大学院バイオ・化学専攻博士前期課程1年 安間俊哉さん。
大学では化学について学んでみたいと静岡県からKIT金沢工業大学に進学を決めた安間俊哉さん。学部3年次からは念願のクラスター研究室で研究を続けています。クラスター研究室とは学科横断型のチーム編成で、企業や地域の人たちと社会性のある課題にとりくむもので、安間さんのテーマは病院やホテルのリネンなどを扱う業務用洗濯機の排水浄化技術の開発です。環境にやさしくより衛生的にと、大澤・谷田研究室では、サケなどの魚類の白子からつくられる天然の抗菌物質、プロタミンに注目。また安間さんは、プロタミンをリネンに付与する抗菌処理についても取り組むなど忙しい毎日を送っています。
企業や他学科のメンバーから大きな刺激をうけながら研究に打ち込む姿をご紹介します。
ロボティクス学科4年 石田賢司さん。
石田さんとロボットとの出会いは、2足歩行ロボットの格闘技大会「ROBO-ONE」の存在でした。独学でロボットを作り上げて出場し、そこでロボットの可能性を実感した石田さんは、進学先を当時設置されたばかりのKITロボティクス学科に決めたのです。
それから3年、彼は今年、研究室の仲間とともに、「ロボカップ・ジャパンオープン」ヒューマノイドリーグに初めて出場しました。リモコンではなく、ロボット自身が考えてサッカーを行なう競技です。自律型2足歩行ロボットの最先端技術があつまるこの大会で、目標としていた1点をあげた石田さんたち。彼らが最終日にみせた驚くべきシュートとは?
ロボカップ・ジャパンオープンシリーズ第3弾、ロボティクス学科・石田さんの登場です。
ロボティクス学科4年 奥田裕介さん。
人間と同じようにロボット自身が考えてサッカー競技を行なうロボカップ。3年連続世界第2位の実力を誇るKIT夢考房チームは、今年の世界大会出場を断念しました。メジャー企業や産学連携チームが多く参加し、年々高度な技術が求められる世界大会で、学部生中心のチーム編成ながら上位に名を連ねてきたKITチーム。しかしここ2年は決勝に進むことができず苦しい戦いが続いています。
「今年こそは!」と放課後という限られた活動時間の中で、ルール改定にともなう新プログラムの作成や3輪駆動へのモデルチェンジなど、中型リーグ班リーダー奥田さんを中心に必死で取り組んできたメンバーたち。しかし、自分たちで決めた見極め基準をクリアできず、自ら出場断念を決めました。
目指すは、2008年世界大会。チームリーダー奥田さんのインタビューとともに、先日、国内の強豪チームが参加して行なわれた「ロボカップ・ジャパンオープン」でのKITチームをご紹介します。
情報工学科3年 松橋洋平さん。
人間のサッカーと同じく、自分で考えて動く自律移動型ロボットのサッカー競技会「ロボカップ・ジャパンオープン」が、大阪で開催されました。
夢考房ロボカッププロジェクト松橋さんが出場した4足ロボットリーグは、SONYのAIBOを使って対戦するというもの。プログラミング技術のみが試合を左右する、まさにソフトウェアの戦いです。2005年にスタートした夢考房ロボカッププロジェクト AIBO班は、メンバー3人、学部2年と3年という若い力です。出場2年目の今年、「ベスト4」という高い目標で臨みましたが、産学連携や研究室を中心とした他チームとの経験の差は大きいものでした。しかし結果だけにとらわれない前向きな姿勢が彼らにはあったのです・・・。
KITの学生が挑んだ「ロボカップ・ジャパンオープン 2007」。第一弾、4足ロボットリーグ出場の松橋さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 日下真彰さん。
世界最長の吊り橋、明石海峡大橋。この橋に大きな憧れを抱いて、KITで橋の研究に取り組んでいる学生がいます。日下さんです。彼は小学生の頃から明石海峡大橋の建設を間近に見ながら育ち、『いつか自分の手で橋をつくりたい』と思いをつのらせていきました。KITでは、本田教授のもとでさまざまな橋の研究に取り組み知識を深めています。
念願かなって明石海峡大橋など橋梁建設のビッグプロジェクトに関わる企業から内定の知らせが届いた日下さん。憧れの原点、明石海峡大橋の映像を織り交ぜながら、橋への強い思いを話す日下さんをご紹介します。
建築都市デザイン学科4年 高橋桃子さん。
平成19年度・第40期学友会会長高橋さん。彼女は、KITの学生全員が所属している学生団体、学友会の新リーダーです。学友会は、クラブ・サークル活動をはじめ国際交流や工大祭、献血など、学生たちの自主的、積極的な活動をサポート。いわば大学と学生との橋渡し役を担っています。また、KITの学生であるとともに地域の一員という意識をもって地域活動にも積極的に参加。山あい地区の雪だるまづくりボランティアは冬の恒例行事になっています。
「もっともっと多くの人に学友会を知ってもらいたい」と抱負を語る高橋さん。7000名のKIT学生の代表としてスタートをきった高橋さんの登場です。
KIT男子バスケットボール部キャプテン 土肥宏章さん。
4月、バスケットを通じて日米の大学生が交流する国際親善試合がKITで開催されました。北信越No.1のKITが迎えたのは、海外提携校のひとつ、ローズ・ハルマン工科大学です。ローズ・ハルマンは、米国インディアナ州の強豪校。過去2回の親善試合では、いずれもローズ・ハルマンが制しています。
『今回は絶対勝ちたい!』とキャプテンの土肥さんはじめ強い気持ちで臨んだKITチーム。メンバーたちにとって貴重な国際試合初体験、その結果は?
