大学院バイオ・化学専攻博士前期課程1年 安間俊哉さん。
大学では化学について学んでみたいと静岡県からKIT金沢工業大学に進学を決めた安間俊哉さん。学部3年次からは念願のクラスター研究室で研究を続けています。クラスター研究室とは学科横断型のチーム編成で、企業や地域の人たちと社会性のある課題にとりくむもので、安間さんのテーマは病院やホテルのリネンなどを扱う業務用洗濯機の排水浄化技術の開発です。環境にやさしくより衛生的にと、大澤・谷田研究室では、サケなどの魚類の白子からつくられる天然の抗菌物質、プロタミンに注目。また安間さんは、プロタミンをリネンに付与する抗菌処理についても取り組むなど忙しい毎日を送っています。
企業や他学科のメンバーから大きな刺激をうけながら研究に打ち込む姿をご紹介します。
環境土木工学科4年 町田佳史さん。
最先端の測量技術を小学生に親しんでもらおうという講座が、野々市町で開かれました。『地球にお絵かき&バーチャル地球一周ツアー』と銘打ったこのイベントは、野々市町とKITの3研究室が協力して開催されたものです。
町田さんが担当したのは、「高精度のGPSアンテナを使って、地球に絵を描こう!」というもの。普段は、学生として学ぶ立場の町田さんですが、今回は先生役。子供たちに興味をもってもらうにはどうしたらいいか、いろいろ考えたといいます。
不思議な体験に子供たちもわくわく。地域の小学生と学生たちとのふれあい講座を、町田さんのインタビューでご紹介します。
ロボティクス学科4年 今泉峻生さん。
自分の思い描いたモノをかたちにできる空間が、KIT夢考房。現在、さまざまな企業に支えられながらソーラーカーやフォーミュラカーなど15のプロジェクトが活動しています。その活動成果を報告する年に一度の「夢考房プロジェクト発表会」が今年も近づいてきました。企業やOBからのアドバイスなど、プロジェクトの学生たちにとって大変貴重な経験となる発表会。この会を成功させたいと準備をすすめているのが、夢考房運営委員 リーダーの今泉さんです。
今年もさまざまなドラマをみせてくれたプロジェクトの活動シーンをご覧頂きながら、間近に迫った「プロジェクト発表会」を今泉さんのインタビューでご紹介します。
機械工学科2年 落合 佑也さん。
10月に開催された「Honda エコノパワー燃費競技全国大会」で、KIT夢考房エコランプロジェクトの新型車輌が、見事クラス優勝を果たしました。燃費1713.28Kmを記録したこの車輌は、ボディはもちろんエンジンも学生たちが設計、製作したものです。エンジン担当メンバーの一人、落合さん。入学してまもなくプロジェクトに参加しましたが、なにもかもが初めての経験ばかり。先輩たちについていこうと必死に取り組んだといいます。
国内の大学生チームとしては初めてエンジンまで自作し、つかんだ優勝。しかしメンバーたちには、さらに高い目標があったのです。
エンジン開発に取り組むメンバーたちや大会の様子をご覧頂きながら、来年にむけての落合さんの決意をご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程1年 新谷真吾さん。
先月開催された『月見光路』。KIT建築系の学生たちが灯りのオブジェを製作し、夜の金沢を美しく演出しました。
その一角に、今回初めて全面にアルミを使用したカフェブース「つきみカフェ」もオープン。これは、アルミを主要部材とした住宅の可能性を提案している建築学科 宮下研究室の大学院生が中心となって準備をすすめてきたもので、新谷さんもメンバーの一人です。
"人の行為を生み出し、人が滞留する"建築をめざして取り組む新谷さんを、彼が建築を学ぶ原点となった出来事や思い出の品とともにご紹介します。
建築学科4年 高山大輔さん。
金沢市中心部を2000個の灯りで彩る『月見光路』が今年も行なわれ、KIT建築系の学生約160人による光のオブジェが秋の金沢の夜を幻想的に照らし出しました。
旧県庁舎横の広坂緑地公園や金沢21世紀美術館周辺が、見事な光の空間に生まれ変わる月見光路。秋の風物詩としてすっかり定着した感がありますが、あかり草木のリーダー高山さんは、今回、月へ誘う光の路の美しさをあらためて表現したいと取り組んできました。竹ひごを用い、水に浮かぶ「水蓮」や「波」をイメージした灯りは、見る人を優しく別世界へと導いていたようです。
今年も色とりどりの灯りのオブジェが人々を魅了した! KITの学生たちが創り上げた美しい世界を、高山さんのインタビューにのせてご紹介します。
生命情報学科4年 龍野友一さん。
「人の生命を守る仕事をしたい。」京都からKITに進学した龍野さんは、今、医療や健康、安全に直結するバイオテクノロジー研究に携わる研究室で学びの集大成に取り組んでいます。テーマは、お茶に含まれるカテキンを使ってガン抑制の効果を明らかにしようというもの。カテキンを白血病の細胞に注入しその経過を探りながら実験をすすめる毎日です。そして将来は、大学で学んだ知識をいかして人々の安全や生命を守る警察での仕事に意欲を燃やしています。
