大学院バイオ・化学専攻博士前期課程1年 安間俊哉さん。
大学では化学について学んでみたいと静岡県からKIT金沢工業大学に進学を決めた安間俊哉さん。学部3年次からは念願のクラスター研究室で研究を続けています。クラスター研究室とは学科横断型のチーム編成で、企業や地域の人たちと社会性のある課題にとりくむもので、安間さんのテーマは病院やホテルのリネンなどを扱う業務用洗濯機の排水浄化技術の開発です。環境にやさしくより衛生的にと、大澤・谷田研究室では、サケなどの魚類の白子からつくられる天然の抗菌物質、プロタミンに注目。また安間さんは、プロタミンをリネンに付与する抗菌処理についても取り組むなど忙しい毎日を送っています。
企業や他学科のメンバーから大きな刺激をうけながら研究に打ち込む姿をご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程1年 宮川清和さん。
産業の発達によって私たちの生活は、とても便利で豊かになりました。しかしその一方で、水の汚染という問題もうまれています。
私たちの生活になくてはならない水を守るため、今年の夏、オーストラリアで研究活動を行ってきた学生がいます。
宮川さんが所属する小松研究室は、メルボルン大学と共同で、工場排水などに含まれる重金属を回収する研究に取り組んでおり、世界初の浄化法を開発しています。
今回の派遣は、その実現に向けた宮川さんのひたむきな研究姿勢が目にとまり、メルボルン大学からの強い要請で決まったものです。
海外での研究は、自分自身を大きく成長させた貴重な出来事という宮川さん。
安全で安心して使うことができる水をめざし日々実験に取り組む様子をご紹介します。
情報工学科3年 小林達也さん 。
世界の大学生がプログラミング技術を競う「2006 ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト」アジア地区予選が今年も開催されました。国内トップレベルの大学をはじめアジアの強豪が名を連ねる中、KITは5年連続8回目の出場を果たしました。
小林さんを含むメンバー3名は、情報工学科の小林要研究室が主催するプログラミング道場の仲間で、ともに初出場。
出題はすべて英語で、制限時間は5時間。問題が解決されるごとに風船が揚げられるという緊張感一杯の大会で、小林さんは何を実感し決意を新たにしたのでしょう。
緊迫した会場の様子をご紹介しながら、東京大学を破り彼らが成し得た大きな快挙!もうひとつのコンテスト「Javaチャレンジ」優勝についてもお伝えします。
メディア情報学科2年 飯島宏典さん。
飛行船に独自で開発した飛行制御システムを組み込み、規定のコースを飛ばす『MDDロボットチャレンジ(飛行船ロボコン)』が今年も行われました。
飯島さんを中心とする夢考房ソフトウェアモデリングプロジェクトは、昨年の大会で見事総合優勝。
今年もNECソフトウェア北陸との産学連携チームで出場し、企業チームも多く参加する中、大会2連覇とモデル(設計図)審査部門での上位をめざして臨みました。
「プレッシャーはありました」と言いつつも、目標の一つだったモデル審査で嬉しい結果を残した夢考房チームを、大会での模様を交えてご紹介します。
建築学科4年 坂村諒さん。
秋の夜の金沢を無数のあかりで彩る「月見広路」が今年も行われました。
これは、KIT建築系の学生たちが、金沢21世紀美術館前など広坂通り周辺を手づくりのオブジェで演出するもので、あかりの路や庭、星や雪など幻想的な空間が訪れた人たちを魅了していました。
広坂あかりプロジェクトリーダー 坂村さんが担当したメインオブジェ『あかり庭』は、700本の竹と1500を超えるLEDを組み合わせたダイナミックな造り。
中心のオブジェを囲むように、竹を三角状に組んでつくった3本の弧は、輝く月への道しるべ。LEDが放つやわらかな光が人々を天上へと導きます。
多くの人たちの目に触れ、喜んでもらえたことは、坂村さんにとってもこの上ない感動。