体格差で勝るローズ・ハルマンチームを相手に、ハイレベルな戦いを最後までみせたKITチームを、臨場感あふれる映像とともにインタビューをまじえてご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 三浦みどりさん。
「アルミで家を建てよう!」と、KITが産官学連携のプロジェクトとして取り組んでいるアルミハウスプロジェクト。3月には実寸大の空間ブースがつくられ、環境性やデザイン性、経済性を兼ね備えた次世代アルミ住宅を体験しようとたくさんの人が訪れました。
三浦さんは、プロジェクトリーダーとして積極的に活動に参加してきました。建築士をめざして山形県からKITへ。さらに知識を深めたいと大学院に進み夢にむかって日々取り組んでいます。
女性ならではの視点を活かし、クライアントの心の奥にある思いを引き出せる建築家になりたいという三浦さんを体験会の様子をまじえてご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 宮田莉樹さん。
「これからの建築は、いろいろなものとの結びつきが大切。それによってまた新しいものがうまれる」。この春大学院を修了した宮田さんは、この言葉通りさまざまなプロジェクトに積極的に参加してきました。
3年前には金沢の街なかを幻想的な光のオブジェで彩る『月見行路』に参加。また、世界的に評価の高い写真家・安斎重男氏とのコラボレーション企画展『もうひとつの現場』は、安斎氏の写真展を学生たちが大胆な発想で自由にプロデュースするという忘れられない経験となりました。そして、宮田さんが初代リーダーとして活動した産学連携による『アルミハウスプロジェクト』では、軽量、熱伝導性に加え環境性でも注目されるアルミを一般住宅として提案し、3月には地域住民への体験会も開きました。
KIT生活の中で建築の多様性を学び、この春から活躍の場を大和ハウス工業に移している宮田さんをさまざまな映像とともにご紹介します。
機械システム工学科4年 保坂祥太さん。
この春、機械システム工学科を卒業した保坂さん。彼がKITに進学を決めたのは、大好きだったおばあちゃんの入院がきっかけでした。『もっと人に優しい福祉機器があったら・・・』。
大学4年間、彼はモノづくりを学ぶとともに、水泳部に所属。水球チームの立ち上げから参加し、3年連続インカレに出場しました。得意の水泳をいかしたスポーツクラブのアルバイトでは、さまざまな人との出会いがあり、また福祉機器を勉強する上でも有益な運動力学の勉強もできたといいます。まさに文武両道を実践。
人とのつながりがモノづくりの大きなヒントになるはずと、澁谷工業で新たなスタートを切った保坂さんの登場です。
電気工学科4年 三輪真希さん。
「大きくなったら電気屋さんになりたい」。小学校1年のとき、夢をテーマにした三輪さんの作文には、電気を修理する父親の絵とともにそう書かれていました。
三輪さんはその思いを変えることなくKIT電気工学科に進学。4年間自分がやりたいことに向かって取り組んできました。そして学びの集大成は、クリーンで省エネ効果も高い燃料電池の次世代型の研究。実用化されれば私たちの生活も大きく変わるという注目の燃料電池です。
アルミ電解コンデンサーで、世界トップシェアを誇る日本ケミコンの一員として新たなスタートをきった三輪さん。父親の背中とともに、三輪さんがライフラインである電気への思いをさらに強くしたエピソードもあわせてご紹介します。
機械工学科4年 川本俊一郎さん。
少子高齢化社会をむかえた日本は、高齢者のおよそ8割が関節になんらかの障害をもっているといわれており、インプラントとよばれる人体に埋め込んで使用する部品に注目が高まってきています。しかしそれらは、医師の経験をもとにした既製品がほとんどで、必ずしも患者一人ひとりの身体にあったものではありませんでした。
川本さんは、一人ひとりの患者に最適な人工関節の研究に仲間とともに取り組んできました。
医科系大学との共同研究として行われ、力学的な見地から様々な問題点を根本的に見直し、患者のための人工関節をうみだす研究です。
新谷研究室との出会いでモノづくりに目覚めたという川本さん。4月からホンダを舞台に人に優しいエンジニアをめざして歩き始める川本さんをご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程2年 岩田浩真さん。
4月から富士通が新しいステージとなる岩田さん。
KITでは、自分の実力を知る機会と、積極的に資格取得をめざしてきました。
学部4年次には、『オラクルマスター ブロンズ』に合格。オラクルマスターとは、データベースソフトウェア市場で世界的なシェアを誇るオラクル社が認定する資格で、エンジニアの実力を証明するものとして認められています。
仲間10人とともに大学生として初めて取得という快挙を成し遂げた岩田さんは、大学院進学後も、難関資格『テクニカルエンジニア(データベース)』を取得するなど、まさにコンピュータを学び続けた6年間でした。
オラクルマスターの最上級、最難関"プラチナ"挑戦の気持ちを秘めながら、富士通では次世代ネットワークのプロジェクトに関わりたいと夢を話す岩田さんの登場です。