大学院バイオ・化学専攻博士前期課程1年 安間俊哉さん。
大学では化学について学んでみたいと静岡県からKIT金沢工業大学に進学を決めた安間俊哉さん。学部3年次からは念願のクラスター研究室で研究を続けています。クラスター研究室とは学科横断型のチーム編成で、企業や地域の人たちと社会性のある課題にとりくむもので、安間さんのテーマは病院やホテルのリネンなどを扱う業務用洗濯機の排水浄化技術の開発です。環境にやさしくより衛生的にと、大澤・谷田研究室では、サケなどの魚類の白子からつくられる天然の抗菌物質、プロタミンに注目。また安間さんは、プロタミンをリネンに付与する抗菌処理についても取り組むなど忙しい毎日を送っています。
企業や他学科のメンバーから大きな刺激をうけながら研究に打ち込む姿をご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 橋本耕成さん。
この春から松下電器産業の主力部門、プラズマTVなどを開発する部署に配属が決まっている橋本さん。
彼は2004年6月から1年間、KITの長期派遣留学プログラムを利用して、アメリカ イリノイ大学へ留学。
工科系全米トップクラスの学生たちやいろいろな国の留学生との交流は、語学力の向上だけでなく、彼自身の物事の考え方を変える貴重な経験となりました。
帰国後は、省エネルギー照明装置の研究に回路面から取り組み、消費電力をおさえる回路の開発に成功。
照明学会からも高い評価を得ています。
将来は、研究・開発などのプロジェクトリーダーとして活躍したいという橋本さん。
彼自身を大きく変えた留学生活や恩師との出会いなどをインタビューで綴ります。
建築学科4年 佐々木明人さん。
この春、清水建設に就職する佐々木さん。
高校時代、友人がプレゼントしてくれた1冊の本が将来の道を照らしてくれました。ユニークな近代建築を集めたその本をながめながら『自分もこんな建物をつくりたい』と思ったことが、建築の世界を志したきっかけだそうです。
KIT建築学科で学ぶにつれ建築の奥深さを実感した佐々木さんは、1年ごとにスケジュールをたてて、設計、構造と勉強してきました。
そして4年次、学びの集大成として取り組んだのは『屋上緑化について』。人々の快適な建築環境づくりに関する研究です。
常に進化し、可能性を見出せるのが建築という佐々木さん、彼の背中を押してくれた大切な本をはじめ、屋上緑化研究の様子などをインタビューとともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 清水悠介さん。
念願のスズキに就職が決まった清水さん。
学部2年次、発足にあわせて参加した夢考房フォーミュラカープロジェクトが、彼の学生生活を大きく変えるきっかけとなりました。
車についての特別な知職はプロジェクトに参加してから。
大変なことも多かったと振り返りますが、リーダーとして出場した第2回全日本学生フォーミュラカー大会で、KITチームは6位入賞を果たしました。
さらに知識を深めるため大学院進学を決意、新しいディーゼルエンジンについての研究に取り組んできました。 『KITでは、好きなモノづくりができ、夢も見つけることができた』という清水さん。
人に優しい良質な車づくりをめざしたいとこの春スタートを切る清水さんをご紹介します。
機械工学科4年 宮坂 卓嗣さん。
モノづくりの基本ともいえる加工。その高い技術を学びたくてKITに進学した宮坂さん。
彼は今、コマツからの委託研究として、加工が非常に難しいとされる材料の効率的な方法に取り組んでいます。
学生時代に企業の生の情報や技術に間近で触れることができ、とても勉強になるという宮坂さん。4月からは、そのコマツの一員としてスタートを切ります。
夢は、『大好きな塑性加工分野の研究・開発に携わり、名前を残すこと!』
従来の製造工程を劇的に変える研究に大先輩や仲間たちと懸命にとりくむ宮坂さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 山口拓見さん。
この春からマスプロにエンジニアとして就職する山口さん。
もともとオーディオ機器内の回路に漠然とした興味をもっていましたが、もっと学びたいという意欲がわいたのは、坂本康正教授や研究室との出会いから。とくに、大学院進学か就職かを迷ったときも恩師のアドバイスが大きな後押しとなりました。
3年近くを費やした研究テーマは、『回転型の3次元立体ディスプレイ』。山口さんが学んできた回路技術が大いにいかされています。
KITの6年間で、"頑張ること"を教わったという山口さん。
恩師や仲間たちとともに過ごした研究室の様子や3次元ディスプレイの鮮やかな映像をインタビューを交えてご紹介します。
大学院システム設計工学専攻博士前期課程2年 藤田佳典さん。
KITを『自分自身の転機』という藤田さん。この春から麒麟麦酒の医薬部門に就職が決まっています。
もともとはIT業界に進みたいと思っていたそうですが、家族の病気がきっかけで、私たちの生活の根幹を支える"食"という視点に関心が移りました。大学院進学後に取り組んだ研究は、「食品のパッケージデザインが品質の評価に及ぼす影響について」。これは、パッケージデザインなど目に見える情報によっても、消費者の味覚が変わるのではないか?という研究で、実験の結果、実際に風味などに変化がみられたことがわかりました。