今年も人々を魅了!あかりが織りなす美しい表情をたっぷりとご紹介します。
機械システム工学科4年 名倉智之さん。
KITの特色ある施設のひとつ、『夢考房』。学生が自分たちで考え、自由にモノづくりをする場所です。ロボット、ソーラーカーなど16の学生プロジェクトの活動の場でもあり、学年や学科を越えて集まったメンバーたちが同じ目標に向かって日々取り組む姿をこの番組でもご紹介してきました。
予算管理から設計・製作まですべて学生主体で運営。実際の会社と同様のプロジェクト活動が学生時代に経験できるのはとても貴重で、こうした経験をした学生たちへの企業からの評価も年々高まっています。
そんなプロジェクト活動の成果を企業や地域の方にみていただく発表会が、11月17日に開かれます。『第12回夢考房プロジェクト発表会』。
400人近い学生たちの総括リーダー的存在、プロジェクト運営委員会リーダーの名倉さんが、アイデアをカタチにできる空間、夢考房についてご紹介します。
特別篇 ドキュメント 100km歩行。
能登半島穴水にあるKITの研修施設からメインキャンパスまでの100kmを丸1日かけて歩き通すという『100km歩行』。
毎年、工大祭の一環として行われている恒例行事で、32回目の今年も100名を超える学生が参加しました。好奇心、クラブの行事・・・ときっかけはそれぞれ。でも彼らの思いは、100km踏破!自己の体力と気力へのチャレンジ精神です。
学生たちは何を持って臨み、そして、踏破を通じて何をつかんだのでしょうか。
物語の始まりへ特別篇 ドキュメント 100km歩行」と題し、KITの伝統行事を密着取材でご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 足立奈美依さん。
世界的に評価の高い写真家とKIT建築系の学生たちによるコラボレーション写真展が実現し、今、KITのキャンパス内で開催されています。 『もうひとつの現場』と銘打った企画展は、現代美術を作品のみならず作家や創作現場などあるゆる視点から撮影し続けてきた安斎重男氏の写真展を学生たちが自由にプロデュースするという全く新しい試みです。 最初は雲をつかむような状況だった学生たちも安斎氏と対話を重ねながら、彼らが感じる写真家「安斎重男」の世界を3つの見事な空間として創りあげました。
その一つ、大学院2年 足立奈美依さんをリーダーとした『枠』は、世界的な彫刻家であるイサム・ノグチをテーマにした展示エリア。安斎氏の作品を切り取るという大胆な発想で、暗闇の中、学生たちが新たにつくった枠を通して作品を鑑賞するというもの。そしてその枠はファインダーの役割をなし、観る人が安斎氏の写真から何かを感じ想い、またさまざまな角度から好きな作品を見つけられるようになっています。プレオープンの日、「学生たちの素材の使い方は、今後の展示のヒントになった」と安斎氏に言わしめたこの企画展。
自由という難しいルールに挑んだ足立さんたちのかけがえのない経験をインタビューとともにご紹介します。
機械工学科2年 田中大二郎さん。
夢考房エコランプロジェクトがまた快挙を成し遂げました。先ごろ栃木県で開かれた「ホンダエコノパワー燃費競技全国大会」で、KITチームは高性能マシン「ALTiC」で2079.164km/リットルを記録。見事学生クラスで優勝を果たしました。1リットルのガソリンでどれだけ走れるか、燃費の限界にチャレンジするこの大会には、企業チームを含む483台がエントリー。うち、燃費2000kmをこえたのは、わずかに6台。しかも近年リタイア続きだったこの大会で、チームとして4年ぶりの完走、6年ぶりの優勝と嬉しさもひとしおだったに違いありません。ドライバーを務めたのは、田中大二郎さん。 実はこの春プロジェクトに参加したばかりの2年生です。8月の広島大会でもハンドルを握り優勝に貢献した田中さんでしたが、最大高低差3m、参加台数もはるかに多いツインリンクもてぎは、広島とは異なり記録が出しにくいコースでした。 「先輩たちの大きな力が後押しとなった。
