電気電子工学科4年 宮腰昂希さん。
電気系最難関国家資格である第一種電気主任技術者試験(電験一種)に、学部3年次で合格した学生がいます。KIT金沢工業大学電気電子工学科の宮腰昂希さん。KITでは41年ぶりの学部生合格者です。工業高校時代から様々な資格を取得してきた宮腰さんですが、本格的な電験の勉強からおよそ2年での快挙に、最初は半信半疑だったと振り返ります。
資格は努力の可視化であり、これからもいろいろな勉強を続けていきたいと話す宮腰さんを、卒業研究の様子も交えてご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 石川貴之さん。
私たちの日常生活を豊かにしている道路や橋などのコンクリート構造物。現在、高度成長期に造られた多くの構造物が補修の必要に迫られており、効果的なメンテナンス技術の確立が早急に求められています。
その救世主となるべく研究を行っているのが、大学院2年石川貴之さんです。彼は、塩害によるコンクリートの劣化を補修するための新しい工法開発に取り組んでいます。高速道路の保全点検業務を行う企業との共同研究として学部4年次からスタート。「研究成果はすぐにでも導入したい」と、現場からは切実な声がよせられています。
人々がより安心・快適に利用できるコンクリート構造物をめざし、果敢にチャレンジしていきたいと抱負を語る石川さんを、実験風景やインタビューでご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 坂井仁美さん。
彼女は金沢高専時代から学んでいる機械工学を、医療や福祉分野の研究にいかしたいと新谷研究室に所属し、日本人に合った人工股関節の開発にむけた研究を続けています。
彼女が取り組んでいるのは、表面置換型人工股関節についてです。本来の構造に近く、骨にかかる負担が従来のものよりも軽減されるという長所がある一方で、金属同士の摩擦による摩耗粉や金属イオンとして流出するなどの問題点があり、坂井さんはそれらの問題解決のため、金沢医科大学との医工連携として研究をおこなっているのです。
医学と工学の両面からアプローチ。人に優しい人工股関節の開発をめざして取り組む坂井さんを、金沢医科大学での様子をまじえてご紹介します。
機械工学科4年 権谷基さん。
5月、秋田県大潟村で開催された「2010 ワールド・エコノ・ムーブ」。わずか3円分の電気を使って、2時間でどれだけ走行できるかを競う省エネカーレースです。
2001年度からEVエコランにチャレンジしているKIT夢考房エコランプロジェクトチームの目標は、80km。今年はさらに省エネルギー化、軽量化を実現した新車両で大会に臨み、エネルギーマネジメント担当の権谷 基さんをはじめ、メンバーたちも記録への期待が大きく膨らんでいました。
しかし大会本戦、スタート早々思わぬアクシデントが彼らを襲ったのです・・・。傷つきながらも完走を果たしたKITチームの様子を権谷さんのインタビューとともにご紹介します。
5月初め、北陸最大のファッションストリート「竪町」に、学生たちが作り上げたAR(拡張現実)技術を活用したバーチャルプロモーションがお目見えしました。
これは、竪町で展開する商業施設の記念イベントの一つとして企画されたもので、メディア情報学科の出原研究室の学生たちが協力してすすめられました。
テナントのみならず、そこで働くスタッフたちの魅力をも伝え、買い物する楽しさを感じてもらいたいというコンセプトにそって、アイデアからコンテンツづくりまで取り組んだ学生たち。最新技術を取り入れ遊び心あふれた作品に、訪れた人たちも大きな関心をよせていました。
大学で学んだ技術を社会に発信。貴重な経験となったメンバーたちの力作とインタビューをご紹介します。
ロボティクス学科4年 三谷和希さん。
5月に大阪で「ロボカップジャパンオープン2010」が開催されました。
ロボカップとは、2050年までに自律移動型ロボットが人間のワールドカップサッカー優勝チームに勝利することをめざし、ロボット工学や人工知能の研究を推進することから始まった国際プロジェクトです。 縦横約50cmのロボット5台でチームを構成する中型ロボットリーグに出場したKIT夢考房ロボカッププロジェクト。産学連携や社会人チームが上位を占める中、学生だけでつくりあげたロボットで挑み続け、2年連続準優勝。
今年こそ優勝したい!とリーダーの三谷和希さんはじめメンバーたちも、この1年懸命に活動してきました。ロボカップジャパンオープン篇 第2弾。フィールド内を軽快に駆け回る中型ロボットリーグ、KITチームの様子を、三谷さんのインタビューとともにご紹介します。
ロボティクス学科4年 竹迫翔平さん。
2050年までに人間のワールドカップサッカー優勝チームに勝つことを目指した自律型ロボットの研究開発活動であるロボカップ。
先頃、その国内大会「ロボカップジャパンオープン2010大阪」が開催され、中型ロボットリーグとヒューマノイドリーグの2部門で、KIT夢考房チームがダブル準優勝を果たしました。
