん。
2月、環境省などが主催する設計コンペが開催され、この春KITの大学院を修了した小田さんと宮下智裕准教授による作品が407件の応募の中からグランプリに選ばれました。
このコンペはデザインの力で低炭素型スタイルを提案していくもので、今回は、過度な暖房にたよらずに暖かく生活できる空間をテーマに募集されました。
小田さんたちの作品「ATATA-KAYA」は、里山で伐採した竹チップの発酵熱とアルミの特性をいかし、人々を暖めることはもちろん、発酵後の竹チップは肥料として使える自然にも優しい仕組みになっています。 東京の設計事務所で新生活をスタートさせている小田さん。広い視野をもって建築に取り組んでいきたいと夢を話す小田さんをご紹介します。
情報通信工学科4年 折笠啓一郎さん。
この春から念願のパナソニックで社会人としてスタートを切りました。
しかし彼がKITに入学するまでの道のりはけっして明るいものではなく、目標も見出せずにいたといいます。
そんな生活が続く中、祖父が差し出してくれた新聞がきっかけでKIT情報通信工学科に進学。
学業の傍ら国際交流活動にも積極的に参加し、自分自身が大きく変化していきました。 充実した大学生活ぶりがその表情からうかがえる折笠啓一郎さんをご紹介します。