バイオ・化学部 応用化学科

岡田豪 研究室

OKADA Go
LABORATORY

岡田豪講師が日本セラミックス協会の進歩賞を受賞。ラジオフォトルミネッセンス材料の開発および応用が評価

応用化学科の岡田豪講師が6月4日に日本セラミックス協会の「進歩賞」を受賞しました。

日本セラミックス協会は、セラミックスの産業及び科学・技術の発展を目的として1891年(明治24年)に創立された、セラミックスに関するわが国唯一の総合的な学術・産業共同の団体です。

「進歩賞」は、セラミックスの科学・技術に関する学術上優秀な研究業績を、Journal of the Ceramic Society of Japan あるいは Journal of Asian Ceramic Societies に発表した者に授与される賞です。第75回(2020年度)「進歩賞」受賞者として7件が選定され、6月4日に表彰が発表されました(※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、表彰式は中止)。岡田講師は「ラジオフォトルミネッセンス材料の開発および応用」の業績が評価され受賞に至りました。

【業績】

ラジオフォトルミネッセンス材料の開発および応用

岡田豪氏は放射線計測を目的としたラジオフォトルミネッセンス(RPL)材料の開発とその応用研究に精力的に取り組んでいる。なかでも、Sm イオンの価数変化を応用したマイクロ線量分布計測技術の開発は特筆すべき業績である。これまで、材料中に添加されたSm3+イオンが放射線照射により還元され、Sm2+イオンに変化する事は知られていた。同氏はこの現象を応用し、X 線ビームの線量分布の計測を実現した。この技術は、次世代放射線治療に用いられることが大いに期待される。現在、実用可能なRPL 材料は Ag 活性りん酸塩ガラスなど少数であり、現象の理解や新規応用開拓も進んでいない。岡田氏は、新規RPL 材料の開発を精力的に行い、20 種類近くのRPL材料を新たに創出する事に成功した。岡田氏は、これまでの材料探索の過程で、母体材料のバンドギャップエネルギーに着目し、Sm イオンの価数変化には7 eV以上必要である事を示した。さらに、実用化されているAg 活性りん酸塩ガラスよりも高い感度を示すRPL 材料(無添加CaSO4)を発見した。これら業績は学術および産業上意義深く、岡田豪氏を日本セラミックス協会進歩賞に値するものとして強く推薦する。(日本セラミックス協会資料より)

https://www.ceramic.or.jp/csj/hyosho/kyoukaisho_jusho_list.html

公開日:2021.07.30