身長30~60cmの人間型ロボット3台で競技を行うヒューマノイドリーグ・キッドサイズ班。竹迫翔平さん率いるKITチームは、プログラムや歩行の安定性向上など昨年のロボットに大幅な改良を加えて大会に臨みました。学生たちの手で作り上げ着実に進歩をみせているKITチームを、ジャパンオープンでの様子と竹迫さんのインタビューでご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 今井慎吾さん。
彼は、学部1年次から夢考房フォーミュラカープロジェクトに参加し、F1にホイールを提供している企業とマグネシウムホイールを共同開発するなど積極的にプロジェクト活動に取り組んでいます。 そして昨年は、KITの交換留学プログラムを利用して、アメリカのロチェスター工科大学(RIT)への留学を果たしました。滞在中は語学の勉強はもちろん、RITのフォーミュラカープロジェクト活動にも参加し、学生フォーミュラの本場で世界トップクラスの技術を目の当たりにしたといいます。
今回の留学経験で学んだことをこれからの夢考房活動にぜひ活かしていきたいと話す今井さん。
アメリカでの充実ぶりが伺える今井さんを写真や映像とともにご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 小田真也さん。
2月、環境省などが主催する設計コンペが開催され、この春KITの大学院を修了した小田さんと宮下智裕准教授による作品が407件の応募の中からグランプリに選ばれました。
このコンペはデザインの力で低炭素型スタイルを提案していくもので、今回は、過度な暖房にたよらずに暖かく生活できる空間をテーマに募集されました。
小田さんたちの作品「ATATA-KAYA」は、里山で伐採した竹チップの発酵熱とアルミの特性をいかし、人々を暖めることはもちろん、発酵後の竹チップは肥料として使える自然にも優しい仕組みになっています。 東京の設計事務所で新生活をスタートさせている小田さん。広い視野をもって建築に取り組んでいきたいと夢を話す小田さんをご紹介します。
情報通信工学科4年 折笠啓一郎さん。
この春から念願のパナソニックで社会人としてスタートを切りました。
しかし彼がKITに入学するまでの道のりはけっして明るいものではなく、目標も見出せずにいたといいます。
そんな生活が続く中、祖父が差し出してくれた新聞がきっかけでKIT情報通信工学科に進学。
学業の傍ら国際交流活動にも積極的に参加し、自分自身が大きく変化していきました。 充実した大学生活ぶりがその表情からうかがえる折笠啓一郎さんをご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 山下利史さん。
金沢工業大学の学生たちが住むアパートを、彼らのライフスタイルに合わせて改修するプロジェクトが建築系の学生たちの手で進められました。
山下利史さんたちが担当したのは、植物好きな住人が喜ぶ部屋。
大家さんや専門家の協力を受けながら彼らは、植木鉢を並べる棚を設けたり、天井の梁を見せることで開放的な空間を創り出しました。
このような取り組みが地域の活性化にもつながるのでは、と期待をよせる山下さん。今回の経験などKITで取り組んだ多くのプロジェクトをいかして、出身地である石川の魅力的なまちづくりに貢献したいという山下利史さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程1年 渡邉拓也さん。
「KIT Cooperative Education」。これは、大学院進学予定者が連携企業で数ヶ月間、実際の実務に参画し、大学院進学後の研究テーマを見つけるプログラムです。アンテナの設計・開発をめざす渡邉 拓也さんは、学部4年次に、恩師である別段教授の勧めでこのプログラムに参加。
憧れの三菱電機の情報技術総合研究所で6週間、第一線の技術者とともにアンテナに関する業務に携わることで将来のなりたい自分がはっきりし、何をすべきかを実感したといいます。
この春、強い気持ちをもって大学院での学びのスタートを切った渡邉さんをインタビューとともにご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 米今日子さん。
この春、社会人としてスタートを切りました。
彼女がKITで建築を学ぼうと決めたのは、父の働く姿に憧れ、一緒に仕事ができたらと思ったからです。
KITでは、建築の中でも構造の分野に魅力を感じ、高山研究室で鉄筋コンクリート構造のシェル構造について取り組みました。
大学院進学後は、国際学会での発表や人との出会いなどで視野が広がり、価値観が大きく変わったといいます。
将来は、海外で活躍できる構造の専門家になりたいと夢を話す米さん。大学院の学位授与式、両親の前で代表の一人として登壇した彼女の晴れ姿など、表情から充実した学生生活ぶりが伝わる米さんをご紹介します。