静岡県の食品メーカーとの共同研究としてすすめられ、日本感性工学会で優秀発表賞を受賞した藤田さん。
共同研究者である先輩のインタビューも交えてご紹介します。
機械システム工学科4年 水野昌周さん。
子供の頃から乗り物が好きで、中でも飛行機に大きな憧れをもっていました。
KIT進学のきっかけにもなった夢考房人力飛行機プロジェクト活動に1年次から参加。『二重反転プロペラ・先尾翼』というプロジェクトこだわりの独創的な機体で1000m飛行をめざしてきました。そして卒業研究も鳥の羽ばたきを利用した翼の研究と、まさに大好きな飛行機に関わりながらの4年間です。
春からは、キャノンという新しいステージに飛び立つ水野さん。
彼の飛行機への思いを仲間とともに懸命に取り組んだプロジェクト活動などの映像を交えてご紹介します。
共同研究者である先輩のインタビューも交えてご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 細谷直輝さん。
CPUの進化に伴ってパソコンが発する熱。それをとり除くためのシステムは、これまで振動や騒音がとても気になるところでした。
そんな問題を一挙に解決できる研究に取り組んでいるのが、細谷さん。
彼がめざす画期的な冷却システムは、電気流体力学を利用したもので、振動や騒音が無く、しかもいろいろな大きさの製品に対応できるという優れものです。
昨年12月、アルゼンチンで開かれた国際学会で研究成果を発表。参加者からは高い関心を集め、優秀論文発表賞も受賞しました。
この春、東芝のエンジニアとしてスタートをきる細谷さん。
自動車メーカーも注目するという研究の成果を、インタビューとともにご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程2年 宮川博幸さん。
この春、ヤフーに就職する宮川さん。彼は、世界の大学生がプログラミング技術を競う『ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト』アジア地区予選に2年連続で出場。東京大学など国内トップレベルの大学をはじめ、アジアの強豪チームが名を連ねる中での快挙でした。
コンピュータ分野を学びたくてKITに進学し、学部1、2年次は、コンピュータの理解を深めるため数学・物理を特に勉強しました。
プログラミングの世界最大規模コンテストに連続出場。この貴重な経験をもって、この春からWebエンジニアとしての第一歩を踏み出す宮川さんをご紹介します。
電子工学科4年 笹山輝久郎さん 。
自分がやりたいことをするために北海道からKITに進学した学生がいます。
笹山さんは、もともとモノづくりに強い関心があったわけではありませんが、高校時代に手にした携帯電話が彼をモノづくりの世界に導きました。
小さな本体にぎっしり詰まった多彩な機能。『自分もつくってみたいな』と思い始めたのがエンジニアをめざすきっかけです。
KITでは高度情報化社会を支えるエレクトロニクスを積極的に学び、この春、電源事業では世界第2位の実績をもつTDKに就職する笹山さん。
思い出深い高校時代の写真とともに、KITでの学びの集大成となる卒業研究についてもご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 豊田由佳さん。
昨年秋、北陸の住宅メーカー主催の設計コンペ、そして全国コンペ入賞と、ダブル受賞に輝いた豊田さん。
ともに自分が住みたい空間を作品としたもので、小さくても癒され、自然を楽しめるようなデザイン性が評価されました。
自分らしい建築をみつけたくて参加したコンペでの快挙は、建築家への思いを一層強くしたに違いありません。
富山から通っている豊田さんにとって途中の道のりも貴重な時間です。
電車の窓から見える様々な風景やすれ違う人たち。目に飛び込んでくるいろいろなものを感じ、そして『なぜ?どうして?』と考えることがアイディアにつながります。
五感を研ぎ澄まし自分らしい建築を追い求める豊田さんを、さわやかな車窓シーンとともにご紹介します。
情報マネジメント学科3年 架場祐輝さん。
この春、KITの学生達が中心となった地域活性化プロジェクト「CirKit」が発足しました。
これは、学内に仮想会社を設立し、ITスキルを活用したビジネスプランを自ら企画・立案。大学がある野々市町や周辺地域の活性化を図ろうというもので、町やIT系企業が彼らの活動をサポートする産学官連携のプロジェクトです。
架場さんは、営業部門にあたるマーケット事業部のリーダー。
市場調査やクライアントとの話し合いを何度も重ね、店の顔となるホームページプランを提案。10月には、嬉しい初契約を結びました。
実際の営業活動ははじめてながらもそのやりとりは、まさに営業マンそのもの!
企業顔負けの活動で地域のまちづくりに参画する「CirKitプロジェクト」から架場さんの奮闘ぶりをご紹介します。