研究者としての顔はもちろん、アクティブにスポーツを楽しむことも忘れない龍野さん、何事にも一生懸命に大学生活を送っている龍野さんをご紹介します。
機械工学科3年 西川彰彦さん。
静岡県で開催された『第5回全日本学生フォーミュラ大会』。学生たちが企画、デザイン、製作した小型レーシングカーで総合的なモノづくりの能力を競うこの大会に、KIT夢考房フォーミュラカープロジェクトの姿もありました。出場断念という昨年の悔しい思いをばねに、リーダーの西川さんはチーム運営の見直しからとりくみ、「作れるものはすべて自分たちの手で」との意志の下、今年、新たなマシンを完成させました。「先輩たちが残した総合6位という実績に近づき、そしていつか追い越したい」という西川さん。
チームが完走を目標の一つとしていた耐久競技種目をはじめ、青空の下で行なわれた大会の様子を彼らのさまざまな表情とともにご紹介します。
情報工学科3年 本間秀さん。
8月、ベトナムの首都ハノイで開催された「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」。国内予選を勝ち抜いた18の国と地域から19大学が参加し、その中に、KIT夢考房ロボットプロジェクトチームの姿がありました。6月のNHK大学ロボコンでは、圧倒的な得点力を見せつけて悲願の初優勝。
日本代表として期待に胸を膨らませながら乗り込んだベトナムでした。しかしそこで再会したロボットたちは、彼らが送り出したときとは様子が変わっていたのです。ロボットのメンテナンスなど出場メンバーを影で支える3人のピットクルー。その一人、本間さんは、錆でセンサーに不具合の生じたロボットの調整に必死で取り組んでいました・・・。
トラブルに見舞われながらも夢の大舞台で懸命に戦ったKITチームをご紹介しながら、ピットメンバー本間さんの姿をカメラが追いかけます。
ロボティクス学科3年 塚本竜誓さん。
「第7回レスキューロボットコンテスト」が、この夏、神戸で開催されました。これは、阪神・淡路大震災をきっかけに、救命救助システムの研究・開発の拡充を目的として毎年行なわれているもので、災害地から被災者に見立てた人形をいかに速く安全に救出するかを競うものです。
このコンテストに、塚本さんをリーダーとする夢考房メカニカルサポートプロジェクトチームの姿もありました。ロボットの設計を争う書類審査を1位で通過。がれき撤去、救助、搬送などそれぞれの機能に特化したロボット4機を携えて今大会に臨みました・・・。学生主体のモノづくりができる夢考房に惹かれてKITに進学した塚本さん。救助用ロボットを自分たちで考え、設計、製作できることがとてもおもしろいといいます。
災害から私たちを守るロボット開発に取り組むメンバーたちをコンテストの様子ともにご紹介します。
航空システム工学科2年 石田裕子さん。
彼女の夢は、風を楽しめるような飛行機をつくる事。そのスタートラインが、KITへの進学、そして夢考房人力飛行機プロジェクトへの参加でした。プロジェクトでは、翼の骨組みとなるリブの製作を担当。何もかもが初めてで、1年次の頃は作業がなかなか進まず大変なことも多かったそうですが、夢考房で熱心に取り組む日々が、飛行機に対する思いを一層大きくしています。
今夏、プロジェクトが1年をかけて製作したこだわりの機体、2重反転プロペラ先尾翼機が、風に乗って琵琶湖の空に舞い上がりました。そのとき彼女の思いは?
子供の頃からの夢にむかって頑張っている石田さんをご紹介します。
夢考房エコランプロジェクトが誇る高性能マシン「ALTiC」。
2005年、広島で開催された省エネカーによる燃費競技大会「SUPERMILEAGE CAR CHALLENGE」では、リッター2487.1kmをマークして大学クラスで見事優勝を果たしました。翌2006年にも広島、もてぎ(栃木)と2大会を制覇し、プロジェクト目標である3000Km/lも夢ではないかに見えました。しかしメンバーたちは、すでにオリジナルエンジン搭載の新型車両開発にも取り組み始めており、今年の広島大会がALTiC最後のレースと決めていたのです。
8月、広島。体感温度38℃を超える灼熱の太陽は、メンバーや車輌を容赦なく照りつけていました・・・。
渾身の思いを込めてALTiCを送り出すチームの表情を追いかけながら、常に挑戦することを忘れないエコランプロジェクトの姿をご紹介します。
7月29日、滋賀県琵琶湖で開催された「第31回鳥人間コンテスト」。この会場に夢考房人力飛行機プロジェクトが3年ぶりに帰ってきました。
こだわり続けた二重反転プロペラ・先尾翼機。その独創的な機体に、彼らは、逆転・復帰を意味する「Reversion」と名づけ、少しでも長く大空を飛び続けることを信じて必死に活動を続けてきました。すべてはこの日のために・・・。
飛んだ!魅せた!そして泣いた!世界唯一の機体で、見事、琵琶湖の空に飛び立ち、チーム記録に次ぐ552.29mを飛行したReversionを、メンバー一人一人の熱い思いや表情とともにお伝えします。