次は、企業チームを相手に戦いたい」 燃費3000kmを目標にさらに意欲を燃やす田中さんの姿をご紹介します。
生命情報学科3年 五十嵐 喜子さん。
KITの設備や環境をフル活用して、忙しい毎日をとてもエンジョイしている女子学生です。五十嵐さんは、大学と学生の橋渡し役である学友会に所属。学生健康委員会が主体となって行う学内献血行事では、4年連続献血者数1000人突破をめざし、副委員長として貢献しています。
また生き物が大好きという彼女は、コオロギを通して人間の行動と心のしくみの解明をめざす生命情報学科の長尾研究室に、1年次から参加。先輩たちの研究に触れたり解剖に取り組んだりと積極的に学んでいます。
五十嵐さんのスケジュール帳は、いつも予定がいっぱい!?魅力的な笑顔とパワフルな行動力で充実したキャンパスライフを送る五十嵐さんの日常を追いかけます。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 五十嵐大介さん。
南北9.6m、東西7.2mという金沢の中心部を一望できる巨大模型が、9月、金沢21世紀美術館にお目見えしました。制作したのは、KIT建築系の学生たちおよそ30人。五十嵐さんは、その中心メンバーとして仲間たちを引っ張ってきました。 500分の1に再現された模型は金沢市から提供された航空写真をもとに作成し、ランドマーク的な建物は自分たちで実際に撮影した写真を貼るなど精巧さにこだわりました。
研究室のゼミ旅行で訪れたフランス、オルセー美術館。そこで目にしたパリの都市模型に負けないものをつくりたい!そしてこの模型が、市民のこれからの街づくりについて考えるきっかけになればという五十嵐さん。来春からは、『六本木ヒルズけやき坂コンプレックス』などを手がける山下設計が彼の夢へのステージです。
メンバーたちがおよそ2ヶ月をかけ渾身の思いで制作した日本最大級の模型をご紹介します。
環境システム工学科4年 鈴木翔太さん。
私たちが生きていく上でなくてはならない水。その水の安全を守ろうと研究に取り組んでいます。子供のころから興味を持っていた環境を学びたいとKITに進学。現在は、加賀市にある片野鴨池で、水質保全のための調査・研究を行っています。片野鴨池はガン・カモ類の日本有数の越冬地としてラムサール条約にも登録されている湿地です。2週間に1度採取した水を研究室に持ち帰って分析。
白衣姿で地道な調査・分析を続ける鈴木さんですが、もうひとつの顔がありました。それは、アメリカンフットボール部主将。大学では新しいことにチャレンジしたいと参加し、ただ今、4年生最後の大会となる秋季リーグ戦真最中。初戦で7年ぶりに福井県立大学を破るなど北陸制覇めざして戦っています。まさに静と動。でもそれぞれに注ぐ情熱は、とても熱い!
研究と部活動ともに充実した学生生活を送る鈴木翔太さんの登場です。
機械工学科2年 藤森健太さん。
ガソリン1リットルで何キロ走れるか?広島エコラン第2弾。 今週の登場は、夢考房エコランプロジェクト「ALTiC」チームリーダー藤森健太さんです。 究極の燃費性能を競う省エネカーの全国大会「スーパーマイレッジカーチャレンジ広島」。KITチームは、昨年学生優勝を果たしたマシン「ALTiC」とニューマシンの2台体制での挑戦でした。昨年、燃費2487kmを記録した「ALTiC」を任された藤森さんたち2年生チーム。 先輩たちが作り上げてきたチタン合金製フレームとアルミ製部品を使用した高性能マシンで偉大な記録をなんとか更新したいと、「目標3000km/L」を掲げて、更なる改良に取り組んできました。
しかし、満を持して臨んだはずの大会初日に燃料系のトラブルが発生。記録会に参加できぬまま最終日を迎えてしまいました・・・。リーダー藤森さんの心境は?
土壇場で本領発揮!大学クラス2連覇を達成した「ALTiC」チームの様子をご紹介するとともに、彼らを見守る先輩のあたたかいコメントを添えてお送りします。